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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

米国が民主主義を失ったら。 if america lost democracy

2023-11-13 20:23:35 | 日記
 (1)米国が民主主義国家でなくなったら、世界はどうなるのか。トランプ前大統領時代にそれまでの世界の規律、基準、秩序が見失われてその片鱗はみられたが、それでもまだ世界はそのうち米国も気づき修正するだろうという寛容性はあるだろうと思われていた。

 (2)米国議会は野党共和党優勢の下院での下院議長選出で、当時共和党のマッカーシー候補を何度もの投票でも選出できずに米議会が数か月も機能しないという異例の事態を招いた。トランプ前大統領が支配する共和党強硬派の意向が強く働いて、思い通りの下院議長が候補者にならないとそれに反対する力が働いて下院議長が選出されないという民主主義の理念、原則が働かない米議会の混乱だ。

 (3)何とか選出された当時の共和党マッカーシー下院議長は、連邦政府の運営資金を手当てする「つなぎ予算」の失効が迫ってこのままでは政府機関閉鎖(職員給与不払い)に迫られる中で、バイデン大統領とマッカーシー下院議長が何度も話し合い政府も共和党意向の歳出見直しで譲歩したこともあり、マッカーシー下院議長が政府の「つなぎ予算」に理解を示す姿勢を示して何とか政府機関の閉鎖を逃れた。

 (4)しかしこれにトランプ前大統領支持の共和党強硬派は異議の声を上げて、弱腰と映ったマッカーシー下院議長を投票の結果辞任に追い込んで米議会は再び議長選びの混乱を招いた。共和党強硬派の意向に支配された米下院は民主主義の理念、原則を見失っており、機能不全に陥っている。

 (5)その後あらたに選ばれたトランプ前大統領の意向に沿ったとみられるジョンソン下院議長は、あらたな「つなぎ予算」の成立に意欲(報道)を示しているといわれるが力量不足とみられて具体策は示せておらずに、よほどの共和党寄りの大幅効果でもない限り「つなぎ予算」成立を容認すれば再び共和党強硬派に解任される恐れ(同)がある。

 (6)議会というのは国民選出による国民の意思、意向に沿った議員による自由な議論、審議で予算、法案を成立させて国、国民の利益を守る民主主義国家、政治の基本理念、原則を示すところであり、今の米国はトランプ前大統領に支配された共和党強硬派の意向に支配された議会の姿であり、自由、自主、独立が保障された民主主義国家の姿とはいえない。

 (7)米国民主主義の世界覇権国家の岐路(cross road)といえる。来年の米大統領選予測では共和党トランプ前大統領が民主党バイデン大統領をリード(報道)している。

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