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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

日本の風土病。 an endemic of japan

2023-11-28 20:48:51 | 日記
 (1)IR連携、空飛ぶ車と25年大阪万博のメインテーマが相次いで間に合わないメインがない中で突如として登場してきたのが夏の日よけの会場内歩道上の「大屋根」で、よりによって関係者は世界最大級の木造建築物として「万博の理念を示すシンボル」(自見万博担当相)と強調する。

 (2)「万博の理念を示すシンボル」が当初の計画にはなくて、突如として登場するのもおかしな話で、大阪万博経費2倍増を押し上げるものとなった。20年東京五輪、25年大阪万博に共通する経費の大幅増は日本の「風土病」(an endemic)といえるもので、政府に国費、国民投資(税負担)を使う意識、意義が極めて低く計画性、構想性よりは思いつき、目新しさで最後は国債発行で次世代にツケを回せばなんとでもなるという旧態然とした御上、役所仕事でどんどん増えていく。

 (3)70年大阪万博はシンボルとなるべき建築家の大屋根を貫く芸術家岡本太郎さん発想の「太陽の党」がシンボルとなって社会思想をも代表する万博の象徴となったが、25年大阪万博のシンボルが日よけの木造大屋根というのも皮肉にも今年過去最高の平均気温を記録した世界を象徴するとでもいうのか、世界から日本の環境問題への取り組みが遅れていると指摘されている中で自嘲気味のパラドックス(paradox)なシンボルというべきだろう。

 (4)もっと環境の時代、地球温暖化を意識した「新産業革命」を打ち出す万博であればそれなりの意味、意図、理念があったが、当初の計画になくてメインテーマが間に合わなくて突如として日よけの木材大屋根登場で万博経費倍増のシンボルでは大量投資大量消費の時代遅れの浪費増大産物でしかない。

 (5)これが日本の風土病だ。政府予算は連続して100兆円を超えて過去最高を更新して、国家財政累積赤字は1200兆円となり増加の一途だ。そうした中に20年東京五輪、25年大阪万博の当初経費大幅増の風土病がある。

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