(1)高速道路無料化で、一般道路も含めた道路循環、交通、流通システムの一元化、有効
利用がはかれると思っていた。今までのように自由勝手に無原則に道路を利用する概念、感
覚の切り替えは、当然必要だったが、そもそも同じエリアを立体的に走る二つの道路構造の
多い一般道路と高速道路。建設費用の違いはあれ、それぞれ維持費は必要だし、いつまでも
高速道路だけが有料というのも合理性がない。
そもそも、高速道路の建設にあたっては、将来的に建設費用の採算がとれた段階では無料
にするとして事業化したものはある。採算比率の検証データの開示もないまま、有料化は続
いている。
(2)土、日曜日限定の高速道路一律1,000円になって、高速道路の渋滞が激化して、高速
道路無料化への国民評価は低い。その時、一般道路の利用状況はどうだったのか、総合的な
交通システムが整備されずに高速道路1,000円化が実施されたので、当然のように高速道
路の渋滞が突出して影響評価(assessment)された。
1,000円化システムが話題となった当初や全国一律休暇の連休をはずしての国民総移動
も一息ついたと思われる時期での高速道路では、意外とスムーズに移動できたことがあった。
いくら土、日曜日が一律1,000円化したからといって、毎週、毎週遠出する気力と金力と興
味は続かないものだ。
一般道路の交通システムの変更(信号変更、進路変更による持続的な進行道路化)により、
一般道路もスムーズに直線的に進行する方法と高速道路無料化とのコンポジット(composite)
システムがはかられる効果も設計試作してみたい。
もちろん、現在は土、日曜日限定の1,000円化なので土、日曜日に渋滞が集中している。
完全無料化になれば、利用日、時間帯、方法と多様なパターンがイメージされ、選択され、
組み合わされていく。
利用者の多様な選択能力の発揮どころでもある。そうしてシステムは自然淘汰されていく
場合もある。
(3)政府(国土交通省)は6月から高速道路無料化に向けた地方実験道路にあわせて、道路
建設財源確保や他の交通機関との共生のために、全国個別の複雑な交通料金システムを導
入する。一律1,000円は廃止して、上限2,000円として全国不均衡料金で実質の料金引き
上げとなる。
これは、財源不足と流通業界からの要請(多分、選挙対策)を受けて、民主党からの強い意向
で政府(国土交通省)が踏み切った複雑でわかりにくい料金システムだ。
6月実施に向けたこの交通システム、21日開催の政府、民主党首脳会議で突如、幹事長
から「そもそも無料化と言っていたマニフェストに反していておかしい」と見直しを迫られた。
民主党からの強い意向で決めた料金システムの変更を、その民主党が再び元に戻す見直し
を迫るパラドックス(paradox)の不可思議。選挙対策目当ての支離滅裂、迷走だ。
暫定税率の廃止の時、あきらかにマニフェストに反しながら、財源不足を補う理由で据え置い
た、当の幹事長の、マニフェストに反しながら一度決めた高速道路料金を、今度はマニフェスト
に反するとして見直しを迫る、ややこしさだ。
すべての政策が選挙対策目当てで策略されて、国民のための政治主導の政治は崩壊状態。
(4)首相の進退をかけた普天間基地移設先問題と参院選挙セットで、もう一度だけ政治主導
の民主党政治は、「原点回帰(go to the roots)」するチャンスを与えられるだろう。
「政治とカネ」の問題で「原点回帰」するチャンスを自ら放棄した民主党政権の、早くも訪れた
ラスト・チャンスになる。
利用がはかれると思っていた。今までのように自由勝手に無原則に道路を利用する概念、感
覚の切り替えは、当然必要だったが、そもそも同じエリアを立体的に走る二つの道路構造の
多い一般道路と高速道路。建設費用の違いはあれ、それぞれ維持費は必要だし、いつまでも
高速道路だけが有料というのも合理性がない。
そもそも、高速道路の建設にあたっては、将来的に建設費用の採算がとれた段階では無料
にするとして事業化したものはある。採算比率の検証データの開示もないまま、有料化は続
いている。
(2)土、日曜日限定の高速道路一律1,000円になって、高速道路の渋滞が激化して、高速
道路無料化への国民評価は低い。その時、一般道路の利用状況はどうだったのか、総合的な
交通システムが整備されずに高速道路1,000円化が実施されたので、当然のように高速道
路の渋滞が突出して影響評価(assessment)された。
1,000円化システムが話題となった当初や全国一律休暇の連休をはずしての国民総移動
も一息ついたと思われる時期での高速道路では、意外とスムーズに移動できたことがあった。
いくら土、日曜日が一律1,000円化したからといって、毎週、毎週遠出する気力と金力と興
味は続かないものだ。
一般道路の交通システムの変更(信号変更、進路変更による持続的な進行道路化)により、
一般道路もスムーズに直線的に進行する方法と高速道路無料化とのコンポジット(composite)
システムがはかられる効果も設計試作してみたい。
もちろん、現在は土、日曜日限定の1,000円化なので土、日曜日に渋滞が集中している。
完全無料化になれば、利用日、時間帯、方法と多様なパターンがイメージされ、選択され、
組み合わされていく。
利用者の多様な選択能力の発揮どころでもある。そうしてシステムは自然淘汰されていく
場合もある。
(3)政府(国土交通省)は6月から高速道路無料化に向けた地方実験道路にあわせて、道路
建設財源確保や他の交通機関との共生のために、全国個別の複雑な交通料金システムを導
入する。一律1,000円は廃止して、上限2,000円として全国不均衡料金で実質の料金引き
上げとなる。
これは、財源不足と流通業界からの要請(多分、選挙対策)を受けて、民主党からの強い意向
で政府(国土交通省)が踏み切った複雑でわかりにくい料金システムだ。
6月実施に向けたこの交通システム、21日開催の政府、民主党首脳会議で突如、幹事長
から「そもそも無料化と言っていたマニフェストに反していておかしい」と見直しを迫られた。
民主党からの強い意向で決めた料金システムの変更を、その民主党が再び元に戻す見直し
を迫るパラドックス(paradox)の不可思議。選挙対策目当ての支離滅裂、迷走だ。
暫定税率の廃止の時、あきらかにマニフェストに反しながら、財源不足を補う理由で据え置い
た、当の幹事長の、マニフェストに反しながら一度決めた高速道路料金を、今度はマニフェスト
に反するとして見直しを迫る、ややこしさだ。
すべての政策が選挙対策目当てで策略されて、国民のための政治主導の政治は崩壊状態。
(4)首相の進退をかけた普天間基地移設先問題と参院選挙セットで、もう一度だけ政治主導
の民主党政治は、「原点回帰(go to the roots)」するチャンスを与えられるだろう。
「政治とカネ」の問題で「原点回帰」するチャンスを自ら放棄した民主党政権の、早くも訪れた
ラスト・チャンスになる。