いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

検査、不正。このマンネリ・サイクル。  mannerism-cycle

2009-11-13 19:40:06 | 日記
 でるわ、でるわ、ということで、会計検査院が2008年決算検査報告で、2,400億円
余り(717件)の国及び外郭団体の補助金他の不正使用(流用)を指摘した。
 前年比較の総額で89%もの異常なまでの不正増加だ。

 末期的な自民党政権(それまでの累積した放漫体制も含めて)での、無責任、無
策、治外法権がしみ込んだ結果だ。
 その前年も、1,300億円余りの不正使用があったということだから、毎年検査が
実施されて、毎年この規模の不正使用があるという、マンネリ(mannerism)構造
も、理解できない。

 検査体制が、一括、包括的に実施できないということなのか、不正関係組織の従
事者のモチベーション(motivation)の欠如、必要のない予算配布で、原資となる
税金が毎年ムダに消えている。

 有効な使途も持たない補助金、取引業者との架空取引きにより裏金、埋蔵金とし
てプールする無法、治外法権ぶりだ。
 組織をあげての作為的な無法地帯で、国の監督責任も含めてその責任は重大だ。

 ここまで毎年、毎年、不正使用の実態があきらかになると、不正のマンネリ(mannerism)
化もあきれるばかりで、今、行われている事業仕分けでの徹底ぶりも、遅きに失し
たとはいえ、当然のことと受け止められる。

 不正使用分の国庫への返還は当然のこととして、現在実施されている事業仕分け
での廃止事業による返還分とともに、来年度予算への原資にすべき対応がとられる


 予算の裏付けとなる、(1)事業の趣旨、(2)目的、(3)実施計画、(4)実施内容、
(5)手順、(6)実施状況報告、(7)実施後検証と、全体像を具体化する作業をカテゴ
リー(kategorie)として確立して、国民の善意(税金)に応えるべきだ。

 今、国の税収は、経済不況を反映して40兆円を割り込むとも想定されており、
来年度予算の執行には、50兆円にも及ぶ国債(後世への借金)発行も懸念されて
いる。

 国民生活、福利に直接かかわる組織、従事者への正当な監督責任の体制を整備し
て、毎年、毎年、当然かのように繰り返される検査、不正のマンネリ・サイクル(mannerism-
cycle)を早く断ち切ることだ。

 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする