いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

社会人野球の進化。  evolutionism

2009-11-18 19:25:46 | 日記
 社会人野球(non-professinal baseball)日本選手権が行われていて、37才同
年令同士の息詰まる投手戦が展開された。勝利したチームの37才の投手がノー
ヒット・ノーラン(ひとりもヒットを打たれて出塁させない試合)の記録を達成して、
「1-対-0」で勝利した。

 相手の37才の投手も、毎回の11奪三振の力投で、年令を感じさせないパワフ
ルなナイスゲームだった。スポーツで37才といえば、かってはすでにフィジカル
(physical strength)、メンタル(mentality)で峠を越えた戦力外というのが通例だ
った。

 近年、スポーツでは科学的トレーニング(scientific training)方法が確立し
て、機能ごとの分析、データ、強化をはかる相乗効果トレーニングにより、体力的
、精神的、生理学的にコンディションをつくり上げ、選手のピーク(peak)年令も
各段に上がってきている。着実に進化(evolution)している。

 最近の社会人野球では、30代、特に30代後半の年令で中心選手となる活躍が
目につく。30代後半でのパワーあふれる活躍というのは、しかしその実績でプロ
野球を目指す年令ではない。社会人野球の「魅力」にスポーツ人生をかけた生き方
の証明でもある。

 社会人野球では、仕事、社会貢献、スポーツの一体感に魅かれて、生涯、社会人
野球で通すスタイル、スタンスもある。その実力から、プロ野球からの再三の誘い
を断り、社会人野球一筋の名プレーヤー(ミスター社会人)もいる。
 引退後も仕事面で会社の重責を担う人もいる。

 社会人野球となると、仕事との両立も多く、野球のために同僚に仕事の負担をか
けることもあり、その協力、応援に応えるための野球にかけるモチベーションの高
さも大きい。
 スポーツの持つ、個人とチームのコア・バランス(core balance)の中での作用
、機能がつくる、「極限」での多様で多角的な人間力(判断力・決断力・実行力・
共生力)の高さを証明する。

 会社からみれば、これらの持つスポーツのイメージ力、ブランド宣伝効果の高さ
、会社(社員)の一体感をつくりあげる相乗効果と全社あげてのバックアップ体制
のつくるムーブメントも大きい。
 このムーブメントパワーが、社会人野球選手の持続的な高いモチベーションとし
て、高年令での活躍の大きな原動力(motive power)となっているのは間違いない


 社会人野球が実証する、人間の進化力(evolution)、モチベーションの持続力、
ムーブメントとしての一体力のすばらしさに、人間の限界をブレークスルーする生
き方を見る。

 経済不況が長引き、社会人野球からの撤退の企業もある中、しかし、社会人の
「底力」は、捨てたもんじゃない。
 

 

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