ホテルに行く途中 シェンデイと言う町で機織りをしている民家を訪問した。
日干しレンガの塀で囲った屋敷の片隅に簡単な機織り機が置いてあり
白い木綿のざっくりした布を織っていた。
昔 祖母が機織りをしていた。蚕の繭から絹糸を紡いで 幼い私の晴れ着を作ってくれた。(今もその晴れ着は大切にしまっている)
その時の機織り機はもっとシッカリした立派なものであった。
ここのは 筬(おさ=はたを織る時横糸を打ち込む為に用いるもの)と
杼(ひ=はた織りの時横糸を通す為に用いる舟形をしたもの=シャトル)
そしてボロの紐で吊るした足踏みの板があるだけ
なんとも シンプル? お粗末なものである。
もっさりした白い綿のストールを9$ で買ったが
この値段はこの国の物価からすると倍?いやそれ以上の気がする。
この家は機織りで儲けているのか 回りの家より相当豊かな生活が窺われた。
国民の殆んどがイスラム教の中 この家族はクリスチャンである。
壁にキリストの絵が掛けてあり 幼い子供を抱いたお嫁さんは
クリスチャンである証拠に 両方の手の甲に十字のいれずみをしていた。
そう言えば この家族は肌の色が黒くない・・・。
イギリス統治時代の名残りかな?