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トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

カブトムシ

2023-08-04 | 虫類

暑さのせいだろうか、カブトムシが大発生

一本の木の周りにに100~200匹も見られる木が何本もあった

樹液が多いのだろう、カブトムシを始めクワガタ、スズメバチ、ゴマダラチョウ、加えてカナブンなど甲虫の仲間も何種かいて大賑わい

 

カブトムシ:

イモムシ型の幼虫で越冬して、成虫は6~8月に見れる

卵は枯れて腐った木、堆肥などにも産み付けられ、10日ほどで孵り、1カ月して3齢(終齢)となりそのまま越冬する

春から活動を始め、長円形の部屋を作りその中で蛹になり、その後20日ほどで成虫になる

 

カブトムシの特徴は何といってもオスの大きな角

大きい角が頭に小さい角が胸にあり、体長は30~55mmで、体や角の大きさは幼虫時代の栄養状態が影響する

角は木の上では他のオスに出会って時に使う

相手の体の下に角を差し入れ持ち上げて投げ飛ばす

勝てばよい餌場を獲得し、メスと交尾することが出来る


シオヤアブ

2023-07-25 | 虫類

ムシヒキアブの仲間・ムシヒキアブ科

アブはハエの仲間で、ハチと違って針は無いので刺されない、と思っていると大間違い

刺されはしないが、鋭い口吻で刺すので手掴みは禁物

 

ウジ虫型の幼虫で越冬して、成虫は6~9月に見られる

幼虫は地中に住み、コガネムシの仲間の幼虫を捕食する

成虫は、他の昆虫を捕まえて体液を吸い取ってしまう、獰猛なアブ

特にコガネムシ類を好んでは食するが、その他にもハエ、ハチ、セミなども捕まえて体液を吸う

 

平地から山地の草地や林縁で見られる普通種

3cm近い大型でやや毛深いムシヒキアブ

オスの腹端には白色の白い毛が密生し、メスはこれが無い

 


ニイニイゼミの羽化

2023-07-24 | 虫類

梅雨が明け、ますます暑くなり、セミの声も盛んになってきた

朝、羽化したてで翅も固まっていないニイニイゼミが抜殻にぶら下がっていた

日本のセミは30種ほどいるが、都心で見られるのは6種

真っ先に声を上げるのが、このニイニイゼミ

鳴き声は、チーという少し抑揚のある連続音、朝早くから昼過ぎくらいまで鳴く

食べ物は樹液、サクラ、ビワ、カキなどにやって来る、ナシや柑橘類の果樹園などで大発生することもある

 

卵または幼虫で越冬して、都心辺りでは7月に成虫が見られる

幼虫は大きな前足を持ち、土中で樹の根の汁を吸い生長する

地上に出てきたときは、泥まみれで見分けしやすい

成虫はアブラゼミと似た斑模様の翅をもつ小型のセミで、25mmほどの大きさ


ゴマダラカミキリ

2023-07-22 | 虫類

光沢のある黒色の地で、前翅にゴマのような白の斑紋の入る、お洒落な感じのカミキリムシ

触角も黒と灰白色が明瞭なまだら模様をしている

大きさは3cm程

林や庭木、街路樹にもやって来るので時折見られる

 

幼虫で越冬して、卵から成虫まで2年かかり、成虫は5~8月に見られる

幼虫は、成虫が食樹としている木に住み、成虫は5~8月に見られる

食べ物はミカン類やヤナギなどの生木の樹皮や葉、果樹の害虫としても有名で、クワ、イチジク、モモ、バラなども食べる

 


ヤブヤンマ

2023-07-17 | 虫類

ヤンマの仲間第3弾・・ヤブヤンマ

ヤンマ科のトンボは関東では13種と言われているが、この池ではあとギンヤンマを含めて4種は見られる

 

6月から9月にかけて見られる大型のヤンマ

水草が生え、木陰がある池や小水域に生息する

大きさは9cmほどもある

黄色の地に黒い筋が入っているが、成熟すると黒味を増したオスは、複眼が青藍色に美しく輝く

 

日中は林内で過ごし、早朝と夕方に活発に活動する

樹間の開けた上空を一直線に飛んだり、林内の池を直線的にパトロールもする

交尾後のメスは、単独で水際近くのコケや土の中に産卵する


アオヤンマ

2023-07-16 | 虫類

名前の通りこれもヤンマの仲間

最近あまり見られなくなった

 

5~8月に平地から丘陵の池で見られる

全身が鮮やかな黄緑色か青緑色

腹部3節がくびれず、全体が寸胴型の大型のヤンマ

大きさは7cm程

 

5月過ぎ夜間に羽化して、すぐには近くの草むらで過ごす

成熟すると沼湿地の植物の間をメスを探して飛び回る

交尾は草むらの中で静止していることが多い

メスは植物の生体組織内に卵を産み付ける


マルタンヤンマ

2023-07-15 | 虫類

マルタンヤンマのメスが縦止まりしていた

 

ヤンマの仲間でヤンマ科は日本では23種居る

6~10月に、池やその周辺の林縁などで見られる

街中の小さな池でも見られることがある

 

夜間に羽化をして、夜明けとともに樹林地へ飛び立ち日中は暗い樹冠で過ごす

朝夕に活発に餌をとる

大きさは8cm程

全身が赤褐色色で、黄色い斑紋があるが、成熟するとオスは鮮やかな青色になる

メスは水面に出た植物の生体内などに産卵する


クサギカメムシ孵化

2023-07-06 | 虫類


クサギカメムシが卵から孵るところに出会った
卵は全部で11個
6個はすでに孵って幼虫になっていた
孵って空の卵は色が白くなっている
空の卵の殻は壊れもせず丸い形を保っている
上部は丸く穴が開きフタが開いたようになっており、脇にフタと思しきものがぶら下がっている
まだ孵化していない卵は、色が黄色い

クサギカメムシ:
成虫越冬して4月から9月にかけて現れる
越冬のため家屋などに入り込み、強烈な悪臭が嫌われている
広葉樹林に居て、クワ、クサギ、の他ウメやモモ、ナシ、リンゴなどの果汁を吸うので害虫とされる
茶色い体に黒色点があり、大きさは15mmほどの大型種
大きさや色彩にかなりの変異がある

オオヒラタシデムシ

2023-07-05 | 虫類


オオヒラタシデムシの成虫(左)と幼虫
名前の通り平たいシデムシで、へばりつくように歩いていた
シデムシの仲間(シデムシ科)は約40種居る

成虫で越冬して、4月から10月に見られる
体色は少し青味のある黒色、扁平な体で触角の先端が膨らんでいる
成虫の大きさは2cm程
オスは翅端が丸く、メスは突出している

平地から山の林床や草原などの地面を歩いている
分布は広く、街中の公園でも見られる
食べ物は動物の死体や糞、腐った植物などで、土に戻す役割を果たしている
幼虫も動物の死体を食べ、土の中で羽化する

ヤブキリ

2023-07-04 | 虫類


藪に住むキリギリスなのでヤブキリという
キリギリスに比べて翅が長く、足の刺も長くて鋭い

卵で越冬して、成虫は6~11月に見られる
幼虫は初めは植物を多く食べるが、次第に動物性の食べ物に変わってゆく
それにつれて性質も獰猛になり、成虫になると自分より体の大きいセミまで捕食するようになる

平地から山の、木の上や丈の高い藪などに居る
食べ物は色々な植物の葉や、小昆虫の死骸
鳴き声は ジリリリリと続けて鳴いたり、ジッ、ジッ、と切ってなく
大きさは4cmほど

キマダラカメムシ

2023-06-24 | 虫類


黒地に黄色の斑紋が点在して賑やか模様のカメムシ
大きさは23mmほどと、国内のカメムシ亜科では最大種

成虫で越冬して、4~11月にかけて現れる
台湾~東南アジア原産の外来種
1770年代に長崎の出島で最初に見つかり、その後各地に分布を広げた
2010年に東京でも生息が確認された
市街地、都市部の街路樹、庭木でも普通に見られる

サクラ、カキ、フジ、ニセアカシア、クワ、エノキ、ウメなど25種類の植物に幼虫成虫が寄生する


サトキマダラヒカゲ

2023-06-23 | 虫類


遠くのクヌギらしき木に止まったサトキマダラヒカゲ
裏翅は黄白色~黄褐色の地に、複雑な模様がある
3cm程の中型のチョウ

蛹で越冬して、成虫は5月から9月にかけて見られる
食草はマダケ、メダケ、クマザサなど、タケやササ類
幼虫は4cmほどの黄褐色のイモムシ
体型は太く、気門下線が稜になっている

平地~丘陵地が分布の中心で、雑木林のほか都市部の公園でも見られる
日中樹林周辺を活発に飛び、クヌギやコナラの樹液を好んで集まるほか、路上吸水や獣糞や果実にも集まる
あまり花には来ない

アカスジキンカメムシ

2023-06-22 | 虫類


アカスジキンカメムシの幼虫(左)と成虫
幼虫は背中の模様を笑い顔に見立てて、笑いムシのニックネームがあるそうだ
幼虫はミズキなどの実で育つ
成虫は色模様が素敵で人気者

終齢幼虫で越冬して、5月頃成虫になり10月頃まで見られる
腹の背面全体が小楯板で覆われる
金緑色と赤橙色の帯状の模様で美しく彩られる
羽化後すぐは色彩が鮮やかだが、徐々にくすんでくる
大きさは2cm程

モリチャバネゴキブリ

2023-06-21 | 虫類


人家で良く見るチャバネゴキブリにそっくりだが、こちらは野生種で人家には入らない
両種は胸背面の紋の模様が少し違うらしい

ゴキブリはゴキブリ目に分類され、日本には約50種が居る
扁平な体、長い触角、発達した脚を持つ
複数の卵の入った卵しょうを産み落とす

モリチャバネゴキブリは幼虫で越冬して、成虫は5月から11月まで見られる
5月下旬から6月上旬に羽化する
雑木林などで良く見られ、照葉樹林にも住んでいる
林床部の葉と葉の間を歩き回る姿や、飛んで移動する姿が見られる
昼間は落ち葉の下や石の下などの薄暗い所に居て、夜になると活動を始める

雑食性で樹液にもよく来る
大きさは15mmほど


ミドリシジミ

2023-06-13 | 虫類


オスの表翅は、輝きの鈍い金緑色でとても綺麗
メスの表翅は、前翅表面が黒褐色、青斑がある、赤班がある、両方がある、の4タイプが居る
雌雄とも裏翅は茶の地に、大小の白条 赤斑 尾状突起と見どころがある
開張3cm程の小型のチョウ

卵で越冬して幼虫蛹を経て、成虫は6~7月にかけて見られる
平地の川原から山にかけて見られ、湿潤な立地に形成されるハンノキ林が生息地になり屡々おびただしい数が発生する
オスは夕方に活動して、食草の梢上を目まぐるしく飛び交う
メスはオスに比べて不活発で、日中は栗の花で吸蜜のほかクワの果実などで吸汁する

食草はハンノキ、ヤマハンノキ(カバノキ科)
幼虫は19mmほどの地色は淡緑色のイモムシ
緑色で太い背線がある
ハンノキの若葉を綴って巣を作る