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トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アジアイトトンボ

2023-10-09 | 虫類

イトトンボ類の仲間(イトトンボ科)は、日本には27種が居る

関東では16種が記録されている

イトトンボ類ではその他、アオイトトンボ科、モノサシトンボ科、などがある

 

アジアイトトンボはアオモンイトトンボと同属で、この中では最も小さくて華奢

植物の茂る池や溝などに生息していて、どこでも見られる

出現時期は3~11月

雌雄で色模様が違い、オスは青色でアオモンイトトンボによく似る

メスは未熟時には赤く、成熟すると淡褐色になる

大きさは3cm程

 

羽化したオスは水辺を離れ、成熟して水辺に戻り縄張りを持ってメスを待つ

交尾は長く、その後メスは単独で水辺の植物組織内に産卵する


アオバハゴロモ

2023-09-26 | 虫類

ハゴロモはセミに近い仲間

ハゴロモ(羽衣)には、鳥や虫のはねと言う意味があり、青緑の綺麗な前翅が和名の由来

 

卵で越冬して、成虫は7~10月にかけて見られる

卵は各種の植物の枝の中に産み込まれる

春先に孵った幼虫は、成虫に似た姿で、ロウ質綿状の分泌物に覆われている

 

成虫は淡緑色の翅で、ピンク色に縁取られていてなかなか綺麗

大きさは1cmほど

街中でも普通に見られ、庭木や垣根などでも良く見られる

敵が近づくと、横に這って枝の反対側に逃げる

手をそっと近づけると横に逃げ、反対側から近づけると元に戻り、行ったり来たりで遊ぶと面白い

食べ物は、柑橘類、クワ、チャなどの広葉樹の汁を吸う

農作物の害虫とされている


クモヘリカメムシ

2023-09-25 | 虫類

クモヘリカメムシが番になっていた

 

成虫で越冬して、4月から11月にかけて見られる

体は細長く、翅を除いて全身が緑色、秋以降は橙色味がかかる

頭部および前胸背前縁部の両端に黒い縦帯がある

触角第1節の外側は黒褐色になることが多い

体長は15mmほど

 

オヒシバ、メヒシバ、エノコログサ、イヌビエなどイネ科の植物に寄生する

チカラシバなどの穂にある小さな花やもみから吸汁する

稲の穂を吸収して、斑点米を産出するなどイネ科植物の害虫として知られているが、

時にミカンの果実を吸汁加害することもある


クビキリギス

2023-09-24 | 虫類

頭部が尖ったやや大型のキリギリス

顎の力が強くて、噛みついた状態で強く引っ張ると頸が抜けてしまう

噛みついたら離さない

 

成虫で越冬して、4月から10月頃まで見られる

春~初夏に交尾産卵し、7月中~下旬に孵化、9月下旬~10月に成虫となり越冬する

街中の公園や、人家の庭などでも生息している

 

体色は緑色、褐色、稀に紅色も出現する

大あごが朱色で、頭頂が前方に鋭く尖っている

大きさは5cmほど


キマダラカメムシ

2023-09-23 | 虫類

確か初夏の頃にも出会ったカメムシ

市街地、都市部の街路樹や庭木でも普通に見られるカメムシ

 

成虫で越冬して、4月から11月頃まで見られる

台湾~東南アジア原産の外来種

1770年代に長崎の出島で最初に見つかり、その後各地に分布を広げた

東京では2010年に生息が確認されている

 

体は黄色い小点が散らばり、脛節には黄色部がある

食草は、サクラ、カキノキ、フジ、ニセアカシア、クワなど多くの樹木で、カキは果実も吸汁する

大きさは20mmほどで、国内のカメムシ亜科では最大種


オニヤンマ

2023-09-09 | 虫類

子供の頃垂涎の的だったオニヤンマ

名前の鬼には、大きいという意味がある

黒に黄色の縞模様を、鬼のふんどしに見立てたという説もある

 

成虫は6~10月にかけて出現する

トンボの中では最大で、約10cmほどある

止まる時は、翅を開いたままぶら下がって止まる

眼はエメラルドグリーンで、左右の眼が接している

黒い体にくっきりした黄色い線がある

速さも昆虫No1で、時速50km以上で飛ぶ

仮に人が100mを10秒で走っても、時速36kmでとても追いつけない

 

トンボは歩くのが苦手で、少しの距離でも飛んで移動する

無駄に翅を動かさない工夫があり、足の先の感覚毛が胸の筋肉に繋がっていて、翅を動かすスイッチになっている

脚が草に触れたとたんに翅の動きが止まり、脚が離れると直ぐ翅が動き出す


タマムシ

2023-09-08 | 虫類

寿命が尽きたのか、タマムシが転がっていた

玉(宝石)のように美しい翅色で、玉虫

美しさの秘密は、翅の凹凸に光が反射して出る色にある

色素の色でなく、光そのものの色なので、翅の構造が壊れるまで色あせない

このため死んでも美しさが保たれる

この色は鳥に対する警戒色で、キラキラ光ることで鳥を怯えさせる効果がある

この美しい虫は、おめでたい虫として扱われ、長持ちに入れておくと衣装が増える、と言われる

 

有名なのは、法隆寺にある「玉虫厨子」で、飾り金具の下にこの翅が敷き詰めてある

翅が痛んで輝きが無くなったため、1960年に模造され美しく蘇った

復元に使ったタマムシの数は、5348匹と言われる

 

幼虫で越冬して、成虫は6~8月に見られる

幼虫は長めのウジ虫型で、サクラやエノキの枯死した材部に穴を開け食べる

幼虫は目が無く、白く細長い単純な形で、成虫になるまで3年かかる

成虫は4cm程の大きさで、エノキの葉を食べる


ハンノキハムシ

2023-09-07 | 虫類

ハンノキなどの葉を食べるので、ハンノキハムシ(葉虫)

黒色で藍色の光沢がある7mmほどのハムシ

ハムシの仲間(ハムシ科)は、日本では約660種居て、多くは1cm以下で、生きた植物を食べて生活している

 

成虫で越冬

葉が開く4月頃から見られ、ハンノキ、ヤシャブシ類、シラカバなど食草の葉裏に産卵する

卵は黄色で、20~80個ほど生まれる

孵化した幼虫はイモムシ型で黒っぽく、1か月ほどで終齢、1cm程の大きさに成長する

幼虫は、表面を削るように食べるので、葉は網目状になったしまう

その後土中に潜り、蛹になる

2週間ほどで羽化し、新成虫は7月下旬から8月上旬に現れ葉を食べる

成虫は、葉に穴を開けるように食べる

9月には落ち葉や土中の浅い所に潜り越冬する

 


ジャコウアゲハ

2023-09-05 | 虫類

ジャコウアゲハのオスが居た

右は以前撮った雌(参考に・)

成虫が派手色なのは、幼虫の時、毒のあるウマノスズクサを食べていたので体内に溜めているぞ、と見せつけるためと言われている

成虫オスは麝香(じゃこう)と言う香水の香りもする

鳥は色に加え、この香りも嫌がり襲うことはない

アゲハの仲間で、翅色の黒い蝶はジャコウアゲハに擬態していると言われる

麝香は、ジャコウジカのオスの下腹部から出る物質

ジャコウジカもジャコウアゲハも、メスの気を引くために、オスだけがこの香りを出す

 

蛹で越冬して、成虫は4から9月に見られる

8cm以上ある大型のチョウ

細長い翅型と、長い尾状突起が特徴

オスは翅が艶の無い黒色で、メスの翅は黄灰色~暗灰色

腹に赤色帯があり、少し毒々しい

食草はウマノスズクサだが、成虫はツツジ類、ウツギ類、クサギ、アザミ類その他各種の花を訪れる


アカスジカメムシ

2023-08-23 | 虫類

黒と赤の縦筋が入っていて、体型も独特な綺麗なカメムシ

大きさは1cm程

 

カメムシは緑や褐色の地味色のものが多いが、これらは強烈なにおいを出すものが多い

このカメムシのように、赤と黒の目立つ色をした種類は匂い物質を出さないものが多い

だが、油断は禁物で、アカスジキンカメムシと言う緑色に赤い筋の入った綺麗なカメムシを掴んだら、結構臭かった

 

成虫で越冬して、5月から10月にかけて見られる

草原に居て、セリ、ヤブジラミ、シシウド、などセリ科の花の蜜や種子の汁を好み、ニンジンの害虫としてもしられる

 


ジンメンカメムシ

2023-08-22 | 虫類

植物園の昆虫コーナーで面白いものが展示されていた

和名はジンメンカメムシ

翅の模様が中年のおっさんの顔つきにそっくりなユニークなカメムシ

頭の形がちょんまげみたいなので「さむらい」とも呼ばれる

刺激すると日本のカメムシと同じように、敵を脅かす臭い匂いを出す

 

東南アジアの森に居るカメムシ

展示されていたのはマレーシア産


モンスズメバチ

2023-08-21 | 虫類

モンスズメバチが樹液を吸っていた

スズメバチが活発化する時期、刺激しないようにそっと離れた

 

成虫で越冬して、4月から10月にかけて現れる

似たような模様のスズメバチもいるが、腹の黒色の帯が独特の波模様になっていて先端は黄色い

大きさは2cmほどあった

 

好物のセミを狩るハチで、他にもバッタ、トンボ、クモ類などいろいろな昆虫を狩り、樹液や熟した果実や花の蜜も吸う

毒性も強く、稀に死亡事故もあり、刺されたら医者に行った方が良いと言われている

木の洞の中や屋根裏、石の下などに巣を作り、引っ越すこともある


ウンモンクチバ

2023-08-20 | 虫類

やや大きめの蛾が葉の中でお休み中だった

ヤガ科の中の一群でシタバガの仲間(シタバガ亜科)のウンモンクチバと言う蛾だ

ヤガ科は鱗翅類で最も種類数の多い科で、日本には1000種以上が居るという

大きさは4cm程だった

 

蛹で越冬して、成虫は4月から9月に見られる

翅に赤色実はなく、Ⅴ字の黒色帯は不明瞭で三角紋はない

幼虫は、フジやハギなどを食べて育つ

一般に足の一部が退化していて、尺取虫に似た歩き方をする

 


アオドウガネ

2023-08-06 | 虫類

背面は金属光沢のある緑色で、体の下部に一様に毛が生えているアオドウガネ

大きさは2cm程

コガネムシ科の甲虫で、6月から9月まで見られる

日本のコガネムシ科の仲間は約450種居る

体型は長楕円形で、植物食

 

平地から丘陵、広葉樹林で良く見られる

公園や庭などの広葉樹やサクラ類やアジサイ類の葉にも見られ、時に大発生し、葉を食害する

幼虫は植物の根を吸汁する

夜間活動性で、夏には灯火に誘われて街灯や家の中に飛んでくることもある


チョウトンボ

2023-08-05 | 虫類

透き通った翅のトンボが多いが、このトンボは藍色の金属光沢をしていて、体の割に翅が大きい

全長35mmほど

ヒラヒラ フワフワとチョウのような飛び方をする

 

挺水植物の茂る池や沼に居て、6月半ばから8月にかけて見られる

羽化は夜間に行われ、羽化後水域が近い林間に集まり、樹冠上や小空間を移動したりする

成熟すると水辺に戻り、パトロール飛翔を繰り返す

交尾は飛びながら短く行い、その後メスは単独で打水産卵をする