goo blog サービス終了のお知らせ 

トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

オオセイボウ

2022-07-13 | 虫類


青蜂と書いてセイボウと読む
体の青い色からの名前で、とても美しい輝きのあるハチで人気がある

成虫で越冬し、5月から11月まで姿を見せる
体の色は青藍色のものから赤紫のものまである
大きさは2cmほどあった
花の蜜などを食べる

自分では巣を作らず、卵はスズバチの巣に産み付けられ、孵化した幼虫はスズバチの幼虫を食べて育つ
幼虫はウジ虫型



ナメクジ

2022-07-04 | 虫類


公園の木柵に居たナメクジ
陸に生息する巻貝の仲間だが、殻が退化して無くなっている

春先に卵から孵化して、5~11月に出現する
移動の時は粘液を出して歩行するため、這った跡がキラキラ白っぽく光る
歩く距離は1日4mだそうだ
体の85%が水分で出来ている
口器におろし金のような多数の歯のある舌を持ち、植物を削り取るように食べる

植物を食べ荒らす農業害虫、家屋へ浸入する不快害虫、寄生虫や病原菌の宿主としての衛生害虫等と嫌われ者
ビールが好きで誘引されるが、酒に強い個体もいて飲み逃げされることもあるという
ゆっくりした動作、牙も爪も無く、柔らかい皮膚に包まれて平和な生き物と思うけど・・・
駆除は割合簡単で、外套膜が無いので砂糖、塩、シャンプー、洗浄剤などかけると水分が失われて死ぬ
肺呼吸なので水につけると呼吸できず死ぬ、再生能力は無いので柔らかい体をつぶす、切断など外傷死させる

オオキノメイガ

2022-07-03 | 虫類


公園で地表近くをヒラヒラ飛んでいたオオキノメイガ
サクラの根際の薄暗いところに止まったのでパチリ・初見だった
名前は、大きくて黄色のノメイガから付けられた・・勝手な想像です
大きさは4cmほどあった
黄色地に薄黒い斑紋がある

オオキノメイガはツトガ科ノメイガ亜科に属する蛾
食草はイイギリ、ヤマナシラン、ネコヤナギ、ポプラなど
幼虫が成長すると、葉の裏側などに繭を作り蛹となり越冬して、成虫は6~11月に見られる



クサグモ

2022-07-02 | 虫類


ツツジの植え込みにひょっこり現れたクサグモ
出現期は7~10月、網は棚網でちょっと複雑な作りをしていて、住居は管状住居
大きさはオス12~14mm、メス14~18mm

公園などの植え込みの草木の間に大きな棚網を張る
網はシート状の棚網部と、その上に引かれた迷網部、さらに奥に作られたトンネル状の管状住居から出来ている
住居の奥側に卵のうを作る、卵のうは8月頃作り白い多面体
その卵のうの中で子グモは、2齢幼体で冬を越す

網に粘着性は無く、飛んできた虫が不規則に張り巡らせた網に当たってシート部に落ちたら素早く噛みつく
網の修繕をするクモとして知られ、穴が開いたりするとその部分を修繕する

チャドクガ

2022-07-01 | 虫類


ここ何年かは見かけなくなったチャドクガが我が家の門扉に止まっていた
門の脇にサザンカがあるのでそこで育ってしまったらしい

卵で越冬して、7月と10月の年に2回発生する
幼虫はサザンカやツバキを食草にして、多数一斉に出てくる
成虫の大きさは3cmほどで、オスは橙黄色から黒褐色まで変異に富み、メスは橙黄色で細かい黒色点が散らばる

ドクガ類の毒は、刺したり噛んだりはしないが、生えている毒針毛によるもので、1匹辺り数十万本以上もあると言われる
命に係わるようなことはないが、皮膚に付くとかぶれたり腫れて痒みが長く続くことがある

ガムテープなどを使ったり、水で洗い流したりして取り除くと良い
痒みが強い時は抗ヒスタミン軟膏を塗ると良い

ヒダリマキマイマイ

2022-06-30 | 虫類


名前の通り、殻が中心から左巻きになっているカタツムリ
左巻きの巻貝は珍しいと言われている

7~9月によく産卵する、卵数は30~40個、1か月ほどで孵化する
秋に生まれた卵はそのまま越冬して春に孵化し、成貝は5~11月に見られる

大きさは4cmほどあった
半樹上性で湿った場所を好み、森林や草原など幅広い環境に生息しているが市街地や水田では少ない
草木の葉、野菜、苔などを好んで食べる

雌雄同体で、交尾をしてお互いの精莢を交換した後産卵する

イチモンジカメノコハムシ

2022-06-07 | 虫類


ムラサキシキブの葉にひっそりといたイチモンジカメノコハムシ

コウチュウ目ハムシ科カメノコハムシ亜科に属す
ハムシはハムシ(葉虫)の名の通り、生きた植物を食べる 日本では約660種が知られている
カムノコハムシは体の縁が平たく広がって陣笠状になっているハムシ

イチモンジカメノコハムシは成虫で越冬して、4~10月にかけて見られる普通種
食草はムラサキシキブやヤブムラサキなど
メスはムラサキシキブの葉表に1個ずつ産卵する
カメノコハムシ類の幼虫は葉上で見られ、脱皮殻や糞などを背負って隠れ蓑として使っているようだ

大きさは8mmほど
体の縁は黄褐色の半透明
前翅後方の両側に暗褐色の紋がある


ヨコヅナサシガメ

2022-06-06 | 虫類


今日は24節季の芒種
芒はノギのことで、イネやススキなどイネ科の植物の穂先にある刺のようなもの
芒種はそれら芒のあるの植物の種をまく時期の事

ヨコヅナサシガメノ名は、腰の周りの白黒模様を横綱の化粧回しに見立てたもの
サシガメ類はマキバサシガメ類を合わせて約120種いる

幼虫で越冬して、成虫は4~9月にかけて見られる
インドから中国にかけてが原産地の帰化種
関東では1990年代より見られるようになった
公園などの木の樹幹で時折見られる

ヨコヅナサシガメを含み、サシガメ類は捕食性のカメムシで、他の昆虫などに口を突き刺して体液を吸汁する
集団で行動し、木の幹の窪みなどに集まっていることが多い
大きさは2cmほどと大型

キマダラミヤマカミキリ

2022-06-05 | 虫類


柄物に包まれた洒落た色模様のカミキリムシが居た
キマダラミヤマカミキリ(又はキマダラカミキリ)らしい
名前にミヤマと付いているが、都心の公園でも見られる

幼虫で越冬し、5~8月にかけて見られる
成虫で越冬するものもいる
幼虫はイモムシ型
卵は朽ち木などに産み付けられ、幼虫はクヌギ、コナラなどの朽ち木を食べて成長する

ビロウド状の斑模様があり、光具合で模様が変わって見える
夜行性でクヌギなどの樹液に集まり、ミズキ類やアカメガシワなどの花にも来る
大きさは3cm程もある


チャバネアオカメムシ

2022-06-04 | 虫類


まだ青い実のハマナスにチャバネアオカメムシがへばりついていた
公園などで時折見かける

成虫は灌木の茂みの中で越冬する
体は丸みがあって1cmほどの大きさ
光沢のある緑と前翅の茶色が目を引く 秋や越冬後の春先は汚れた緑色になる個体もいる

色々な植物に寄生する広食性で、サクラ、クワ、ミズキなど寄生植物は117種にもなる
時に異常発生して、ミカン ナシ カキ ブドウ ウメ ヤマモモなどの果実を吸収加害する
触らなければ匂いはないが、手で掴むとカメムシ臭がかなり強い

アワフキムシ幼虫

2022-06-03 | 虫類


木の枝に固まっていた泡を取り除き、出会ったアワフキムシの幼虫
シロオビアワフキらしい

卵で越冬して、幼虫は4~5月、成虫は6月に見られる
幼虫時代は、泡に包まれて過ごす
幼虫は逆さになって、泡を腹部からの分泌物を空気と混ぜ合わせて体が隠れるまで作り、泡は植物の茎につく
泡は乾燥や補食者,寄生などから幼虫を守る
成虫になると泡は出せない 成虫の大きさは1cm程
成虫も幼虫も食べ物は樹液


コシアキトンボ

2022-05-21 | 虫類


コシアキトンボが羽化の真っ最中
羽化したては、オスは腹の部分が初め黄色いが成熟すると純白となり良く目立つ
メスは黄色い色が残る
4cm程の中型のトンボ
ヤゴの大きさと羽化した成体の大きさが随分違うのでチョッと驚いた

木陰にある池沼から市中の公園、寺社の池などにも生息している
羽化後は木陰などに移り、小空間で旋回飛翔を繰り返す
成熟すると水辺に戻り縄張りを張る

交尾は水面を飛びながら、数秒の短さで終わる
メスの産卵は単独で、水面や浮遊物などに腹先を打って行う


イオウイロハシリグモ

2022-05-20 | 虫類


大きなクモが葉の上でじっとしていた
徘徊性のイオウイロハシリグモだ

7~9月頃産卵し、メスは卵のうの形のものを抱えて保護する
卵のうから出てきた子グモは暫く一緒に過ごし・団居と言う・この時期まで母親は見守っている
幼体で越冬して、その後脱皮し成体は6月頃から見られる

平地から山地の池沼の周囲、水田、草地、林の周囲などあちこちでよく見かける
狩猟行動は待機型で、草や低木の葉上、草間で脚を広げて獲物を待つ
色彩や斑紋、大きさには変異があり、数種のタイプがある
大きさはオス14~17mm メス19~28mm

ガガンボ

2022-05-19 | 虫類


蚊を少し大きくしたような形のガガンボ
「蚊(か)の姥(うば)」から転じてつけられた名前
ガガンボは似た種が多く、はっきりしないが出会ったのはマドガガンボかもしれない・・4月から11月に見られる

分類ではハエ目ガガンボ科でハエの仲間
ガガンボ科は日本で約700種ほどが知られており、この数倍は居ると考えられている

春から秋にかけて産卵し、春先に蛹から成体になる
幼虫は土や水の中その他さまざまな環境で育つ
土中で育つ種は植物の根などを食べ、時に害虫となる
成虫の食べ物は花の蜜で、人を刺したりはしない
大きさは2cm程


ナナフシ

2022-05-17 | 虫類


ナナフシはナナフシ目で全てナナフシ科に属する
日本には15種が知られる小さいグループ
翅のあるものと無いものが居る
名前のナナフシは7つの関節と言う意味、実際は7つ以上の関節がある
触角が短く正式名をナナフシモドキとする説もある

細長い棒状の体と脚が特徴で樹木の中でじっとしているとなかなか見つからない
雌のみの単為生殖が多い ナナフシの雄はまだ4匹しか見つかっていないそうだ

食べ物は広葉樹の葉など
卵で越冬し、成体は6月から11月まで見られる
体の色は茶色型と緑色のものが居る
大きさは雌で8cm程