大田区議会報=区議会だよりの掲載スペースは、一部の政党に多く、一人会派には、極端に小さく割り当てられています。
議会内で決めたことだと議会事務局は言いますが、区長部局は全く関与していない、と言えるでしょうか。
議会と区長部局とが、考えの異なる少数意見を予算や多数決で、排除することもできるからこそ、民主主義における少数意見の尊重は大切だと思います。
民主主義から独裁は生まれた、という歴史を、私たちは忘れてはなりませんし、繰り返してはならないと思います。
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民主主義の良いところは、多様な意見から、よりよいもの、より悪い部分が少ないものを選べるところにあると思うのですが、税金で作る区議会だよりなのに、一部の会派に所属する議員の意見が目立ち、一部の議員の意見が見えにくくなっています。
令和6年第二回定例会で奈須りえが年間質問時間数40分のうち30分質問したら、区議会だよりの掲載スペースは18行でした。昨年の四定で20分質問した時16行でしたが、30分でも18行にしかなりません。この時、2003年に議員になって以来初めて、区議会だよりの掲載スペースは、質問時間に応じ議員に等しく配分されていないことに気づき、大変ショックを受けました。
私も知らなかったので、知らない議員もいると思いますが、調べたら、令和5年度1年間の区議会だよりの総掲載行数は、3281行で、議員一人当たり役66行でした。
会派によって、掲載スペースに大きな違いがあったのです。
この66行より多い68行だったのは、自民・無所属、公明、共産各会派。
それ以外の交渉会派は、平均とほぼ同じ66行。
一方、一人会派のれいわと奈須りえは、約半分の33行と34行にしかなりませんでした。
9会派なので、1会派、1/9。
せめて、議員数の1/50は配分すべきですが、その半分です。
このやり方を容認し、加速すれば、一部の与党と野党の構図は作れるかもしれませんが、それ以外の少数の意見を見えにくくすることも、見せなくすることも、排除sることも、理論上は可能です。
過去のだよりを調べたら、今は34行ですが、年44行だった時もあり、少数意見は、相対的に見えにくくなってきた印象です。
政党に有利な小選挙区の国政と違い、大選挙区の地方議会は、より多様な意見の議員が選出される余地があり、地方自治は民主主義の学校と言われるゆえんだと思います。
少数意見の尊重こそが、本来の民主主義、フェアな民主主義です。
今回の議会で10分一般質問して、20行と言われましたので、少し変わったようですが、議員間の不公平は残っています。
そこで、区長部局として、議会や議員への不公平な議会費の執行が許されていいものか、民主主義へのお考えをうかがいます。
1全体の奉仕者たる大田区が、議員・会派により、掲載スペースを差別し、容認しているのはなぜですか。議会側の責任ですか
2不公平な区議会だよりの紙面も、区政に深く関与する議会選出審議会委員選出も、議会で決めているから、区長部局の責任ではなく、適正で問題ないということですか。