大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

新しい抗生物資への期待

2009年05月28日 | Weblog


    



今年の冬に流行した季節性のインフルエンザで、Aソ連型

のウィルスに侵された人にとっては、頼みの抗ウィルス

治療薬のタミフルやリレンザが効かないことが判り、大きな

不安を呼び起こしました。         

毎回、形を変えて出てくるウィルスとは違って細菌の場合は

構造や性質などが判明していても、薬が効かない場合が

少なくありません。

結核菌やブドウ球菌などには、抗生物資が効かなくなって

いる薬剤耐性を備えてしまっているものがあります

中には幾種類もの抗生物資に対して耐性を備えている

多剤耐性菌もあり、治療することが非常に困難になります。

患者を治療する前に、2~3日かけて菌が持つ耐性を

調べる必要があり、重要な初期治療が出来ないのです。  

最近、つくば市の研究グループが、従来の抗生物資とは

全く化学構造が異なっている抗生物資を放出して、他の

細菌を排除している放線菌の仲間がいることを見つけ

その抗生物資を突き止めることに成功しました。

「ピペリダマイシン」と名付けられたこの抗生物資は

化学構造が従来の抗生物資とは全く異なるということは、

多くの抗生物資に対して耐性を備えてしまっている細菌に

対して、非常に有効な効果を発揮することを意味します。

一刻も早い新薬開発に結び付けられることが期待されます。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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