中国共産党恒例の夏の行事「北戴河会議」が
党長老を含む幹部が参加して開かれている。
この会議に先立つ６月下旬、習近平総書記は
政治局会議で「政治局委員は率先して党中央の
権威を守り、党中央との思想的・行動的一致を
保たなければならない」と全員に指示している。
共産党の中枢部の委員に対して思想的・行動的
一致を求める発言をしなければならない非常に
憂慮すべき不安定さを備えていることを示している。
常務委員７人中５人が江沢民派とそれに近い
委員が占めるため、自らの政治方針がスムースに
指示系統に乗らないことへの焦りと不満が大きい。
特に思想面での対立の焦点となっている「憲政」
問題は内部対立を激化させる要素を備えている。
重慶問題の薄煕来の裁判の結果や量刑も、江
沢民派の利権と評価を懸けた会議の焦点の一つだ。
薄煕来の後見人的存在の周永康前常務委員の
腹心の郭永祥が６月に規律検査部門の取調べを
受けていると報じられていた。
だが、それだけでは収まらず、習近平総書記
自らが主導権を取って、本丸の周永康を汚職
などの問題で調査することを決定したという。
「太子党」と「共青団派」が組んで江沢民派の
封じ込めに備えた行動を起したのだろう。
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