備えよ常に! 備えあれば憂いなし
地球温暖化の元凶はガソリン車だと決めつけて
EVへ舵を切ったものの、使用する電気は
石炭火力発電所からの供給がなければ走れず
今の所は化石燃料頼りから抜け出せないでいる。
高価格のEVを手にした富裕層も、払った金額に
見合う満足度が得られるとEVへの需要は一巡。
中國では、習近平の三種の神器の剣だとばかり
EV生産へ多額の補助金を流し込んできたが
今や、行き場がなくなったEVが埠頭や空き地に
所狭しと並んでいる。
中國のNo.2に口説き落とされて大金を投資し
EV生産の拠点を中国に置いたテスラ、EV製造
販売で世界一に君臨できたものの、需要が
止まってしまえば計画は頓挫。
2023年12月時点で、全世界で14万473人の
従業員を抱えていたテスラもEV市場の変調で、
マスクCEOは従業員の10%以上の削減宣言。
中国本土では、テスラを抜いてNo.1に踊り
出た比亜迪(BYD)に圧され、僅か3年間でEVの
生産販売体制を整えたスマホメーカーの
小米(シャオミ)によるテスラ車を下回る価格で
市場に乱入されて成す術なし。
テスラ株は、今年初から急落続きで株式時価
総額は、一時5000億ドル(約77兆3300億円)割れ。
それでも、テスラは将来を見据えた全自動
運転車に賭けて開発投資に力を入れて来た。
最近では車に完全自動運転機能が備わる
時期が来ても、道路インフラ構造を抜本的に
改善しない限り不可能だとの見方が支配的に
なって来て株価上昇の足を引っ張っている。
巨額投資にも、暗雲が垂れ込め始めた。
マスクCEO本人は、一度は裁判で違法と
否決された560億ドル規模の巨額報酬要求を
6月の定時株主総会で再提出する予定だが、
一般株主から過剰な報酬への批判も高まって、
向かい風は強くなるばかりの雲行き。
完全自動運転車の完成・普及計画がとん挫
すれば、この巨艦はどうなることやら。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?