備えよ常に! 備えあれば憂いなし
23年にドバイで開催されたCOP28に元ずく
[世界干ばつスナップショット2023]報告書が
公表された。
101のUNCCD(国連砂漠化対処条約)締約国からの
報告データでは、2022年に約18億4,000万人が
干ばつ被害に見舞われており、そのうち
4.7%が重度または極度の干ばつの被害を受けた。
さらに、世界の干ばつ被害人口の約85%が
低所得または中所得国に居住し、干ばつに
よる死亡数は女性と子供が男性の14倍に
上ったと指摘している。
アジア地域では、干ばつによる高山地帯の
氷河の損失が著しく、過去 40 年間で減少し
続けており、その生態系への影響が懸念される。
2022年の異常な温暖で乾燥した気候により、
中東やミャンマーは全領土で河川などが
記録的な水位低下に見舞われ、中国の長江
では記録的低水位が約500万人に影響が及んだ。
アフリカでは、2022年12月末の時点において、
干ばつの深刻化で[アフリカの角]全域で
約2,300万人が深刻な食料不安に陥っている。
南アフリカの調査では、生態系への影響に
おける干ばつのインパクトは、放牧地の
喪失が33%、水資源の損失が17%、気温の
上昇が11%及び植生の損失が11%と推定。
アメリカ大陸では、南米での農産物の生育
不良による経済的ロスや河川の流量低下に
よる運送制限による経済的損失の拡大。
欧州では、アメリア大陸同様ヨーロッパも
河川の流量低下による貿易損失、農産物の
生育不良に晒されている。
2022年には、観測史上最も暑い夏を経験し、
平年の4倍近くとなる63万km2もの土地が
干ばつによる被害を被っている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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