備えよ常に! 備えあれば憂いなし
中國の国有5大銀行の(工商銀行、中国農業銀行
、中国銀行、中国建設銀行、交通銀行)が
抱えている不良債権の増加で、資本が棄損。
主要国の金融当局で構成される国際的な
金融システムの安定を目的とする組織の
金融安定理事会(FSB)では、世界の巨大銀行が
金融危機に陥った場合に備えて、当該同銀行の
持ち株会社か、持株会社が存在しない場合には、
銀行本体があらかじめ社債を発行して資金
手当てをすることが義務付けらている。
これを資本の総損失吸収力債(TLAC)と呼ぶ。
TLAC債は、2025年1月までに貸付総額の
16%相当の発行を義務付ける。
28年1月1日からはさらに18%に引上げられる。
発行目的は、巨大銀行が破綻に直面した時に、
公的資金の注入等で納税者に負担がかかるのを
防ぐための措置として発行される。
引き受け者は、通常より高い利息が得られるが
全額損失となる可能性もある。
イエレン財務長官が4月3~9日に中国を訪れ、
金融当局などの政府高官らと会談した目的の
中に[米中金融システムの話合い]という項目が
含まれていたが、その内容は不明であった。
だが、最近明らかになって来た会談内容で
中國5大国有銀行のTLAC発行が含まれていた。
中國5大銀行のTLACが、2025年1月までに
合計で1兆6000億元(2210億ドル:約33兆
6000億円)不足する見通しが明らかになった。
後回しや隠蔽で、対策が進んでいなかった
可能性もあり、中国の金融構造にヒビが
入っていることは確かだと専門家は指摘する。
中國5大銀行の不良債権が雪だるま式に増え
続けていることから、中国の金融構造の
腐食化、行き詰まりも懸念される局面に。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?