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2015/16年のサンマシーズンで初競り値段が、
1キロ1万5,500円のとんでもない高値が付いた。
理由は記録的な不漁だが、不漁原因として海水
温度に加え、外国船、特に新型巻き網を備えた
大型中国船の大挙参入だ。
サンマが南下を始める所を狙ってやって来る。
強力な集魚灯を備えた1000トン、1500トン級の
大型巻き網漁船団がサバ、イワシ、イカなどを
稚魚も含めて根こそぎ大量に漁獲しており、資源
枯渇の脅威になっている。
近い将来、サンマもサバも高級魚となるだろう。
食を守る自衛手段は養殖による増産だ。
だが、養殖は近年、総量では減少の一途だ。
海面での養殖量が平成26年までの5年間で3%減。
平成26年にはブリ類が前年より1割減に。
最近、脚光を浴びているのがサバ科の魚の「スマ」。
養殖実績は未だ少ないが、クロマグロと変わらない
タンパク質や脂質の含有量を備えており、味も
クロマグロに近いと評判が高い。
スマは重量がカツオと同程度の3~4Kgであるため
養殖場や配送設備も小型で済み、岩場に生息する
魚類であるため、障害物を避ける能力が高い。
スマは温帯・熱帯水域に生息する魚であるため
今後、より低い海水温度で生育できるよう改良を
進めて、大規模養殖化への道筋を開くという。
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