大気汚染が、ガンや脳梗塞、精神疾患の原因と
なり、更に農作物などを始めとする生活環境にも
影響を及ぼしていることが研究で判明している。
だが、最近の研究では、大気汚染物質が備えて
いる毒性が低体重児や先天性疾患の増加要因に
もなっていることが明らかにされている。
中国を含む発展途上国２２ヶ国の低体重率の
比較研究では、中国の２５００ｇ以下の赤ちゃんの
出生率は全体の６％、早産も６％と高く、また
これらの赤ちゃんには発達障害がしばしば認め
られて、大気汚染との関連性が指摘されている。
中国保健当局の報告は先天性疾患の赤ちゃんは
年間９０万人に達し、過去２０年間で７０％増加した
としており、特に都市部では約２倍、農村部では
約２割増で、ＰＭ２．５など毒性を備えた自動車の
排ガスなどによる大気汚染の影響が大きい。
上海の研究チームによれば、大気汚染物質に
含まれるＰＭ２．５や二酸化硫黄、酸化窒素が
早産の要因となっているほか、体内に入った
ＰＭ２．５が胎盤に付着すると胎児が十分な酸素と
栄養分を摂取出来なくなり、低体重児の原因となる。
李克強首相は、大気や水質汚染問題の解決に
備えて「汚染問題との戦いを断固として宣言する」と
したが経済発展優先政策は変わらない。
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