うろ覚えライフ。

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暴力団対策

2013年08月02日 | 時事社会ログ

○「暴力団にモノ貰ったらアカンで」ヤクザ演じ20年超、元マル暴刑事の“暴力団対策ロールプレーイング”

 

  「内緒やけど覚醒剤あげるわ。え、覚醒剤やらへんの? 変わったやっちゃなあ

 こんな調子で「ヤクザ」を演じ、暴力団追放を説いて回っている元刑事がいる。暴力団排除条例などを背景に暴力団追放の機運が高まる中、20年以上も前から独特のスタイルで、暴力団対策の講演活動を続けているのは、今春、京都府警を定年退職した上原忠晴さん(60)だ。現役時代から続ける講演には依頼が殺到し、年100回を超すことも。現在は、京都府暴力追放運動推進センターの職員として各地を飛び回る日々だ。上原さんが講演に引っ張りだこの理由は、ロールプレーイング(役割演技法)を取り入れ、さらには、サングラスなどの小物も使い「ヤクザ」になりきった役作りにある。

本→覚醒剤→援助交際

 

 《「なにか困ってませんか? 困ったことがあったら何でも言ってきてください。警察はあてにならんし、わしらに任せてください」 

 頼みごとを受けても露骨な謝礼の請求は少ない。

 「いやいや、そんなお礼なんてとんでもない。ただ、できたら本を買ってほしいんですわ

 本を手渡すと…

 「それ、わしの本。買ってくれや、1冊5万円、『ねじ曲げられた古代史』」》

 これは、6月下旬に京都府亀岡市で開かれた講演会での一コマ。この日、上原さんが紹介したのは、「いい人」を装う暴力団の手口だ。

 上原さんは「『いい人』に見せるのが暴力団の最大の手口。暴力団からものをもらってはいけません」と、アドバイスした。

  上原さんの講演の特徴は、サングラスと帽子を身につけ、暴力団とのやり取りを実演するロールプレーイング。声を荒らげてすごんだり、コミカルなやり取りを重ねたりと、聴衆の様子を見ながらの“役者”ぶりだ。

 上原さんの熱演は続く。

 《「本買うてくれたら、今日は内緒やけど覚醒剤あげるわ。え、覚醒剤やらへんの? 変わったやっちゃなあ。○○だったらみんなやっとるで

 暴力団の甘い誘いはさらに…

 「わかった。ほな援助交際。好きやろ? 半額にしたるわ」》

文枝さんのアドバイスで“売れっ子”に

 

 ブラックジョークも織り交ぜながら聴衆を引き込んでいく。同席している関係者の名前を引用したり、自ら「いまどきの暴力団はこんな格好しませんけどね」とツッコミを入れたりと、笑いのツボも外さない。

 《「ご協力ありがとうございました

 笑顔で協力者に粗品を手渡すと、受け取った男性を呼び止めて一言。

 「暴力団にものもらったらアカンで」》

 講演を始めたのは平成4年、暴力団対策法の施行がきっかけだった。今でこそ依頼殺到の「売れっ子」だが、当初は講演中に聴衆が居眠りすることも少なくなかったという。

 「刑事だったんで人前で話すのは苦手。講演しろって言われたときは嫌でしたよ。しかも原稿を作っていって話すでしょ?そうするとみんな寝てる(笑)。これはアカンなあと思った」

 試行錯誤を重ねる中、転機となったのは意外にも、京都市内で開かれている毎年恒例の「ゆどうふ食べくらべ大会」というイベントだった。

 約20年前に参加した大会で、司会を務めていたのが落語家の桂文枝(当時=三枝)さんだった。

 会場でマイクを手にした文枝さんにインタビューを受け、それがきっかけで大会後の打ち上げに招かれた。そこで事情を打ち明けて教えを請うと、「演台で原稿を見て話していてはダメ。体でしゃべれ」と助言された。

 以来、壇上を歩き回り、身ぶり手ぶりを交えて話すようになった。ロールプレーイングも取り入れるなど独特のスタイルも確立、徐々に評判を呼び、講演回数も増えていった。1日に3回講演することもあり、東京・霞が関まで出張講演したこともある。

若い頃はヤクザに脅された

  当初は苦手だった講演も、今や「仕事じゃなくて趣味」のような感覚になった。

 「趣味と思わないと上達しないんですよ。講演して家に帰ってから好きなビールを飲みながら『次はこうしよう』とか考えるのが楽しい」と笑う。

 講演活動を始めるまで、主に刑事として事件の捜査に当たっていた。そんな上原さんが京都府警を退職した今もなお、精力的に暴力団排除を繰り返し訴える背景には刑事時代の経験がある。

 「暴力団同士の殺人事件の現場に行ったり、取り調べも担当したりした。暴力団に『家族おるやろ?出所したら仕返ししたるわ』とすごまれたりしてね。まだ若かったから怖かった」と、当時を振り返る。

 それだけに講演では「小さなことでも相談してほしい」と繰り返し強調する。

 「まず、暴力団追放の気持ちを持ってくれるだけでいい。何かあったら1人で対処せずに、警察や私たちに相談してくれればいいんです」

 

 

(2016-5)暴対法と暴排条令で、昔ながらの組織暴力団はシノギの首を絞められて、相当苦しくなった。例えば、北九州地域みたいに、市街地の暴排条令に従う一般人店舗を、脅し挙げて恐怖心を煽って、昔ながらの自分らの威力を見せしめて、昔ながらのミカジメ料徴収を図ったが、一般人店舗の方も、暴力団の言うことを聞いたら、それだけで自分らの方も取り締まられる、という新法のために、嫌でも法や条令を守る。暴力団の言うことを聞かない市民側の勢力の方が大きくなり、強くなった。昔に比べると、暴対法や暴排条令で縛られた暴力団は、シノギを作ることが相当難しくなっている。

 闇サイドは、シノギを作るのに必死だ。有名人は狙われる。特に羽振りが良さそうで隙の有りそうな有名人。例えば最近話題の、有名スポーツ選手の闇カジノ・闇賭博。有名タレントなどの違法薬物汚染。金を持ってそうな有名人は狙われる。闇サイドとして、素人相手でも闇賭博や違法薬物売買で金にして、シノギの一環にしたいだろうから。

 歓楽街店舗からのミカジメ料の徴収って、ただ毎月金を取りに来てたのでなくて、一応、取立て側が何かを売りつけて、例えば昔ならビデオテープとか、何か商品になりそうなものを売りつけて、毎月金を貰って、見せ掛けは正当な売買のようにしていた。用心棒代とはいっても、あからさまに金を取れないから、見せ掛けは買って貰って商売成立のようにしてたんだよね。あれも新法ではアウトなんだろうな。

 今は使用者責任だっけ、鉄砲玉も使いにくくなってるんだよね。今は子分の犯罪は親分の罪になっている。

 暴力団側もシノギに必死だから、これと目を着けたら骨の髄まで搾り取る。オレオレ詐欺・振り込め詐欺みたいな新型詐欺も、関わったら、そこからバック勢力まで露見しそうな怖れがあれば、例え出し子であろうが始末されるだろう。とにかく関わらないことだと思う。知らず関わっていると少しでも気付いたら、とにかくそこから逃げ出すことを考えないといけない。軽い遊びの気持ちで賭け事に関わった、一流のバドミントン選手やプロ野球選手が、一生の人生が台無しになってしまった。取り返しの着かないことになる。

 でも何か、あんまり日本の暴力団を法で締め上げて、勢力を弱くしてしまって、日本の暴力団勢力を弱体化させると、日本は先進国だし中国に抜かれたとはいえ、まだまだGNP世界三位の繁栄国家だし、素人考えだが、海外の非合法大組織が、力の弱くなった日本の暴力団勢力の隙を突いて、日本の繁華街の街々に海外闇組織が蔓延りはしないかと心配になる。杞憂だろうか。

 暴対法が初めて施行されたのって、今から30年近く前だったと思うけど、このときの暴力団側の言い分が、いつの時代でもこの社会には、必ず、一定数の市民社会不適合者が居る。必ず犯罪者やならず者になってしまう市民社会不適合者が出る。彼らは一般の市民社会の中では生きて行けず、必ず社会のはみ出し者になる。我々、暴力団組織は、そういう者たちの受け皿になっているのだ。つまり、市民社会では行き場のない彼らはみ出し者を、暴力団組織は囲ってあげて、彼らの居場所になってやっている。いわば、社会のはみ出し者を収容する施設みたいなものだ、という暴力団組織の存在理由(存在意義)を述べていた、と記憶するのですが。今や、昔に比べると、いわば“ヤクザのなり手”が激減していると聞く。昔みたいに、既存の暴力団組織=「組」に入る若者の数がかなり少なくなっているんだという話を聞いた。少子化時代もあるんだろうが、暴対法や暴排条令で、ヤクザになっても食えない、というのもあるんだろうな、と思う。以前、暴力団サイドが言っていたように、いつの時代にも一定数のはみ出し者が必ず居る、というのなら今の時代の、ヤクザにならないはみ出し者たちは、いったい何処に居るんだろうか?ハングレ集団?


 

 

 

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