うろ覚えライフ。

巷の旬な話題と情報への個人的意見、日々雑感。懐古・郷愁。漫画・映画・小説・ポピュラー音楽。

剛腕・マイク・ベルナルド、逝く

2012年02月17日 | 格闘技ログ

 

“K-1”マイク・ベルナルド薬物自殺…藤原紀香「信じられない」

 

  格闘技イベント、K-1で活躍した格闘家のマイク・ベルナルド氏が15日、母国の南アフリカ・ケープタウンで急死したことが分かった。42歳だった。関係者によると、薬物で自殺したとみられる。

 ベルナルド氏が所属するジムの会長であるスティーブ・カラコダ氏(59)は本紙の取材に応じ、「ベルナルド氏は14日朝、自宅で大量の錠剤を服用して倒れていた。救急搬送されたが、搬送先の病院で死亡が確認された」と話した。

 カラコダ氏によると、ベルナルド氏は2006年に引退を表明してからは母国・南アフリカに帰国。後進の指導に当たるとともにケープタウン市内の大学に通い、心理学を勉強していたという。

 一方、数年前に離婚。昨年12月にはカラコダ氏とともに会社を立ち上げたが、「多くの人に取り囲まれていたが、同時に孤独にもさいなまれていたようだ」(カラコダ氏)。別のK-1関係者は「ベルナルド氏は、精神的に不安定な面があった。敬けんなクリスチャンで、心の隙間を信仰心で埋めていたようだ」と語る。

 「豪腕」「無冠の帝王」と称されて格闘技ブームを牽引した立役者の急死に、格闘界、芸能界に動揺が広がっている。

 K-1中継の司会を務め、ベルナルド氏と親交のあった女優の藤原紀香(40)は自身の公式サイトで、「ベルちゃん(ベルナルド氏の愛称)はもうこの世にいません。いまはまだ信じられないけど、心からベルちゃんのご冥福を祈っています」などとコメントを掲載。同時期にK-1の舞台で活躍した格闘家、レイ・セフォー(41)が、14日未明に自身のツイッターに英文で、「冥福を祈ります」と投稿するなど、同僚選手らも次々と追悼のコメントを発表した。

 ベルナルド氏は1995年3月のK-1グランプリ(GP)大会に初参戦。翌96年のGP大会で準優勝を果たし、故アンディ・フグ氏らとともに「K-1四天王」の1人として活躍した。

 リング外でもカミソリメーカーのCMに出演。「切れてなーい」と叫ぶ愛嬌タップリの姿が、お茶の間の人気を集めていた。

 ■格闘技ジャーナリスト・片岡亮氏の話

 「ジェロム・レバンナやアーネスト・ホーストといった超大型ファイターたちと真っ向打ち合う姿は、元ヘビー級ボクサーのマイク・タイソンのファイトを目の当たりにしたときと同じくらいの衝撃を覚えたものです。豪腕でひたすら敵を打ちのめす単純明快な格闘技の魅力を体現し、興味がなかった一般人も魅了し、K-1全盛期の最大の功労者といっても過言ではありません。豪腕の印象とは裏腹に、ファンににこやかに手を振り、『ベルちゃん』の愛称で呼ばれるなど多くの人に親しまれた。それだけに(自殺などの報道は)いまだに信じられません。近年は、悩みが多く、人と会うことも拒絶するほど落ち込む日もあったと聞いています。いまは残念の一語です」



○K1ベルナルドさん急死、薬物大量摂取か

 

   K-1の人気選手だったマイク・ベルナルドさんが14日(日本時間15日)、南アフリカ・ケープタウンで急死した。42歳だった。詳しい死因は明らかにされていないが、現地報道や関係者によると、薬物摂取による自殺とみられる。95年からK-1に参戦し、「剛腕」と呼ばれた強打を武器に、故アンディ・フグさんやピーター・アーツらと激闘を繰り広げ、「四天王」の1人と言われた。リングとは対照的な人懐っこいキャラクターで、テレビ番組やCMにも出演し、お茶の間で人気を博した。06年の引退後は、母国で後進の指導にあたっていた。

 

 K-1のレジェンドが突然、帰らぬ人となった。現地メディアや関係者の話によると、ベルナルドさんはケープタウンの自宅で倒れ、緊急搬送先の病院で亡くなったという。薬物の大量摂取による自殺が有力視されているが、敬虔(けいけん)なクリスチャンとしても知られており、死因の詳細は明らかにされていない。現在、警察当局が調査していると思われる。

 

 ジム、選手関係者からの連絡で訃報に接したK-1の谷川貞治イベントプロデューサー(EP=50)は「驚いたし、残念でしかたない。タレント性があり、野獣的でパワフルな選手だった。実は繊細なところがあって、最近は精神的に厳しい状況だと聞いていたので、心配していた」と故人をしのんだ。現役時代には手にしなかったたばこを吸い、過去4度も自殺未遂を起こすなど、精神的に不安定な時期があったという。

  ベルナルドさんは95年のK-1 GP(現WORLD GP)で初参戦。その初戦で優勝候補のアンディ・フグさん(故人)にKO勝ちして衝撃デビューした。翌96年のGP決勝では3連覇を狙ったアーツをKOする快進撃で準優勝。その後もジェロム・レバンナやミルコ・クロコップら強豪としのぎを削り、フグさん、アーツ、アーネスト・ホーストとともに「K-1四天王」と呼ばれた。

  リング外では温厚でユニークな人柄で、テレビ出演を通してお茶の間でも親しまれた。中でも、ひげそりメーカーのシック社製「プロテクター」のCMは、そり上げた頭でほほ笑みながら日本語で言う「切れてなーい」のセリフで話題になった。06年9月の引退式では、早実の斎藤佑樹投手(現日本ハム)をまねて青いハンカチで汗を拭いてみせた。結婚式を日本で挙げるなど大の親日家でもあった。

  00年にはプロボクシングに転向し、マイナー団体のWBF世界ヘビー級王座を獲得した。だが、同年8月にフグさんが白血病で急死すると、盟友の遺志を継ぐためにK-1復帰。タイトルこそ手にできなかったが、情熱的なファイトでファンを魅了した。

  現役引退後は07年のK-1 TRYOUTで、後にヘビー級王者となる京太郎(現プロボクサー)や元プロ野球ロッテなどで強打者として活躍した立川隆史氏らを母国に招いて指導。スポーツ心理学の勉強にも熱心だった。現在もベルナルドさんの直筆サインが入ったヘッドギアを練習で使用している京太郎は「温かい人だった。ジムの経営やボランティア活動で忙しい中、指導してもらった。あの人の思いを胸に刻んで格闘技人生を歩みたい」と残念がった。

  格闘技界黄金期に活躍、多くの人々に愛された「無冠の帝王」。再び世界の表舞台に立つことなく、あまりにも早く逝ってしまった。

 

ベルナルドさん死去、アーツ「悔しい」

 

  「K-1 WORLD GP」で活躍したマイク・ベルナルドさんが14日(日本時間15日)、母国の南アフリカ・ケープタウンで死去した。42歳の若さだった。死因は不明で自殺とみられる。

 ベルナルドさんらと「K-1四天王」と称されたアーツはこの日、IGF東京ドームシティホール大会(17日)に向けて都内で練習を公開。「一緒に酒を飲んだこともある。まだ若いのにもったいない。悔しいし信じられない」と気丈に話した。また、フジテレビのK-1中継にゲスト出演し、ベルナルドさんと親交があった女優の藤原紀香は自身の公式サイトで「悲しくて、悲しくて、胸が張り裂けそうです。心からベルちゃんのご冥福を祈っています」とコメントした。

 

 

 マイク・ベルナルド選手も強かったなあ。K-1黄金時代の選手はみんな、怪物的に強かったなあ。まだ、セーム・シュルトとかチェ・ホンマンとかボブ・サップとかの、本物の怪獣的怪物が登場する前の、あくまでK-1立ちワザ格闘技の、重量級の迫力を、精緻な技術と共に凄まじい破壊力で、これでもかと見せ付けた、プロスポーツ格闘技のシビレル魅力。あの時代のK-1は、本当に面白かった。ピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、ジェロム・レ・バンナ、アンディー・フグ、レイ・セフォー、ミルコ・クロコップ・ジュニア、ステファン・レコ、サム・グレコ、スタン・ザ・マン、マイク・ベルナルド‥。古くはブランコ・シカティックやロブ・カーマン。佐竹雅昭。一試合、一試合、全てのファイトが迫力あって、本当にみんなメチャ強かった。格闘技ファンに毎回、すごい試合を見せてくれて、胸いっぱい堪能させた。格闘技K-1が、メチャクチャ面白い時代だったなあ。剛腕、マイク・ベルナルドのファイトもすごかった。あの一発のパンチの、重量級の迫力ったらなかったよ。アーツは無敵に、メチャクチャ強かったし、やっぱ、重量級選手はワンパンチの破壊力が凄まじかったし、そういう選手はけっこう居た。ベルちゃんもバンナも。それとは違って、素晴らしいテクニックで試合を運ぶ、どっちかというとヘビー級では細身に見える選手。ステファン・レコとか。精密機械、アーネスト・ホーストの技術は芸術的だったね。佐竹雅昭も強かったし、面白い試合を見せたよなあ。アンディー・フグもかかと落としだけでなく、精緻な技術があった。面白かったなあ、あの時代。憧れまくったなあ、K-1ヘビー級の超人たちに。

 ベルちゃん、死んじゃったのか。アンディー・フグも何だか知らぬ間に、あっと言う間に死んでしまったし。ベルちゃんの結婚式が東京でもあって、その時、レイ・セフォーとかアーツとかベルちゃんのK-1ファイターの親友、仲良し4人組みたいので、結婚のお祝いの歌を披露宴で歌ってた。あの結婚も、結局は別れちゃったのか。離婚は相当なストレスが掛かるというしな。死亡原因が自殺が濃厚ということだけど、内側から支えてくれる家族が居なくて家庭もない、というのは、精神的に参っている時期には、リスクが大きかったんだろうな。現役時代でも最高潮が急に来て飛ぶ鳥落とす勢いかと思いきや、何故か急にしぼんじゃった感じだもんね。何か、急に実力が落ちちゃった感じ。あ、そういえば一度、ヘビー級ボクシングに転向していた時期もあったんだな。ジェロム・レ・バンナも一時期、ヘビー級ボクサーやってたけど。往時のファイトで思うように行かなかったし、現役時代に存分に実力が出し切れずに引退しちゃって、不完全燃焼気分でその後のトレーナー人生もモヤモヤして過ごしてたのかな? でも、あの年齢からまた大学行って心理学を学んでいた、とかすごいですね。あれだけの剛腕ファイターだったけど、本当は頭も良かったんでしょうね。42歳は惜しいなあ。若過ぎる死。何だか、結婚してから下り坂になったような。サゲマン? なんて言ったら元奥さんに怒られますよね。でもやっぱ、離婚はネックだったように思うなあ。それと、精神的な心理状態的なものばかりでなく、ああいう激しいスポーツは、特にプロ格闘技でヘビー級のメガトンパンチを喰らい続ける仕事だし、脳味噌そのものにも影響があったんじゃないかなあ。あれだけの重量級過激パンチや蹴りが繰り返し当たれば、頭蓋骨に炸裂するんだし、脳味噌にしてみたらたまらないダメージだよねえ。いってみれば、パンチドランカーにも類するような後遺症の原因もあるんじゃないのかなあ。まあ、解りませんけど。だいたい、プロレスラーとか大相撲の人は、早死にが多いって聞くけど、あれは太り過ぎが大きいだろうし、無論、度重なる肉体打撃ダメージはあるでしょうが。キックボクサーとかボクサーは、もろ、頭部ダメージが大きいですからねえ。42歳って、若くて勿体なさ過ぎるけど、マイク・ベルナルドさん、御冥福をお祈りいたします。クリスチャンでしょうけど。

 しかし、あの、90年代、2000年代初頭の格闘技シーンが、今はウソみたいですよねえ。あの時代の格闘技熱は、メチャメチャ熱かった時代だったけど。僕の30代とK-1勃興時と隆盛期が重なるんですよねえ。また僕は調度、30歳から空手を習いに行って、僕の30代は武道・武術オタク時代だったし。あの時代、K-1ヘビー級のスター達に、ひたすら憧れまくってたなあ。極真の怪物、一撃・フランシスコ・フィリオの登場なんてゾクゾクしたものです。 もう、何だか懐かしい時代。帰らない時代。格闘技ファンにはもう一度帰って来て欲しい時代かも知れないけれど。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする