うろ覚えライフ。

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内藤6度目防衛失敗!

2009年11月30日 | 格闘技ログ

亀田が内藤に判定勝ち、2階級制覇

 

       ボクシング・ダブル世界タイトルマッチ(29日・さいたまスーパーアリーナ)――世界ボクシング評議会WBC)フライ級は、同級3位の亀田興毅(23)(亀田)が3―0の判定で、王者の内藤大助(35)(宮田)を下し、世界ボクシング協会WBA)ライトフライ級に続く、2階級制覇を果たした。

 日本のジム所属の世界王者の2階級制覇は7人目。内藤は6度目の防衛に失敗した。

 WBC女子アトム級は、王者の小関桃(27)(青木)が3―0の判定で同級5位のティラポーン・パンニミット(17)(タイ)を下し、3度目の防衛に成功。日本のジムに所属する男子の世界王者は5人、女子は4人。

 

 

 やっぱり亀田が勝ってしまったか。残念だけど、後出しジャンケンを言うみたいだけど、僕は予想は判定で亀田興毅が勝つだろう、と思ってました。奇跡的に内藤選手が勝ってくれるかなあ、との期待は持ってましたけど。ひょっとしたら亀田はKO出来るのかも知れない、くらいに、多分亀田の勝ちだろうなあ、とちょっと重い気分でTVの前でゴングを待ってました。

 そりゃあキャラクター的には内藤さんの方が好きですよ。ひと頃の亀田一家は嫌いでしたねえ。最近は亀田興毅の態度はだいぶ良くなったけど、それでも好きじゃない。弟の大毅なんかまだ嫌いです。亀田オヤジもまだ嫌いです。

 それでも勝負の世界ですから、真剣勝負なら、はっきりと強い方が勝つ。今の亀田興毅は勢いがあるし、だいいち若い。内藤選手は、格闘技スポーツの限界ゾーンに入って来た35歳ですもんね。心理的に、ハングリー精神的なものも亀田の方が大きいだろうと思うし。

 何か最近のTVでよく見るタレント然とした内藤さんを見ていると、年齢も35歳だしそろそろしんど過ぎる格闘技の世界からは足を洗いたい、という思いも強いんじゃないかなあ、という気もしていた。タレントという収入の良い副業で、一般人に比べると懐具合もかなり暖まってるし、家族・家庭というものを考えると、そんなスポーツ高齢まで危険過ぎる拳闘を続けることが果たして良い事なんだろうか、と疑問を持って来ているだろうし。35歳にもなればそろそろ安定した次の職業を考えているんじゃないかなあ。勿論、安定が約束された仕事など、本当は何処にもないけど。

 35歳というスポーツ高齢と家族・家庭という現実の前では、第二の人生は考えているだろうなあ。これで内藤さんは引退を考えるか?リベンジをしようと思うのか?リベンジに行こうとするとしたら、内藤さんの性格からだと、周囲に促されて考えるんじゃないかなあ、という気がする。取り巻きとかファンの期待に応えようとして、リベンジに行こうとするんじゃないかなあ。本人オンリーの気持ちではもう拳闘の世界からは身を引きたいんじゃないかなあ。ある程度お金が貯まっているのなら、お母さんだって、多分奥さんだって、もう現役は辞めて欲しいと思っているだろう。何しろ危険過ぎる仕事だし。引退後はトレーナーの道だってあるだろうし。

 亀田興毅はうまくなったなあ。世界ライトフライ級選手権を取った頃に比べると本当にうまくなっていると思う。あの頃は、あの疑惑の判定で世界を取った頃、あの頃以前も含めてですが、あの時代は、ベースに亀田オヤジの教えに忠実に従ったスタイルが頑固にあって、ボクシングに拡がりがなかったように見えた。今の興毅はオーソドックスな構えから、どのようにも形を変えられる自在のボクシングを身に着けているように思える。幅の広い一流のテクニックを身に着けたなあ、と思える。弟の大毅が負けて亀田家もイロイロとあって、オヤジの呪縛から抜け出れたんだろう。オヤジ自身も自分があんまり影響を及ぼし過ぎるのは、今後を考えると駄目だ、と反省して、やっと子離れする決心を着けたのだろう。ボクシングのスタイルも含めて。あの時点から子供たちはオヤジの呪縛から離れて、他の一流のトレーナーたちから世界ボクシングのテクニックを幅広く身に着けて行ったんじゃないかなあ。

 内藤大助さんという人のキャラクターは人が良過ぎるように見えるんだけど。ああいうタイプの人が世界プロボクシングの世界でチャンピオンにまで成れる、というのが僕は不思議に思えるんだけど。無論、動体視力や運動神経は持って生まれたものが抜群に良いのだろうが、あのキャラが、もろ闘争スポーツの世界でチャンピオンになれるまで強い、というのが何か信じ難いコトのように思えるけど、だが事実なんだし。忍耐力を主とする精神力も並外れたものを持っているんだろうけど、あのキャラクターがプロボクシングの世界で頂上にまで登り詰めた人だってのは、どーも不思議感を拭い去ることが出来ないなあ。そこまでの格闘技センスがあるキャラには全然見えないんだけどなあ。往年のガッツ石松さんとかは天性の、野生的な格闘センスを持っていた雰囲気だったけど、内藤さんのタイプは、往年の具志堅用行さんとかともまた違うし。具志堅さんとかは、試合となると、切れ味鋭いヤマネコのような野生の格闘センスを持っていたよなあ。

 少年時代、イジメラレっ子だったというと、K-1の角田信朗さんとかも同じだけど、格闘家になってからの雰囲気は全然違うでしょう。タレント然とTVに出てる内藤大助さんもプロ拳闘の世界で頂点を極めた自信は持っているだろうが、ヒトガイイのが表面にもう出てしまっているよなあ。ああいうタイプの人が、プロ格闘の厳しい世界で戦って行く、緻密な戦略を考えて行けるんだろうか?キャラクターからは垣間見ることの出来ない、普段は表に現れてない、天性の野生の闘争センスを本当は身に着けてるんだろうからなあ。トレーナーが抜群に優秀だというコトが考えられるけど、トレーナーの戦略どおりに動ける格闘センスは持っていないと、結局は世界プロボクシングの世界で戦ってなぞ行けないだろうから。でも、少年時代、イジメラレっ子だったと言っても持って生まれた性格には、ポジティブな精神力の強さが元々あったんだろうなあ。

 内藤大助さんもパンチドランカーが進まない内に辞めた方が良いよ。次の人生の為にも、家族の為にも。今は良くても、歳取ってから障害が出るコトは充分考えられるから。高齢で危険なスポーツを続けていて、勿論、試合中の事故もあるし、後々、もっと高齢になってヘタすると半身不随とかの症状が出ないとも限らない。プロレスラーなんて早死にする人多いし、アントニオ猪木さんなんてこの間、今年の初め頃だっけか(?)、放っておいたら車椅子生活になるって、腰部の6時間くらい掛けた大手術してたでしょう、確か。格闘技は歳取ってからの後遺症が怖いよ。内藤さんはこの上ない栄光を取って自分の過去にリベンジしたんだし、後はこの先のシアワセを考えて、家族を大事にゆったりと生きて行ってください。もう、危険な格闘技は亀田みたいな若いのに任せて。