■以前、拙ブログでちょっと悪趣味にからかってしまった大阪の関市長さんは、全国的に有名になってしまったからか、大穴が開いてしまった市の予算を埋めようと頑張っておられるようですなあ。破綻同然の市の財政に対しては、文字通りの焼け石に水なのでしょうが、ここで「ヤミ」を駆逐して置かないと、永久に続くのでケジメを付けようと思ったのかも知れません。
大阪市のヤミ年金・退職金の問題を巡り、関淳一市長は16日の市議会財政総務委員会で、「既受給者の中には亡くなった人もいるが、技術的にどう返還してもらうことができるか、検討したい」と述べ、1993年度以降、昨年度までに退職した職員約2万人に支払われた計330億円分の返還請求を検討する考えを明らかにした。
ヤミ年金・退職金は、市職員互助組合連合会(互助連)が生命保険会社と契約した確定給付型年金を利用した制度。保険料として、職員の掛け金163億円のほか、公費314億円が投入されていた。市監査委員の勧告で、過去5年間の公費負担分132億円は互助連が市に返還している。(読売新聞) - 9月17日
■330億円もの大金がきっちりと回収されるかどうか、これは見物ですが、お役人はなかなか全額は弁償しないものですからなあ。プロの取り立て屋さんを雇うのでしょうか?この記事で、「職員の掛け金」と「公費」が投入されて「ヤミ」の年金と退職金が支給された事が問題なのですが、何故、「ヤミ」として糾弾されるのか、と考えますと、ちゃんと自在に拡大解釈出来る「法律」を用意していなかったからでしょう。旧・厚生省は旧・大蔵省とがっちりと手を結んで、と国民をナメ切った年金関連の法律を作って置いたので、6兆円も株で摺ってしまっても、豪勢な福利厚生設備やらほとんど乗らない高級車を買おうと、グリーン・ピアの廃墟を幾つ並べようと、絶対に「ヤミ」にはならず、誰にも責められない仕掛けになっているのです。これも中央と地方の格差なのでしょうか?
■大阪市は、この穴埋めには最終的に「増税」しなければなりませんから、このままそんな事を発表したら暴動・焼き討ち・一揆が起きてしまうかも知れないので、こうした決断をしたのでしょうなあ。でも、中央のお役人はこんな無様な事はぜんぜんしないでも大丈夫です。小泉総理の次の総理が、必ず大増税する事を、今回の選挙で有権者が認めてくれたのですから、税金や積立金の無駄遣い解消どころか、ますます流用・裏金用の資金が続々と入って来るのを、官庁の中堅どころは手ぐすね引いて待っている事でしょう。勿論、自分の政党では3議席も減らしながら献身的に選挙協力をした公明党の存在感は絶頂期を迎えますから、「宗教法人」に対する課税などは誰も言い出しません。噂では1兆円以上の預金を抱え込んで、上手に運用している某大金持ち宗教教団が居るそうですなあ。他にも、大小の「坊主丸儲け」教団が沢山有るようですが、直接の増税対象にはならないでしょう。それぞれが、選挙となると、抜群の集票能力を競って見せ付けるそうですから、政治家は掌(てのひら)に乗せたも同然でしょう。
■大阪市の退職者にも、是非とも発言して欲しいところですが、市議を抱きこんで法律を作って置かなかったのですから、諦めるしか無いでしょうなあ。でも、埋め立て大好きな関市長さんは、今でも札束を大阪湾にどぼどぼと放り込むような変な工事を続けているとの報道も有りましたし、相当の舶来物好きなのか、得体の知れない外人デザイナーが日本をバカにしたとしか思えない設計をしてくれた、豪華で高価なゴミ処理場などはこれから先も維持費を投入してご愛用になるのでしょうなあ。湾岸で続いている埋め立て工事を無意味にしない為には、せっせと人口を増やさなければなりませんが、既に人口減少期に入っている日本の中で、大阪だけは人口倍増か三倍増になる見積もりでも有るのでしょうか?大阪中が別の宗教に改宗でもするのか、市自体を博覧会場のようにして色とりどりの移民を大量に受け入れでもしないと、ペンペン草しか生えない荒涼とした埋立地が広がるばかりではないでしょうか?それにも維持費が掛かるのですが、「ぺんぺん草栽培費用」なんていうシャレタ予算を組んでくれると、ちょっとは笑えるのですが、そんな場合ではないでしょうなあ。
■笑い事ではなく、国の一般会計でも特別会計でも、「ぺんぺん草栽培費」と同じような奇怪な支出は随分と沢山有るのですから、大阪市が本当に破綻して、江戸時代の「天領」みたいになってしまうのか、見事に再生して独立を保つのか、それは将来の日本政府とIMFとの関係を暗示する大切なサンプルなのですから、これからも注目して行きたいと思います。何はともあれ、タイガース優勝おめでとうございます。
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大阪市のヤミ年金・退職金の問題を巡り、関淳一市長は16日の市議会財政総務委員会で、「既受給者の中には亡くなった人もいるが、技術的にどう返還してもらうことができるか、検討したい」と述べ、1993年度以降、昨年度までに退職した職員約2万人に支払われた計330億円分の返還請求を検討する考えを明らかにした。
ヤミ年金・退職金は、市職員互助組合連合会(互助連)が生命保険会社と契約した確定給付型年金を利用した制度。保険料として、職員の掛け金163億円のほか、公費314億円が投入されていた。市監査委員の勧告で、過去5年間の公費負担分132億円は互助連が市に返還している。(読売新聞) - 9月17日
■330億円もの大金がきっちりと回収されるかどうか、これは見物ですが、お役人はなかなか全額は弁償しないものですからなあ。プロの取り立て屋さんを雇うのでしょうか?この記事で、「職員の掛け金」と「公費」が投入されて「ヤミ」の年金と退職金が支給された事が問題なのですが、何故、「ヤミ」として糾弾されるのか、と考えますと、ちゃんと自在に拡大解釈出来る「法律」を用意していなかったからでしょう。旧・厚生省は旧・大蔵省とがっちりと手を結んで、と国民をナメ切った年金関連の法律を作って置いたので、6兆円も株で摺ってしまっても、豪勢な福利厚生設備やらほとんど乗らない高級車を買おうと、グリーン・ピアの廃墟を幾つ並べようと、絶対に「ヤミ」にはならず、誰にも責められない仕掛けになっているのです。これも中央と地方の格差なのでしょうか?
■大阪市は、この穴埋めには最終的に「増税」しなければなりませんから、このままそんな事を発表したら暴動・焼き討ち・一揆が起きてしまうかも知れないので、こうした決断をしたのでしょうなあ。でも、中央のお役人はこんな無様な事はぜんぜんしないでも大丈夫です。小泉総理の次の総理が、必ず大増税する事を、今回の選挙で有権者が認めてくれたのですから、税金や積立金の無駄遣い解消どころか、ますます流用・裏金用の資金が続々と入って来るのを、官庁の中堅どころは手ぐすね引いて待っている事でしょう。勿論、自分の政党では3議席も減らしながら献身的に選挙協力をした公明党の存在感は絶頂期を迎えますから、「宗教法人」に対する課税などは誰も言い出しません。噂では1兆円以上の預金を抱え込んで、上手に運用している某大金持ち宗教教団が居るそうですなあ。他にも、大小の「坊主丸儲け」教団が沢山有るようですが、直接の増税対象にはならないでしょう。それぞれが、選挙となると、抜群の集票能力を競って見せ付けるそうですから、政治家は掌(てのひら)に乗せたも同然でしょう。
■大阪市の退職者にも、是非とも発言して欲しいところですが、市議を抱きこんで法律を作って置かなかったのですから、諦めるしか無いでしょうなあ。でも、埋め立て大好きな関市長さんは、今でも札束を大阪湾にどぼどぼと放り込むような変な工事を続けているとの報道も有りましたし、相当の舶来物好きなのか、得体の知れない外人デザイナーが日本をバカにしたとしか思えない設計をしてくれた、豪華で高価なゴミ処理場などはこれから先も維持費を投入してご愛用になるのでしょうなあ。湾岸で続いている埋め立て工事を無意味にしない為には、せっせと人口を増やさなければなりませんが、既に人口減少期に入っている日本の中で、大阪だけは人口倍増か三倍増になる見積もりでも有るのでしょうか?大阪中が別の宗教に改宗でもするのか、市自体を博覧会場のようにして色とりどりの移民を大量に受け入れでもしないと、ペンペン草しか生えない荒涼とした埋立地が広がるばかりではないでしょうか?それにも維持費が掛かるのですが、「ぺんぺん草栽培費用」なんていうシャレタ予算を組んでくれると、ちょっとは笑えるのですが、そんな場合ではないでしょうなあ。
■笑い事ではなく、国の一般会計でも特別会計でも、「ぺんぺん草栽培費」と同じような奇怪な支出は随分と沢山有るのですから、大阪市が本当に破綻して、江戸時代の「天領」みたいになってしまうのか、見事に再生して独立を保つのか、それは将来の日本政府とIMFとの関係を暗示する大切なサンプルなのですから、これからも注目して行きたいと思います。何はともあれ、タイガース優勝おめでとうございます。
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