■世の中は、捨てる神あれば拾う神あり、と申しますが、拙著『チベ坊』を拾って大切に思って下さるご奇特な方がいらっしゃいまして、有りがたい事に、講演会なるものを開いて下さる運びとなりました。連休初日の4月29日に、本に登場していた生徒本人からブログに書き込みが舞い込むという椿事が発生しまして、ノンフィクション作品とは申せ、少々、出来過ぎとも思える物語の印象も無きにしも非ず……という恐れも有ったかと気にもなっておりましたが、事実はノンフィクション本よりも奇なり、とでも申しましょうか、事態は拙著に書いた夢や希望が実現する方向に進んでいたのでございます。
■講演会のお話が進みまして、いよいよ期日が近づいて来たなあ、と記録映像の編集や、講演でお話する内容の整理などを始めたところに生徒からのコメントが来ましたので、後援者の中からも「是非、この話も入れて下さいな」との御希望で、さてさて、講演会のツカミに置くべきか、最後の盛り上げに使うべきか、などと贅沢な悩みを楽しんでおります。『坊っちゃん』をチベット語に翻訳している記録映像には、その生徒が写っているのですから、編集作業を忘れて画面に釘付けになって困っております。昨年1月に地平線会議で発表の機会を与えて頂きまして、とんとん拍子に本の出版が実現したのは年末でした。新聞社の取材でも、ブログ読者のコメントでも、「その後の生徒達はどうなった?」と問い詰められて答えに窮しておりましたが、生徒自身からの「草原に撒かれた日本語の種は育っている」との書き込みを読んで、あまりの事に呆然自失、感謝や喜びの言葉を忘れておろおろするばかりであります。
■5月20日の日曜日午後2時より、四国松山の正岡子規記念博物館などという、由緒正しい子規ファンにとっては聖地にも等しい場所を汚します。どうかファンの皆様にはご容赦をお願い申し上げます。と同時に、お近くの方は「どんな野郎なんだ?」と見物にいらっしゃって下さい。無料ですが朝日新聞松山総局に参加御希望の方はちょっと申し込んで頂く事になっております。さて、どんな交流が出来ますやら、楽しみなような、怖いような……。
■5月28日の日曜日は、同じく午後2時より、福島県いわき市の草野心平記念文学館にて、講演会を開催いたします。カエルの詩で有名な草野心平さんは、若い時に上海に語学留学してその後は日本語講師を務めたのだそうです。誰かさんと同じような事をしてのですなあ。勿論、両者を同格になど扱っては行けません。文学館では、有名な作品をパネルにして展示してありまして、その前に立つと同時に心平さんご自身の声で朗読が始まります。晩年、ご自身の朗読を熱心に録音して音源を保存すうる努力をした成果です。有名な「カエル語」の詩も楽しめますぞ。ちょっとアクセスに難がある立地なのですが、心平さんの生家と心平さんが愛したモリアオガエルの生息地の近くに建設したので、これは仕方が無いのです。
■国語の教科書にも作品が掲載されていたので、随分と遠方からも見学者がいらっしゃるそうですなあ。偉大な詩人を記念した文学館ですから、あまり大きな恥は掻きたくないものです。草野心平記念文学館を訪れたいと念じておられた向きは、この機会にどうぞお運び下されば幸いです。新緑の季節、小高い文学館からの風景はなかなかのものですぞ。有名な湯本温泉郷、否、今年封切られるハワイアン・センター(今はスパ・リゾート・ハワイアン)も近いですから、沢山の人に来て欲しいなあ、と主催者も申しております。そう言えば、四国松山も名湯の道後温泉が有りまして、日本三大名湯の二つで『チベ坊』の講演会をするわけですなあ。後に残るは有馬温泉だけだ!と別に力むこともありませんが、中国奥地で起こった出来事を多くの人に知っていただ機会が増えることを念願しております。
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■こちらのブログもよろしく
雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし)仏教の支流と源流のつまみ食い
『チベット語になった『坊っちゃん』』発売中!
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■講演会のお話が進みまして、いよいよ期日が近づいて来たなあ、と記録映像の編集や、講演でお話する内容の整理などを始めたところに生徒からのコメントが来ましたので、後援者の中からも「是非、この話も入れて下さいな」との御希望で、さてさて、講演会のツカミに置くべきか、最後の盛り上げに使うべきか、などと贅沢な悩みを楽しんでおります。『坊っちゃん』をチベット語に翻訳している記録映像には、その生徒が写っているのですから、編集作業を忘れて画面に釘付けになって困っております。昨年1月に地平線会議で発表の機会を与えて頂きまして、とんとん拍子に本の出版が実現したのは年末でした。新聞社の取材でも、ブログ読者のコメントでも、「その後の生徒達はどうなった?」と問い詰められて答えに窮しておりましたが、生徒自身からの「草原に撒かれた日本語の種は育っている」との書き込みを読んで、あまりの事に呆然自失、感謝や喜びの言葉を忘れておろおろするばかりであります。
■5月20日の日曜日午後2時より、四国松山の正岡子規記念博物館などという、由緒正しい子規ファンにとっては聖地にも等しい場所を汚します。どうかファンの皆様にはご容赦をお願い申し上げます。と同時に、お近くの方は「どんな野郎なんだ?」と見物にいらっしゃって下さい。無料ですが朝日新聞松山総局に参加御希望の方はちょっと申し込んで頂く事になっております。さて、どんな交流が出来ますやら、楽しみなような、怖いような……。
■5月28日の日曜日は、同じく午後2時より、福島県いわき市の草野心平記念文学館にて、講演会を開催いたします。カエルの詩で有名な草野心平さんは、若い時に上海に語学留学してその後は日本語講師を務めたのだそうです。誰かさんと同じような事をしてのですなあ。勿論、両者を同格になど扱っては行けません。文学館では、有名な作品をパネルにして展示してありまして、その前に立つと同時に心平さんご自身の声で朗読が始まります。晩年、ご自身の朗読を熱心に録音して音源を保存すうる努力をした成果です。有名な「カエル語」の詩も楽しめますぞ。ちょっとアクセスに難がある立地なのですが、心平さんの生家と心平さんが愛したモリアオガエルの生息地の近くに建設したので、これは仕方が無いのです。
■国語の教科書にも作品が掲載されていたので、随分と遠方からも見学者がいらっしゃるそうですなあ。偉大な詩人を記念した文学館ですから、あまり大きな恥は掻きたくないものです。草野心平記念文学館を訪れたいと念じておられた向きは、この機会にどうぞお運び下されば幸いです。新緑の季節、小高い文学館からの風景はなかなかのものですぞ。有名な湯本温泉郷、否、今年封切られるハワイアン・センター(今はスパ・リゾート・ハワイアン)も近いですから、沢山の人に来て欲しいなあ、と主催者も申しております。そう言えば、四国松山も名湯の道後温泉が有りまして、日本三大名湯の二つで『チベ坊』の講演会をするわけですなあ。後に残るは有馬温泉だけだ!と別に力むこともありませんが、中国奥地で起こった出来事を多くの人に知っていただ機会が増えることを念願しております。
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(開催地が東京でしたらそっとご尊顔を拝しに伺えましたのに・・)
講演会のレポートがブログで語られるのを楽しみにしております。
講演を機会あるごとに継続されるとともに、また本を出される事を期待しています。