■お話変わって駐車場の問題が気になったので、ちょっと数字を引用して考えて見ます。
大阪市で同和対策事業を巡る不正が噴き出し……大阪府警は解放同盟支部長で、暴力団とも関係がある財団法人理事長を業務上横領容疑で逮捕した。財団は市開発公社の委託を受け、30年以上JR大阪駅近くの公社直営駐車場を独占管理…15年前から財団が駐車料金収入を3分の1程度に過少申告していたことを知りながら、公社職員が財団の収入報告を捏造…財団は年1億円前後の利益を得て、理事長が一部を流用。…民間病院に対する巨額の補助金の不正支出…1968年度以降投入された補助金と無担保融資は312億円…未返済のまま破綻。
■謂われ無き差別に苦しんで来た地域住民の生活基盤を整備して、差別が作った負の遺産を解消しようと、「地域改善対策財政特別措置法」が作られたまでは良かったのでしょうが、「逆差別」現象まで起こって2002年に法律は失効して同和対策事業は終了しているのだそうです。高級官僚達が今でも生き甲斐にしている「特別会計」と同じで、法律に従ってどぼどぼと流れ込んで来る大金を好き放題に使う味を知ったら、なかなか止められるものではありません。公営の「駐車場」がこんな悪の温床になっている一方で、駐車場の利用料金を惜しんで日本の狭い道路は違法駐車の車で使えなくなっているそうです。
駐車違反の通報や苦情に関する110番は、95年の約30万件から2005年には約65万件と倍増したが、取締り件数は逆に250万件から3割以上も減少。
駐車車両が絡む交通事故は昨年1年間で8536件起き、死者は100人以上。……全国の駐車違反の摘発数は約150万件。3大都市圏や県庁所在地では約90万件。
■摘発数が減ったのは刑法犯の認知件数が200万件にもなって、お巡りさん達は駐車違反の切符を切って回る暇が無くなったことが理由だそうですが、車検制度を悪用した汚職が無数に潜んでいるように、「車庫証明」制度にもウソが山ほど有るでしょう。駐車場など無い人にでも車を売り付けたい企業が居て、車が無ければ生活出来ない場所に敷地いっぱいの家を建てて売る業者も居ます。もっと遡(さかのぼ)れば、米国を目標に戦後の復興を進めていた役所の技官達が、モータリゼーションの普及速度を読み誤って「首都拘束道路」という傑作を残したのを筆頭に、奇怪で不便な都市計画を進めた結果でもありましょう。警察の手が足りないのは、人員を増やさないまま週休二日制度を導入したからでしょうし、その皺寄せが未解決の重大犯罪の山となって現れて、それを誤魔化す為にマスコミが騒がないような小さな犯罪は放置されることになりまして、同時に駐車違反の摘発も減ったという事でしょうなあ。
■そこに「バレなきゃ良い」という倫理観の消滅減少が加わったのですから、大都市の商店街は違法駐車のメッカとなったのでした。噂によりますと、大阪の違法駐車が日本一多くて悪質なのだそうですなあ。まさか公営駐車場を市民が嫌っていたからではないでしょうな?交通事故を起こすと、当事者が在籍していた教習所に連絡が入って、所轄の警察署ではこの統計をずっと取っているそうです。それでも、出身者が悪質なドライバーばかりだからという理由で閉鎖に追い込まれた教習所の話はあまり聞きませんなあ。駐車違反を犯した場合も、出身の教習所に通知が行くのかどうかは知りませんが、これからはそんな事になるかも知れません。
■とは言っても、高校卒業記念のように春休みに「短期教習」コースで免許を取って喜んでいるお兄ちゃん達を見ていると、車は玩具じゃないよ、と言って上げたくなる事が有ります。野蛮なコンピュータ・ゲームで「高度なドライビング・テクニック」を磨いたようなガキンチョが、本物の車に乗ってあちこちでタイヤを鳴らし、文字通りの爆音を発してエンジンを噴かしているのは誰の責任なのでしょう?揚句の果てに、一般車両を巻き添えにして事故を起こしたり、大事故を起こして道路を閉鎖させてしまったりするようですなあ。何より困るのは、アホな兄ちゃんが下手くそな運転で、同乗している同年代の遊び仲間を引き連れて死亡事故を起こす事です。間も無くトヨタが名実共に世界一の自動社メーカーになるのですから、ドライバーも世界一を目指さねばなりますまいなあ。
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大阪市で同和対策事業を巡る不正が噴き出し……大阪府警は解放同盟支部長で、暴力団とも関係がある財団法人理事長を業務上横領容疑で逮捕した。財団は市開発公社の委託を受け、30年以上JR大阪駅近くの公社直営駐車場を独占管理…15年前から財団が駐車料金収入を3分の1程度に過少申告していたことを知りながら、公社職員が財団の収入報告を捏造…財団は年1億円前後の利益を得て、理事長が一部を流用。…民間病院に対する巨額の補助金の不正支出…1968年度以降投入された補助金と無担保融資は312億円…未返済のまま破綻。
■謂われ無き差別に苦しんで来た地域住民の生活基盤を整備して、差別が作った負の遺産を解消しようと、「地域改善対策財政特別措置法」が作られたまでは良かったのでしょうが、「逆差別」現象まで起こって2002年に法律は失効して同和対策事業は終了しているのだそうです。高級官僚達が今でも生き甲斐にしている「特別会計」と同じで、法律に従ってどぼどぼと流れ込んで来る大金を好き放題に使う味を知ったら、なかなか止められるものではありません。公営の「駐車場」がこんな悪の温床になっている一方で、駐車場の利用料金を惜しんで日本の狭い道路は違法駐車の車で使えなくなっているそうです。
駐車違反の通報や苦情に関する110番は、95年の約30万件から2005年には約65万件と倍増したが、取締り件数は逆に250万件から3割以上も減少。
駐車車両が絡む交通事故は昨年1年間で8536件起き、死者は100人以上。……全国の駐車違反の摘発数は約150万件。3大都市圏や県庁所在地では約90万件。
■摘発数が減ったのは刑法犯の認知件数が200万件にもなって、お巡りさん達は駐車違反の切符を切って回る暇が無くなったことが理由だそうですが、車検制度を悪用した汚職が無数に潜んでいるように、「車庫証明」制度にもウソが山ほど有るでしょう。駐車場など無い人にでも車を売り付けたい企業が居て、車が無ければ生活出来ない場所に敷地いっぱいの家を建てて売る業者も居ます。もっと遡(さかのぼ)れば、米国を目標に戦後の復興を進めていた役所の技官達が、モータリゼーションの普及速度を読み誤って「首都拘束道路」という傑作を残したのを筆頭に、奇怪で不便な都市計画を進めた結果でもありましょう。警察の手が足りないのは、人員を増やさないまま週休二日制度を導入したからでしょうし、その皺寄せが未解決の重大犯罪の山となって現れて、それを誤魔化す為にマスコミが騒がないような小さな犯罪は放置されることになりまして、同時に駐車違反の摘発も減ったという事でしょうなあ。
■そこに「バレなきゃ良い」という倫理観の消滅減少が加わったのですから、大都市の商店街は違法駐車のメッカとなったのでした。噂によりますと、大阪の違法駐車が日本一多くて悪質なのだそうですなあ。まさか公営駐車場を市民が嫌っていたからではないでしょうな?交通事故を起こすと、当事者が在籍していた教習所に連絡が入って、所轄の警察署ではこの統計をずっと取っているそうです。それでも、出身者が悪質なドライバーばかりだからという理由で閉鎖に追い込まれた教習所の話はあまり聞きませんなあ。駐車違反を犯した場合も、出身の教習所に通知が行くのかどうかは知りませんが、これからはそんな事になるかも知れません。
■とは言っても、高校卒業記念のように春休みに「短期教習」コースで免許を取って喜んでいるお兄ちゃん達を見ていると、車は玩具じゃないよ、と言って上げたくなる事が有ります。野蛮なコンピュータ・ゲームで「高度なドライビング・テクニック」を磨いたようなガキンチョが、本物の車に乗ってあちこちでタイヤを鳴らし、文字通りの爆音を発してエンジンを噴かしているのは誰の責任なのでしょう?揚句の果てに、一般車両を巻き添えにして事故を起こしたり、大事故を起こして道路を閉鎖させてしまったりするようですなあ。何より困るのは、アホな兄ちゃんが下手くそな運転で、同乗している同年代の遊び仲間を引き連れて死亡事故を起こす事です。間も無くトヨタが名実共に世界一の自動社メーカーになるのですから、ドライバーも世界一を目指さねばなりますまいなあ。
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