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あるっちゃあるし、ないっちゃない

※初めての方はこちら「プロローグ」「このblogの趣旨」からお読みください。
※「極楽飯店」の第一話はこちらから。

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前回のエントリに結構な反響をいただいておりまして、只今わたくし嬉しい反面、「あぁ、これでまたトークライブのネタを一つ失ったぞ」というドギマギを抱いております(笑)

まぁ、それはそれとして、このままお話を続けていきたいと思います。


いわずもがな、「木」としての視点と、「葉」としての視点では、自己認識が大きく異なります。

自分が「葉」として独立した命を保有しているとすれば、やはり「誕生」や「死」という概念があてはまっていきますが、これまでお話してきたとおり、命というのは、そういった存在の仕方ではないわけです。

このことの理解が共有できていないと、「輪廻転生」の話がうまく通じません。

だから、「生まれ変わりは、あるっちゃあるし、ないっちゃない」という、なんとも釈然としない答えになるんですね。


「輪廻転生(生まれ変わり)は本当にあるのですか?」といった類の質問は、「葉」の意識レベルで発生しています。

だから大抵の場合、いま現在の「私」という葉が、落葉後、また新たな一枚の葉として生まれ出ることがあるのか、といった前提で聞かれることが多いんです。

でも、木全体の成長を考えると、そういうことではないってこと、ご理解いただけますでしょうか。

新しい葉が生まれたり、散っていったりはしますけど、命はもとから木として、生じることもなく、滅することない。ただ脈々と生き続けている。

だから、「あるっちゃあるし、ないっちゃない」なんですね。

「生」と「死」という言葉のイメージから、命は二元論で考えられがちですが、実のところ、「生」の対になるものはなく、存在は「生」でしかいられません。

で、命は脈々と生き続けるしかないから、新たな葉が出でて、それが落ちて土に還り、また新たな養分として「木」に吸収され、その養分を元に新しい葉が生じてくるのですが、その葉はもう「あのときの私」とは言えないわけです。

「生まれ変わり(葉の生滅)」はある。でも、日常僕たちが感じている「(個としての)私」の人生は、一度きりです。


「じゃぁ、いわゆる『霊』とか『前世の記憶』とかって、あれ、なんなん?」ってことが疑問として浮かぶかたもいらっしゃるかもしれませんね。

これも結局「葉」としての意識レベルから発生している疑問なんです。

だって「私は個(葉)である。個として存在している」というこのことこそが錯覚なのですから、『霊』という個性も、『個人的な記憶』というのも、全部錯覚の延長でしかないんです。

いえ、僕は『霊や前世の記憶なんてものは、全部ウソだ』って言ってるわけじゃないんですよ。

僕たちが、いくら「あなたが感じている『私』という感覚は錯覚ですよ」と言われても、いっこうに錯覚だなんて思えない…と感じられるのと同様、ある視点から見た場合、そのように捉えられることがあるのも、また事実ですから。

これについての詳しい説明は、またちょっと違うアプローチが必要なので、いずれ機会がありましたらお話してみたいと思いますが、今日はこれに関連したちょっとしたお話を。


「この世(肉体あり・現象界)」と「あの世(肉体なし・潜象界)」での意識形態は、丁度真逆の状態にあります。

この世にいる我々人間が「悟りを開くとどうなるの?」という感じで、あちらでは「悟りを閉ざすとどうなるの?」となっている。

この世(現象界)にある意識は、分離された「個」としての性質をおび、「ワンネス(ホールネス)」の意識レベルを思い出したり、維持することが困難です。

一方、あの世(潜象界)にある意識は、「ワンネス(ホールネス)」としての性質をおび、「個」としての性質を維持することが困難になっていきます。

厳密には、ここに「時間」というものさしを当てはめるわけにはいかないのですが、仮に「時間」があるものだと仮定して話を進めると、こんな感じになります。

僕たち人間の意識レベルは、この世(現象界)に生まれ出た時から、時間の経過とともに「ワンネス」から「個」へ移行していきます。

これは、成長とともに自我を纏い、「悟りを閉ざす」流れです。

そして、肉体としての生涯を終え、あの世(潜象界)に生まれ出ると、(「個としての自分」を定義づける大きな要因の一つである「肉体」を失ったため)時間の経過とともに「個」は融解し、「ワンネス」の意識へと統合されていきます。

その時「記憶」は残ります。が、それはもう「個人の記憶」ではないんです。

「個人の記憶」から、「記憶」が消えるのではなく、「個人の」が消えるんです。

「葉」の経験は、そのまま「木」の経験として吸収され、いわゆる「アカシックレコード」に格納されます。


とりあえず今日は、ここまで。




【トークライブ・インフォメーション】


賢者テラ×雲 黒斎 東京コラボトークライブ

いよいよ明日夕方の開催です!
主催者さんに確認は取れていないのですが、お申し込みフォームがまだ閉じていないところを見ると、まだ空席があるようです。
明日の状況次第で、当日受付もできるかもしれません。
また、事前のお振込みが間に合わない方は、当日会場受付にお持ちください。

7月12日(土)18:00スタート 主催/苺企画さま
 [詳細・お申し込み]はコチラ

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毎度好評いただいております、平日のお話会「月イチ☆」。
東京・大阪・名古屋ともに、8月開催分の受付を開始しました。
また、大阪&名古屋の7月分の開催は、来週の月曜、火曜です!

平日のお話会『月イチ☆』(東京開催)

7月22日(火)19:30スタート [詳細・お申し込み](完売御礼)
8月20日(水)19:30スタート [詳細・お申し込み]


平日のお話会『月イチ☆WEST』(大阪開催)

7月14日(月)19:00スタート [詳細・お申し込み]
8月29日(金)19:00スタート [詳細・お申し込み]


平日のお話会『でら☆月イチ』(名古屋開催)

7月15日(火)19:00スタート [詳細・お申し込み]
8月21日(木)19:00スタート [詳細・お申し込み]

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雲 黒斎ソロトークライブ in 沖縄

久しぶりの沖縄単独ライブは旧盆ナカヌヒーに開催。
今回はプロジェクターを使ったプレゼンスタイルで開催予定です。

8月9日(土)19:00スタート 主催/はーとおぶゆいまーるさま
 [詳細・お申し込み]はコチラ

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マッキー×黒斎の『人生のシフト』

二人の人生に、どんなシフトが起こったか。また、そのシフトの裏にはどんな背景があったのか。
今年、新刊の『人生のシフト』を上梓した牧野内大史さんとのコラボライブツアー。
今回は、東京・名古屋・大阪の3都市で開催します。

【東京会場】8月23日(土)14:00スタート
【名古屋会場】9月6日(土)14:00スタート
【大阪会場】9月20日(土)14:00スタート

 各会場ともに[詳細・お申し込み]はコチラ

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黒斎のアフタヌーン・ティー

仕事やお家の都合で「土日祝日や夜の会には、なかなか行けません!平日のお昼にイベントを開催してはもらえないですか?」という方々から少なからずのご要望をいただくようになってきました。
とはいえ、平日のお昼。どれほどの方にお集まりいただけるかもわからないので、なかなか開催に踏み切れずにおりました。
が。
昨日この話をアウルズ・エージェンシー代表、下野誠一郎さんにしたところ、「そういうことなら、うちのスペース使ってよ」とのお言葉をいただき、氏が瞑想スペースとして活用している「魔法堂」を、無償でお借りできることになりました。
ヾ(≧▽≦)ノ よっ、社長! さすが、太っ腹!
ということで、不定期&小規模ではありますが、新しい試みをはじめてみたいと思います。
題して、「黒斎のアフタヌーン・ティ-」。
平日のお昼のひととき、黒斎とまったりと過ごしませんか?
会費は大道芸的投げ銭システムで、会の終了後、参加者ご自身に決めていただきます。

と、いうことで、初回は今月31日(木)。
神田神保町にございます「魔法堂」で13:30から15:30まで。(開場は13:00)
スペースに限りがあるため、ご参加は先着15名様までとさせていただきます。

 [詳細・お申し込み]はコチラ(受付終了)



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