呼吸.3

※初めての方はこちら「プロローグ」、「このblogの趣旨」からお読みください。

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このブログに興味を寄せてくれた皆様なら、きっと「腹式呼吸」という言葉を聞いたことがあると思います。

「胸」ではなく、「お腹」でする呼吸です。

呼吸には、肋骨を広げたり閉じたりする「胸式呼吸」と、お腹を出したり引っ込めたりすることにより横隔膜を上下させる「腹式呼吸」があります。

呼吸法を学んだ事のある方なら既にご存じかとは思いますが、腹式呼吸は、胸でする呼吸に比べ、精神安定・血圧上昇の抑制・脳の活性化などの効果が高いのです。

僕たちは普段、その様なことを意識したことはあまりありませんが、身体はこのことをよく知っていて、リラックスしようとすると、自然に「胸式呼吸」から「腹式呼吸」に移行していたりします。

それが顕著に表れるのが「睡眠」です。

『肋骨ではなく、お腹を出したり引っ込めたりさせてお腹で呼吸しましょう』と、腹式呼吸を促されても、「どうもうまく出来ないんだよなぁ…」という方も、実は簡単に腹式呼吸の感覚を掴むことができます。

仰向けに横になってみてください。身体の方が、勝手に腹式呼吸に切り替えてくれます。

横になった状態では、逆に胸式呼吸が困難になっちゃうんです。

自然と、お腹が上下に運動する、腹式呼吸になりますよ。

なにはともあれ、脳波をα波やθ波へ移行し、高ぶった精神状態をリラックスした状態に戻すには、腹式呼吸が適しているんですね。


さて、この「腹式呼吸」。

さらに2種類あることはご存じでしょうか。

それが、前回皆さんにチャレンジしていただいた「深呼吸」と関連してきます。


前回は「順序」ということでお話を進めましたが、厳密に言うと、「吸うことと吐くこと、どちらを意識的に呼吸しているか」、という事がキーとなります。

吸うことに意識を置く呼吸は「横隔膜呼吸」、吐くことに意識を置く呼吸を「腹筋呼吸」と言うそうです。

「横隔膜呼吸」は、横隔膜をおろし、吸いきれなくなったところで、「自然と吐く」ことになる流れ。

「腹筋呼吸」は、腹筋にグッと力を入れ、吐ききれなくなったところで、「自然と吸う」ことになる流れ。

一見同じように見えるのですが、実は使われる筋肉が異なるんです。使われる筋肉が違うということは、同時に、その筋肉の活動を司る脳の活動位置もことなるってことなんです。

これによって、脳が活性化する部位に違いが出るらしいのですが、そこら辺の詳しい話は忘れちゃいました（笑）。


で、難しいお話ははしょって、ここでお勧めするのは、吐くことに意識を置いた「腹筋呼吸」です。

ヨガや座禅などを経験されている方なら、よくご存じだと思います。

これらはやっぱり「吐くこと」に意識を置いた呼吸を指導されたことでしょう。


雲さんに、

（￣д￣ ）　「ねぇ、なんで“吐くこと”に意識を置いた呼吸がいいの？」

って聞いたことがあるんですけどね、期待していたような理論的な話ではなく、こんな簡単な説明で答えられたことがあります。

（ ￣Д￣）　『そんな難しい話は知らなくてもいいよ。情報・理論として知らなくても、お前の身体の方はすでにその事を知っているんだから』

（￣д￣ ）　「身体が知っている？」

（ ￣Д￣）　『そもそも、お前が深呼吸をしようとするときは、何のためにそれを行おうとする？』

（￣д￣ ）　「そうですねぇ…。やっぱり“気持ちを落ち着かせたいから”ですかね」

（ ￣Д￣）　『だろ。リラックスを求めたとき、人は自然に「ひと息つく」だろ。何かに集中しすぎて疲れを感じたときなんかには、肩の力を抜いて、自然に「ふ～～」っと息を吐き出しているじゃないか』

Σ（￣д￣ ）　「あ、そう言われてみると確かにそうですね」

（ ￣Д￣）　『これはね、いままで話してきた色々な話とも連動するんだ。この話を覚えているかい？「何かを手に入れる事より先に、抱えているものを手放す必要があるんだよ」って。呼吸も同じだよ。身体に必要な酸素を取り入れるためには、二酸化炭素を出し切らなきゃ。胸式呼吸や横隔膜呼吸では、それが充分になされないままになっちゃうんだよ』

（￣д￣ ）　「なるほどねぇ…」

（ ￣Д￣）　『気持ちに落ち着きがないとき（焦りや不安、怒りを抱えているときなど）ってのは、呼吸が浅く、不規則になる。とくに「焦りや不安」を抱えているときは、何かと「がっつきモード」になってるんだよ。「何かを取り入れよう」と必死になっても、それを取り入れるための「空き（余裕）」がないと、取り入れようにも取り入れられない。とにかく、まずは「安定したリズムで、ゆっくり吐くこと」を重視した深呼吸を習慣づけてごらん』


……


と、いうことで、呼吸のお話は、もう少し続きます。


←安定したリズムで、毎日押すことを意識しましょう（←その前に、安定したリズムで、毎日更新することを意識しましょう。というツッコミは無しの方向で）