【今回は5作品をイッキ読み!】
今回は評論第十一弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は殊能将之作品1つ、中山七里作品1つ、似鳥鶏作品3つの合計5作品について読書感想文として紹介しよう。
「子どもの王様 (講談社 2016年01月) 殊能将之 69」
序章ではいかにもミステリーが渦巻く展開が待っていたかのように思わせておいて、実はリアル小説と呼べるほどの展開にびっくり。
ある意味、それもミステリーなのだけど・・・ね。
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「連続殺人鬼カエル男ふたたび 宝島社文庫 2019年4月 中山七里 80」
この作品は、すでに前作を読んでいない方なのなら、必ず前作に引き続いて読んでいただきたい。
なぜなら完璧に前作を引き継いでいて、なおかつ完璧に登場人物を理解していないと旨味もないからだ。
話は相変わらず血の気の多い主人公の動向と影の探偵役である上司(上官)が猟奇殺人ミステリーに挑むもの。
終盤まで前作同様に警察が翻弄されるのだけど、第二も殺人のあたりから「おやおや?」と思うところがあって前作より5点減点したところ。
でも相変わらず臨場感はさすがの展開。
ラストもシュールで何とも言えないのが高評価。
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【今回のMVPは?】
今回のMVP、ワタクシが初めて手に取った作家さんのもの、まとめて3作品とさせていただいた。
なぜ同作家に出会ったかというと、Amazonが「あなたの好みに近いもの」として散々紹介があったからだ 。
普段は、的にはまらない商品ばかり紹介されるので、ほぼガン無視だったのだけれど、小説に関してはそろそろネタ切れだったので正直助かったのだけど。
「理由(わけ)あって冬に出る 2007年10月 創元推理文庫 似鳥鶏 96」
読み出しはラノベ系の学園推理ミステリーかと思っていたが、しっかり名探偵が登場する推理小説だった。
主人公(ストーリーテラー)に感情移入というか置換しやすく、それでいて事件は完璧に解決しても所々残る人間関係の謎が魅惑で素晴らしいのだ。
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「さよならの次にくる〈卒業式編〉 2009年6月 創元推理文庫 似鳥鶏 96」
期待を裏切らない「理由(わけ)あって冬に出る」の続編でダレ感がなく読み込めるのがいい。
学園系だが、主人公が持つ独特な空気感が読み込むたびに馴染んできて面白くなってくるのが面白いのだ。
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「さよならの次にくる〈新学期編〉2009年8月 創元推理文庫 似鳥鶏 96」
引き続き「市立高校シリーズ」の第3弾。
おそらく前作まで読めていれば、本巻も読みたくなって仕方なくなること請け合いでしょうな。
新たな登場人物や道筋も登場するのでワクワク感などが失われずに最後まで読める。
ライトミステリーな展開と人間模様の表現は秀逸、ぜひ三巻まとめての連読がおススメ。
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