Naked a STYLE (サブログ)

映画レビュー、ニュースネタを中心に、自身のメンタルチックな話題を絡めて、ノージャンルで書き綴るぜぃ~

最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(25)

2024年07月02日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

<これまでの紹介作品はコチラ>



【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第二十五弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は小泉喜美子作品1つ、中山七里作品3つ、アガサ・クリスティー作品1つについて読書感想文として紹介しよう。



「逃亡刑事 (2020年6月 PHP文芸文庫) 中山七里  78


映画作品に使えそうな強い展開が持ち味の作品。
中山七里作品にしては珍しく、ベタな流れとド派手な展開が逆に飽きずに読める。


この書のポイントは、前中盤で生じた伏線をどう回収するかであろうか。
自分の予想は99%の想定と1%の想定外だったが、この1%が大トリとなるのだから、さすが中山七里作品と唸ったなぁ。


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「TAS 特別師弟捜査員 (2021年4月 集英社文庫) 中山七里  79


同氏の作品としては珍しい学園もの
中盤までは、まるで似鳥鶏氏の作品に岬洋介シリーズがミックスしたようなポップな展開に、ちょっと意外感。


この作品において殺人事件は起こるが、犯人はどうかというより、展開がミソであるもの。
幾重にも折り重なった結末こそ中山七里ワールド。


しかし、実は中盤と終盤に普通の読者でも明らかになることがある。
でも最後にそれを上回る最後の結末があるのだから、やっぱりさすがの作品なのである。



 




「弁護側の証人 (2009年4月 集英社文庫) 小泉喜美子  86


昭和の時代のど真ん中に発表された傑作ミステリーで、約15年前に文庫化されたもの。
終盤に天地返しの展開にぬるっとなり、「えっ?そういう着地?」とあっと驚く結末はさすがの表現かと思う。


たしかにこんな大オチは、想定の範囲も超えているし、これまでもオレは見たことがない。
だけど、古い作品であることで海外作品の翻訳版を読んでいるような読みにくさは、ややマイナス。


そして、登場人物が多くて本編が萎えがちになるのだけど、結末を知れば登場人物の多さは、あまり気にしなくていいことになるところが、ミソであり、最大のトリックでもあるということなのだ。

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「能面検事 (2020年12月 光文社文庫) 中山七里  87


主人公にいくつものクセがある中山七里らしい王道系痛快ミステリー。
2部構成だが連作であり、それぞれの作品は最初から最後までがつながっている。


この作品には、読めばわかるが大きな隠れ蓑があるのだけど、どの段階でそれを取り除くことが出来るかが読む方のポイントになると思う。


読書中、ストーリーテラーとやり取りするうちに、終盤でワンワードだけ謎が残ってしまったままなのが。やや残念であったので、この評価としたけれど、続編もありそうであることも含め、読み応え十分の作品だった。

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【今回のMVPは?



「そして誰もいなくなった(2010年11月 ハヤカワ文庫)アガサ・クリスティー<1939年の作品を和訳> 89


昭和14年に発表されたというこの作品。
多くの作家が、ミステリー作品として傑作であるものと評価する超名作だ。


なお、本編の設定次第では、今の時代でも通用する背景だということを鑑みれば、このミステリー作品がいかに不朽の名作と言われ続けているかがわかるというもの。


特に、中後半あたりで誰もが考えたであろう、この作品の結末を、終盤にしっかりそれを思いっきり裏切ってくるのだから、凄い作品よ。


評価的には、導入部のだるさと登場人物の多さ故の展開がオレには難しかったので、ちょっと減点したけれど・・・
昭和の初期に発表されたものだと振り返れば、やはりトンデモ級の名作よ、コレ。



 



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最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(24)

2024年02月05日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

<これまでの紹介作品はコチラ>


【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第二十四弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は似鳥鶏作品2つ、中山七里作品2つ、柚月裕子作品1つについて読書感想文として紹介しよう。



「世界が終わる街 戦力外捜査官(2017年10月 河出文庫)似鳥鶏  77


「戦力外捜査官シリーズ」の4作目。
これは、本シリーズの中で最もしっかり読めた作品。


3作目のような激しすぎるバイオレンスも少なく読みやすかった。
ただしミステリー要素は少なかったものの小説としてはテレビ化を意識したのかなぁというほど、読みごたえ感あるストーリーだったと思う。


 




「破壊者の翼 戦力外捜査官(2017年11月 河出書房新社 似鳥鶏  55


「戦力外捜査官シリーズ」の5作目。
本作品は、最もメインである主人公らがあまり
登場せず、それでいてパニックストーリー仕立ての作品。


これでこのシリーズが完結するのかと思いきや、これまでの流れを汲まず、なおかつ2件ほど未決案件があることや登場人物があまりに多いことで、まだまだ続きそうな雰囲気が残っている作品。


しかし、かなりの煩雑作品となったのは事実でちょっと残念。
ただストーリーとしては読めるので完読したのだけど・・・。

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「ネメシスの使者(2020年2月 文春文庫)中山七里  73


岬洋介の父が主たる存在でストーリーが回る”あるテーマ”がついて回る事件とその派生の事件が物語。
なお、犯人像や終盤の展開が、前半と中盤の前半で見えてしまう。


しかし、ここで単純な結末にはならない中山七里ワールドによって、それがぼんやりとさせてくれこちらの期待をいい意味で裏切ってくれた。


ちなみに、極めてかなりの人物が登場するものの、決して煩雑にならない取り回しも見事。
きちんと完読させてくれた作品となった。

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「ワルツを踊ろう(2019年10月 幻冬舎文庫)中山七里  72


この作品、中終盤まで推理小説ぽくない布石が淡々と置かれていくのだけど、まずその段階までの展開に面食らう。
いい意味で裏切られるのかと思いきや、案外、その後の展開と真の犯人的な存在は早い段階でわかってしまう。


しかし、さすが中山七里作品、最後の最後のオチについては、あっと驚く伏線回収によって予測できないものになることになるのだ。

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【今回のMVP→該当なし。ただし、こちらの推理小説でない作品を今回のMVPとして紹介しておきたい。



「ふたつの時間、ふたりの自分(2023年10月 文春文庫)柚月裕子(評価点なし)


別ログへこの作品(エッセイ集)に係る詳細や関連コメントを綴らせていただいたので、こちらではその評価等について割愛させていただきます。


「柚月裕子ができるまで――。文庫オリジナル、エッセイ集。 2008年のデビューから2023年現在までの15年間の軌跡を辿る。」


 




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柚月裕子氏作品の出会いから今までの読書ライフを振り返る

2023年12月31日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

【はじめに】


このテーマの片鱗については、既にここの日記でも複数回語ったことがあるため、以降の記録について思いっきり重複することがあるのだけれど、忍耐強い読者様はぜひ、この戯言を含めて最後まで読破していただければ幸いです。


なお、この記録は同氏の作品である「ふたつの時間、ふたりの自分(文春文庫-2023年)を読み終えた時点で、自分も何か綴りたいと考えたからに過ぎないことを申し添えておきます。



【出会いは偶然に】


あれは数年前、近所のブックオフに自分が読み終えてだいぶ寝かせていた推理小説数十冊を処分した時のこと。
かなり年季の入ったボロ本ばかりだったが、古紙回収で出すのは忍びないと考え売却する方向でお店に立ち寄った。


そこでの待ち時間、ふらふらと最近買い取られたコーナーや人気作家だというコーナーに立ち寄ったら、「パレートの誤算(2017年・祥伝社文庫)」という本に目が留まった。


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もともと自分は、「パレートの法則」信者でもあるため、このパレートという単語に引っかかったのだ。
作者名を見ると「柚月裕子」とある。


当時の自分は、かなり偏った本読み者だったこともあり、同氏の作品はおろか存在すら知らなかった。
これも何かの縁だと思い、まずは一冊だけ読んでみようという気持ちで手に取って購入したのがキッカケである。



【衝撃以上の衝撃を受けることに】


もう別ログのレビューで同作品の感想は散々綴っているものの、当時この作品に出会ったという自分が感じたことの大きさは、自分の本読み人生を大きく変えるほど大きな出来事になった。


こんな推理小説作品がまだオレは知らなかったのかと茫然となったことに加え、こんなに無いこと無さそうなバイオレンス交じりの展開に、読むことが止まらなくなったという興味心も自分の胸に湧き上がってくるものを感じた。


その後は御存じのとおり、同氏の作品について、ほぼ全巻を発売日順(発表順)に読み漁って今に至る。
もう何度も語っているが、「パレートの・・・」の次に読んだ作品が同氏のデビュー作「臨床真理(角川文庫)」となる。


その作品については、道中「犯人が分かってしまう」という表現だけが残念ポイントであること以外、今思い出しても吐き気を催すほどのリアルな表現やそうした展開に震えが止まらなかったことを昨日のように思い出す。



【やはり名作は・・・】


なんといっても同氏の作品で、一部映画化もされた「孤狼の血」シリーズが最も名作といえるものだと思う。
(特に”凶犬の眼”という作品は、自身の読書評価でも数少ない100点満点として紹介済みだ)


一作目の物語と予想だにしない大オチは、ただのやくざドラマでも描かれないことに加え、しっかりと推理小説の要素も紛れ込ませている展開に見事であるとしか言いようでない。

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個人的には2作目「凶犬の眼」でも引き続き主人公である「日岡」の生きざまを縦軸に、その周辺にあるドラマを描いていて、バイオレンスなサスペンスが前面にありながら、日岡の人間性を描きつつも推理小説の要素も捨てていない、こちらの作品のほうが1,2作と合わせて読むことで興味深いものとなった。



【そしてなお・・・】


勿論、そのほかにもシリーズ化されたものやドラマ化されたものが多くあるけれど、の作品を読んでいる限り、「孤狼の血シリーズ」の日岡、「佐方貞人シリーズ」の佐方、「盤上の向日葵」の将棋という世界・・・にそれぞれ強い思い入れが柚月氏にはあるようなのだ。


また、作家ゆえの葛藤や両親を災害で亡くした事実と悲しみなど詳細につづられていることから、独特の感性をあらゆる時代で磨かれて今の作風が出来上がったことにもつながっているのだろうと勝手に推測している。


しかし、まだまだ自分は同氏の作品を読むことに欲しているし、また数々の作品で見せてくれた登場人物のそれぞれの表現を自分はまだまだ感じたい・・・つまり飢えていることにほかならないのだ。


 


【さいごに】


あらためてとなるが、40代中盤にして急に読書のスイッチが入り、今まで読んできた推理小説とは異なる鮮やかな展開などに魅了された自分は、読書という貴重なツールを得られたことに対して、この柚月裕子氏の作品に出会えたことに感謝しかない。


また、今の居酒屋ライフやひとり旅との相性がこの読書ライフとピッタリであることも今のルーティーンにもつながっているわけで、重ねてこの作品(パレートの誤算)との偶然な出会いに深く感謝するわけです。




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最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(23)

2023年11月26日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

これまでの紹介作品はコチラ>



【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第二十三弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は似鳥鶏作品3つ、中山七里作品1
つ、益田ミリ作品1つについて読書感想文として紹介しよう。



「47都道府県女ひとりで行ってみよう(2011年4月 幻冬舎文庫)  益田ミリ 55


30代後半の独身女性が全都道府県に”ただ”行ってみて何かするというテーマが面白そうで手に取ったのだけど実は15年も前の作品で肝心の作者はワタクシの2歳年上だったという。


そのため時代に合わない件や事柄もあるが、女性ならでは視点、その場を取り繕うために嘘をつく様子、海鮮が苦手であることもあって地元グルメを食さず、宿泊先で買ってきたものを食べるとか、メチャクチャ割り切っているところが面白かった。


だけど、構成は単調になりがちであることと抑揚も少ないので単読物と感じてしまった。
しかし、毎月しっかり目標目的を完遂したことは感服するし、毎月平均6~7万円ぐらい旅行費として投資していたことは実に感心するルポだった。



 





「戦力外捜査官 姫デカ・海月千波(2013年10月 河出文庫)似鳥鶏 61


まずお断りを。
本作は2014年にドラマ化されているが、同小説に関しては全くの別物。
ドラマのほうはキャストの設定を一部引用しただけの完全別作品だった模様。


さて本作は「戦力外捜査官シリーズ」の1作目。
出来るだけリアルに近づけようとしているけどフィクション感がどうしても拭えないところがあるというような作品。


どうやら、登場キャラの設定がいいので実写系のドラマ化がなされたのかも。
たしかにドラマに出来そうな切り返しが多いので、この作風の似鳥ワールドならドラマに合致したのかもしれない。



 





「【改題】神様の値段 戦力外捜査官(2015年3月 河出文庫 )似鳥鶏 59


「戦力外捜査官シリーズ」の2作目。
いよいよ主人公の本当の意味での能力の片鱗が描き始められることもあって面白くなりつつある。


だけど大筋のストーリーとしてはアリガチで、なおかつ登場人物があまりにも多すぎて萎えてしまった。
唯一の救いは、自分が予想していた展開よりも一段深いところまで仕組みがあったこと。


でも好ポイントは読みやすいこと。
ただそれだけなんだよなぁ。

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「【改題】ゼロの日に叫ぶ 戦力外捜査官(2017年9月 河出文庫)似鳥鶏 50


「戦力外捜査官シリーズ」の3作目。
自分自身が自分の読書人生で最も読む時間がかかった作品になった。


なぜかというと、一層バイオレンス色が強くなり、現実離れした点が挙げられる。
さらに登場人物が相変わらず多く、読むだけで整理が相当必要で難儀した。


ただ、オチ自体は叙述トリックを含め複数のトラップがあり、読み終わった際は、頑張って最後まで読んでよかったなと思うけれど、この続編が今後もあると思うと気が重くなったというのも事実。



 




【今回のMVP→該当なし。次点ということで。】


「秋山善吉工務店(2019年8月 光文社文庫)中山七里 74



前中盤までは、ガンコ爺さんの痛快物語かと思わせておいて、中盤以降から急に舵を切って、その爺さんの立場が変わってしまう謎解き作品に変貌する。


勿論、結末は予想もしないものだったが、中山七里作品にしては大回りした割にタイトル負けでフワッとしていた終わり方で、やや拍子抜けだったかな。


でも、さすがの展開ワークとオチの取り方など、やはり中山七里ワールドではあった作品だった。
過去作と軽くつながるという箇所が今回もあり、ファンをチョット楽しませてくれる介入も個人的には好きなんだな。


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最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(22)

2023年08月22日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

<これまでの紹介作品はコチラ>



【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第二十二弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は青柳碧人作品2つ、中山七里作品2
つ、國友公司作品1つについて読書感想文として紹介しよう。



「むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。(2021/10/21 双葉社) 青柳碧人 78


昔話ミステリーの第二弾。
五作品の短編集だが、うっすらと連作になっている。


評価的には前半はたしかに面白かったのだけど最終話「ぶんぶく」がかなりゴチャついて減点。
オチにこだわりたいのは分かるが、登場人物が多すぎて煩雑化したのは残念だった。



 





「むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。(2023/8/8 双葉社) 青柳碧人 55


昔話ミステリーの第三弾。
過去作と同様、短編集だがオーラスの作品で一本につながるというもの。


しかし、今作は伏線回収劇も弱く、ファンタジー感が強すぎて推理に没頭できず。
加えて複雑すぎてしまったことで、ただの小説として読むにとどまってしまった。


特に前作同様、登場人物が多すぎて煩雑になる失敗例。
最後の最大の謎もすっきりせず未解決なので次作に続くのかそのままなのかもモヤモヤで。


 





「セイレーンの懺悔(2020年8月 小学館文庫) 中山七里 77


推理小説を書くコツは、いかに遠回りして落とすかだという。
この本も案外序盤で犯人が判明しておきながら・・・のドラマになっている。


ただし、最終的なオチは想像だにしない答えが待っているのも中山七里ワールド。
多彩な変化球で最後は見事に三振を取ってゲームセットとなる王道ミステリーだろう。

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「翼がなくても(2019年12月 双葉文庫) 中山七里 79


いわゆる叙述トリックのように視点をメインストーリーに向けさせ、実は叙述トリックではないのではないかという結末を迎えるという案外斬新な展開。


主筋やトリックそのものはたしかにフワッとしているけれど、最後までしっかり飽きずに読ませてくれるのだから、さすがの中山七里作品、脱帽です。

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【今回のMVPは?】


「國友公司  ”ルポ 歌舞伎町” (彩図社 2023年3月) 80



知人より紹介を受けて本読。
作者自身の足で稼いだ実話とインタビューを軸に構成。


主にはコロナ過以前のネタを占めるため、現状とは大きく異なっている可能性もあるが、当時の歌舞伎町界隈での実態の片鱗がうかがえる。


「なるほど」と思うところもあれば、リアルに顔をしかめたくなるようなところもあるが、実際にはそれも氷山の一角で全部書けば出版できないジレンマもあろうところがちょうどいいのかも。


なかなかこれだけ作者が身を削ってネタを紹介する読み物って中々なく新鮮だったし、歌舞伎町と言えばライブハウス新宿LOFTはいまだにオレも行く場所だからねぇ・・・思うところもいっぱいあるということで



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最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(21)

2023年07月06日 20時50分52秒 | ハマった小説の話

<これまでの紹介作品はコチラ>



【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第二十一弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は中山七里作品5つについて読書感想文として紹介しよう。



「スタート!(2015年2月 光文社文庫) 中山七里 84


ガラッと同氏の趣向(イメージ)を変え、映画製作にかかるドラマ仕立てのストーリーとなっている。
勿論、中山七里氏ワールドも道中散りばめられていて、楽しく飽きずに最後まで読める。


そのため大オチが見事だった分、終盤間際の本ネタがちょっと残念だったかも。
でもおススメとしていい作品だったと思う。


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「月光のスティグマ(2014年12月 新潮社 / 2017年7月 新潮文庫) 中山七里 90



同氏作品にはメインとなるパターンがある。
それは、携わった事件について、最終的に解決するものの必ず痛みを伴ったうえでの結末という展開だ。


この作品についてもベースはそうであって、ある程度の将来展開も読めるのだけど、終盤は一気に坂を下るように急展開がある。


そしてこの結末まではさすがに想定すらできず・・・っていうところですかね。


さすがの大どんでん返し、いい作品でした。
読み終わった後に何とも言えない感覚が残る作品でもあったしね。


なお、3作品目に紹介する「総理にされた男」という作品にちょっとだけリンクすることもあるので、まずは同作を読む前に本作は必ず読んでおいて欲しい。


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「総理にされた男(2018年12月 宝島社文庫) 中山七里 82


完全フィクションが前提の長尺ドラマ。
同氏の作品としては珍しく殺人事件が生じないクリーンなストーリー。


かなり政治色強い展開なので食らいつくのが大変だが、展開そのものは非常に面白い。
なお、前作「月光のスティグマ」と一部つながっている。


同作を事前に読み込んでおくと面白みが増える。
こういう遊び心っぽい紐づけを作品をまたいで登場させる演出が、同氏の作品をリピしたくなるんだよな。


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「闘う君の唄を(2018年8月 朝日文庫) 中山七里 75


ストーリーテラーが主人公であり、主人公自身が大きなポイントとなっている同氏が得意とするストーリー展開。
ストーリーテラー側と事件側の2本筋で話は進む。


そのため、読者にはどちらへウエイトやポイントを置いて読み進めるかもカギになる。
なお、中盤以降から急展開となり、ラストは中山七里作品らしく大どんでん返しがある。


だけど、勘のいい人じゃなくても事件側の犯人が最初っから分かってしまうんじゃないかというところが減点したところ。
しかし、登場人物が非常に少ない点やほとんど飽きずに読み込めたところは評価しておきたい。



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【今回のMVPは?】


「テミスの剣(2017年3月 文春文庫) 中山七里 98



一つの事件が幾重にも折重なる社会派ミステリー。
「静おばあちゃんにおまかせ」のおばあちゃんが現役のころのお話等が混ざるので、同作は事前の読み込みは必至。


なお、自分が想像していた以上に折り重なっていた伏線がオーラスで断続的かつ一気に回収へかかる様がメチャ痛快。
王道のミステリーだが、最初から最後まで色々な感情を持ちながら、一切飽きずに読める作品で超おススメ


正直なところ、これまで読んだ中山七里作品において1・2を争うくらいの面白い作品だったと強く評価したい
ミステリ好きなら絶対読んで欲しい作品の一つとなった。


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最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(20)

2023年06月10日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

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【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第二十弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は中山七里作品2つ、似鳥鶏作品3つの合計5作品について読書感想文として紹介しよう。



「卒業したら教室で(2021年3月 創元推理文庫 ) 似鳥鶏 56


「市立高校シリーズ」の9巻目で最終巻。

これまでの連続巻とは一線を画すような全く変わった流れになっている。


本作は叙述系トリックと非トリックが螺旋状に絡まる展開。
なお、本巻の主軸は中後半に解決し、その後エピローグとなる。


ちなみに筆者のあとがきが続き、読者が最も知りたいであろう結末をサプライズで紹介されるのだけど・・・
最終巻なのに、これでよかったのか?


という結びにガッカリしちゃった
まあこれも似鳥ワールドなのだろうけどさ。

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卒業したら教室で (創元推理文庫) [ 似鳥 鶏 ]
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「シャーロック・ホームズの不均衡(2015年11月 講談社タイガ) 似鳥鶏 78


兄妹が強大な組織に巻き込まれながら難事件を解決していく連作集。
メインの兄妹の存在からは想像もつかない、似鳥鶏氏の作品に珍しく結構なバイオレンス展開がある謎解き本である。


ただし、あまりに現実離れしているので没入しにくいのが難・・・かな。



 

 

 

「シャーロック・ホームズの十字架(2016年11月 講談社タイガ) 似鳥鶏 71


この巻で完結するホームズ遺伝子群シリーズの短編連作集。
本巻を読むには前巻を読んでおく必要アリ。


名探偵コ○ンの雰囲気がだんだん色濃くなっていく中、最終話のトリックがナゾナゾ込みでやや萎えてしまった。
展開は前作と比べるとマイルドにはなったことに加え、物語は読みやすいので読み切ることが出来た・・・けども。



 




「アポロンの嘲笑(2017年11月 集英社文庫) 中山七里 86


原発と震災に関する事実をベースに、殺人事件を絡めてその実態を明らかにしたともとれる社会派ミステリー。
主軸の本線は決してぶれることなくストーリーは進むところが非常に読みやすい。


何より、追う側と追われる側の背景とともにスピード感ある展開が読み手を飽きさせない。
ただし、ちょっとだけ登場人物が多いのと捨て線があることで本線が複雑化したのがちょっと残念。


でも原発事故から一定の期間が過ぎた今こそ、原発とは何なのかという意味を改めて考え、それを知るだけでも読むに値する作品だと思う。


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【今回のMVPは?】


「ヒートアップ(2014年8月 幻冬舎文庫) 中山七里 92



「ヒート」シリーズの第二弾。
前作の「魔女は甦る」から登場人物および構成は一新されているが、ベースはしっかり引き継がれている。


そのため、前作を読んでおくことがこの作品をより楽しむコツになる。
加えて、相変わらずのスピード感と緊迫感が終盤に訪れるところも読みどころだ。


なお、中山七里作品にしては珍しく、叙述系のネタも放り込まれているところはアクセントになっていたのかなぁと。
まあ、強いて言うなら・・・そのオチはチョットみえみえだったけどさ。

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今、貴方にどうしても勧めたいミステリ作品7選を紹介したい

2023年05月03日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

【今でも記憶に残る作品とは】


本ログで偉そうに勝手な自己採点評価も行っている当方だけど、点数以外に記憶に残っている作品はいくつかある。
もちろん、今後その作品は入れ替わっていくものではあるが。


しかし、現時点でどうしても紹介しておきたいものがあるので、以下のとおりであると綴っておこう。
なお、カテゴリー別に紹介したい。



<叙述系の最強ミステリー>

これほどまで猛烈にひっくり返され、読み返した作品ってオレは二度と出会えないと思っているほど。
「葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午)」

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本作によって一発で同氏作品にハマったわ。
そして同作同様に、完全にやられた気分になってしまった作品が、


「ハサミ男(殊能将之)」
・・・も、履歴や行動からも終盤裏切ってくるし、それでも一貫しているストーリー性に感服したんだった。

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ハサミ男 (講談社文庫) [ 殊能 将之 ]
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<スポット系>

ある意味叙述系作品だが、実写化も難しそうな奇抜な展開の○○○○○○○○殺人事件(早坂吝)」もその候補。

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○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫) [ 早坂 吝 ]
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そして王道ミステリーの「甘美なる誘拐(平居紀一)」となる。


 



オレ的にはこの作品こそ最高に裏切られた本格ミステリかも知れないと考えており、同氏によるほかの作品が出ていないことがとても残念なんだ。



<THE柚月裕子作品>

同氏の作品では「孤狼の血」シリーズがあまりに有名だが、やはりデビュー作の「臨床真理」という物語こそ忘れることはできない。


なぜなら・・・
この見出しを見るだけで、いまだに吐き気を覚えるほどなのだから。

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臨床真理(1) (角川文庫) [ 柚月裕子 ]
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<SF系群青劇モノ>

このカテゴリーなら間違いなく青柳碧人氏。
ミステリーというよりリアル寄り群青劇の「東京湾 海中高校」が超推奨だ。


 


そしてSF系社会派物語の
「希土類少女(レアアース・ガール)」は、未だ展開が脳裏からなかなか離れていかないのだから凄い作品。

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【中古】希土類少女(レアアース・ガール) / 青柳碧人
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以上7作品を(現時点で)オニ紹介させていただきます。

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今、好きな作家の人気っぷりを想う

2023年05月02日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

【はじめに】


もともと推理小説や社会派ミステリーが大好きだったが、本として改めて読むようになったのは、古本屋で手に取った偶然の一冊から。


この話は過去にもしたけれど、柚月裕子著の「パレートの誤算」を読んだことが読書熱再燃の大きなキッカケであるし、この一冊はやっぱり今でもおススメしておきたい作品。

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パレートの誤算 [ 柚月 裕子 ]
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この一冊により眠っていた読書魂に強く火が付いて、片っ端から同氏の作品を読むようになり、読み終わったら様々な作家の作品を読み漁るようになる。


なお、今日現在では主に5氏の作品を中心に、読みふけっているところ。
その5氏とは、柚月裕子氏、青柳碧人氏、中山七里氏、似鳥鶏氏、歌野晶午氏。(敬称略)


本来ならこれに殊能将之が加わって6氏となるのだが、同氏は残念ながら10年前に没しており、今や入手困難な未発表作品が出てくることを待つばかりとなっている。



【偶然にも注目度が重なっている】


その5氏のうち、柚月裕子氏の作品からは「合理的にあり得ない」がドラマ化されて放映中だし、


 


青柳碧人氏の作品からは「浜村渚の計算ノート」がミュージカルに、

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浜村渚の計算ノート (講談社文庫) [ 青柳 碧人 ]
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中山七里氏の作品からは最近だと「護られなかった者たちへ」「さよならドビュッシー」が映画化されたこと、似鳥鶏その作品からは「育休刑事」がドラマ化されたこと、

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育休刑事(デカ)
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は、まだ記憶に新しいところかな。
しかし、柚月裕子氏作品の「合理的にあり得ない」は、大タイトル作品との競合もあって厳しい状況のよう


でも、オレ的には厳しいことは想定の範囲内だったからそのことに驚いてはいない。
(こちらについては以前意見したとおり)


単純にキャスティングミスであるウエイトが大きいのと原作のシナリオが痛快すぎるから現実路線へ落とし込むのにハードルが高いんじゃないかな・・・と、推察できるのだけどどうかな。


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最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(19)

2023年04月11日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

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【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第十九弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は中山七里作品2つ、似鳥鶏作品2つ、柚月裕子作品1つの合計5作品について読書感想文として紹介しよう。




「合理的にあり得ない2 上水流涼子の解明(2023年3月 講談社 ) 柚月裕子 79


短編連作集。

相変わらずの展開で痛快なんだけど、あれ?こんな感じだったかなぁとちょっと拍子抜け。


余談だけど本作品はドラマ化もされているらしいが、原作は主人公は30代の激烈美人とイケメンである。
そのことを踏まえてご覧いただけたらと思う。

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合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明 [ 柚月 裕子 ]
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「育休刑事(2022年8月 角川文庫) 似鳥鶏 88


育児について男性側の目線で面白おかしい家族と繰り広げる刑事ドラマ。
絶対あり得ない背景があるものの、楽しく最後まで読めることだろう。


最後の大オチは、
「まあそういうことだよねぇ」となるのだけどね、それでもいい作品だった。


 




「コミュ障探偵の地味すぎる事件簿(2021年12月 角川文庫) 似鳥鶏 68


ストーリーテラーが新大学生の主人公の短編連作集。
背景は動物園シリーズと同様に特殊能力集団が彼の周りに集まっていることで事件を解決してくというもの。


ただ道中、コミュ障であることの説明(エピ)がクドく、そして大きく幅を取っているため飽きる一編がある。
なにより最終話だけ大きく舵を切るところが何とも・・・ね。

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「静おばあちゃんにおまかせ(2014年11月 文春文庫) 中山七里 70


短編連作集。
連作集だが、無駄がなくページ数のわりに読みごたえがあった作品。


なお、直面する事件を追う本線のほか、ヒロインが追う2の線、ストーリーテラーとヒロインの関係性を追う3の線があるので順読み必至。


ちなみに大オチが一番萎える決着だったというのが最大の減点ポイントかも。
道中も中山七里作品としては現実離れしていて・・・ちょっとモヤったかな。


 




【今回のMVPは?】


「魔女は甦る( 2013年8月 幻冬舎文庫) 中山七里 92



この作品にはミステリーが楽しめる要素のすべてが揃っている。
登場人物の少なさ、圧倒的な知識やその描写、想像もつかない犯人像、そして結末。


強いバイオレンス表現があるが、眼をそむけたくなるかならないかギリギリのラインも評価ポイント。
ほぼ個人的には満点作品。


しかし、とあるエピソード表現について「それそこまでいる?」というところがありちょっと減点させてもらったが、これは是非至高のミステリー作品として勧めたい


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魔女は甦る (幻冬舎文庫) [ 中山 七里 ]
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最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(18)

2023年03月19日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

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【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第十八弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は中山七里作品1つ、似鳥鶏作品4つの合計5作品について読書感想文として紹介しよう。




「一〇一教室(2016年10月 河出書房新社 ) 似鳥鶏 90


似鳥鶏氏の作品にしては、だいぶ社会派に偏った珍しいもの。
あまりに偏っているためなのか、だいぶ肝が冷えるような感情さえ生じた。


なお、この作品がなぜ単行化されなかった作品だったかを考えながら読んだこともあり、個人的には大変楽しめた。
ミステリー作品としても実話も交えた展開になっているので最後まで飽きずに読めるところも強く評価したい。


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「名探偵誕生(2021年12月 実業之日本社文庫) 似鳥鶏 79


短編連作集で一冊完結モノ。
名探偵役のお姉ちゃんが謎を解いていく本線の物語がベースだ。


似鳥鶏氏が描く独特の男女の距離感をサブテーマに進むストーリーも面白い。
まあたしかにメインストーリーは面白かったが、この距離で本当の謎が解けていなかったのかがどうかモヤモヤ。


終盤は推測できる道筋ではないものを期待していたのだが・・・
全体的には楽しめたが、結末方面だけがちょっと・・・ね。



 






「叙述トリック短編集(2021年4月 講談社タイガ  似鳥鶏 92


挑戦的な書き出しから始まる”予告付き”の叙述トリック短編連作集。
そうは言ってもただの連作モノでしょ?と思いきや、まさかの多重トリックでラストが大円団になることにビックリ。


まさに感服、お見事な展開なのだけど、探偵役のキャラがウザすぎて萎えるところ多数。
展開的にそれもわかるのだけど、そこだけはもう少しなにか工夫があってよかったかも(でもおススメ作品よ)。

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「そこにいるのに 13の恐怖の物語(2021年6月 河出文庫) 似鳥鶏 60


同テーマがモチーフの短編集。
似鳥氏のショートショート作品で連作となっていないものは極めて珍しい。


一番最初の物語以外はちょっとどうかというところで、最終話はまさかの○○で驚いた。
まあある意味それもミステリーではあるのだけどね。


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【今回のMVPは?】


「もういちどベートーヴェン(2020年4月 宝島社文庫) 中山七里 98



「岬洋介シリーズ」の5巻目。
結末は数ある推理小説のなかでないこともないようなものだったが、それまでのプロセスが中山七里ワールド全開。


でも、ストーリー全体として「完全にやられてしまった!」という素直な感想になる

演奏のシーンも少なく大変読みやすくて良かったけれど、終盤ちょっとだけゴチャついたところの分だけ微減点。


ゆえに、この作品はほぼ満点のストーリーだったのではなかろうか?
これは、過去の岬シリーズでも最優秀だし、中山七里作品としても最高傑作だったように思う。



 



 

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最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(17)

2023年02月27日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

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【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第十七弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は青柳碧人作品1つ、似鳥鶏作品4つの合計5作品について読書感想文として紹介しよう。




「ダチョウは軽車両に該当します(2013年6月 文春文庫 ) 似鳥鶏 60


「動物園シリーズ」の2巻目。
登場人物の知られざるバックボーンが突然表現されて面食らう。

なにより犯人が早めにわかってしまうところは???
(もちろんタネは不明のままだが)ちょっと残念だったかな。


 




「迷いアルパカ拾いました(2014年7月 文春文庫) 似鳥鶏 50


「動物園シリーズ」の3巻目。
またまた登場人物の知られざる能力が突然発揮されることで萎える箇所が何点かある。


ただ一番の問題が、辻褄があっていない箇所が一か所あったこと。
それはネタバレのきっかけになってしまうところが萎えてしまった。


たとえば拘束すらしていない関係者に対して、確実に拘束済みである表現があり、最終的な解決編もモヤモヤしてしまうというところ・・・とかね、結構残念よ。

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「モモンガの件はおまかせを(2017年5月 文春文庫  似鳥鶏 60


「動物園シリーズ」の4巻目。
短編連作集。


中盤の終わりまでは淡々と事件を追いかけているのだけど、あまりにも事件が多すぎる動物園にチョット飽きてくる。
終盤も大きく舵を切るのでヒネリが効いたタネもちょっとモヤった。

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「七丁目まで空が象色(2020年1月 文春文庫) 似鳥鶏 56


「動物園シリーズ」の5巻目。
動物園に特化した非現実的な事件を中盤以降まで続いたため、途中で読むのを辞めようか悩んだほど。


まあ終盤はいつもの着地に落ち着いたのだけど・・・
スケールがちょっとねぇ。

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【今回のMVPは?】


「クワトロ・フォルマッジ(2023年2月22日 光文社) 青柳碧人 86



ストーリーテラーが登場人物の目線で都度変わるもので青柳碧人氏の作品としては大変珍しい。
この手法は、歌野晶午氏が得意とした書き方でもあるが、青柳氏のそれはひと工夫されていて場面が想像できて面白い。


ただ、最後の最後がゴチャゴチャっとしてしまったのが残念だったが、一捻りある終盤の展開は評価したい。
単発モノだが、得意の伏線回収がラストにあるので、これはこれでしっかりおすすめできる作品だ。

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クワトロ・フォルマッジ [ 青柳碧人 ]
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最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(16)

2023年02月05日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

<これまでの紹介作品はコチラ>



【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第十六弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は殊能将之作品1つ、似鳥鶏作品4つの合計5作品について読書感想文として紹介しよう。



「午後からはワニ日和(2012年3月 文春文庫) 似鳥鶏 62


「動物園シリーズ」の1巻目。
短編連作集だが全部がつながった1冊もの。


新シリーズのため、登場人物や背景を説明するのに序盤のストロークが長くて・・・
ストーリー的には「市立高校シリーズ」に近似していて似鳥ワールドとも??


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「100億人のヨリコさん(2019年6月 光文社文庫) 似鳥鶏 70


物語は同氏にしては珍しいオカルトSFで前後半でストーリーが大きく変わっている。
前半の登場人物や背景を丁寧に説明し、後半はその解決編になっている。


前半は面白おかしく読めるが後半や終盤がちょっと残念だったかな。
そもそも何故「依子さん」なのかもモヤモヤなんだけど??



 





「彼女の色に届くまで(2020年2月 角川文庫  似鳥鶏 94


似鳥鶏氏が描く独特の男女の距離感とともに多重トリックと同氏では珍しい多量の伏線回収術が見事だった作品。
ただし、中山七里作品でいうところの音楽描写の強い表現がこの作品にも展開している。


しかし、この作品に関してだけは、それが必ず必要であり重要なファクターにもなっている。
だから、ミステリー好きにはぜひ一度は手に取っていただきたい。


個人的には終盤で結構な駆け足になってしまったところは、ちょっと勿体なかったかなぁと評価しますが。


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「きみのために青く光る(2017年7月 角川文庫) 似鳥鶏 95


青春SF短編集。
テーマはタイトル通りすべて共通となっている。


ただし、
テーマは同じでも連作感はあまりないのに、一貫性があって面白い。
もしかしたら現実にあるかもしれない世界観は非常に見どころがある。


おススメだ!


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【今回のMVPは?】


「殊能将之 未発表短篇集(2022年8月10日 講談社) 殊能将之 96



殊能ファンなら(最低でもハサミ男を読んだ後に)絶対に読んでおくべき一冊。
特に最終話は、小説家の目線をリアルに面白く描かれている。


また、裏エピとして彼がなぜ急逝してしまったのかもわかるような気がする作品。
何より、ハサミ男のエピソードは、やはり読んだ者にしかわからないだろうし。


ネタバレになるので、あまり多くは語りたくない。
しかし、こんな”あとがき”風な作品が、ひとつの作品になっているのがまたオツだし、なんだか泣けるんだよ。



 




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最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(15)

2023年01月14日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

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【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第十五弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は青柳碧人作品3つ、中山七里作品1つ、似鳥鶏作品1つの合計5作品について読書感想文として紹介しよう。



「レジまでの推理 本屋さんの名探偵(2018年4月 光文社文庫 ) 似鳥鶏 56


終盤までは本当に店長とされた探偵役が活躍する痛快短編連作ミステリーだったのだが、最終話に「え?なにこれ?」という読者を惑わす展開にガッカリ。


そうではないように説明がなされていれば、そんなこともなかったはずなんだけど。
点数は悩んだが前半の貯金で逃げ切ったという感じで。


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「どこかでベートーヴェン(2017年5月 宝島社文庫) 中山七里 70


「岬洋介シリーズ」の4巻目。
4巻目だけど、またまた時代は前後して岬が高校生の頃の時代のものが綴られている。


ストーリーはいつもの調子だが、ピアノ演奏シーンの描写回数が少ないのでじっくり読み込めるのはいい。
面白い切り口でタネが明るみになっていくのだけど、最終段階で・・・


「え?そうなります?その展開、岬洋介シリーズ内で出てくるから知っていますけど?」


というオチになっていて、ちょっとガッカリ。
ミステリー作品なのだから、同じ手は使わないほうが??


 





「ナゾトキ・ジパング (2022年6月24日 小学館  青柳碧人 75


短編連作集。
ストーリーテラー&主人公のルームメイトである留学生が探偵役。


青柳碧人作品の割には、いつものガッツリ伏線回収があまり強く描写されていないところが逆に読みやすかった。


だけど、ストーリーはそれなり。
猫河原家の人びとシリーズに近いのかな。


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「名探偵の生まれる夜 大正謎百景(2022年12月19日 KADOKAWA) 青柳碧人 65


短編連作集(全8編)。
青柳氏得意のラストの大立ち回りがある・・・のハズが、その最後の8編目で謎の展開。


期待していただけに、うまく展開していた短編集の7編目までが台無しなのでは?
と思うほど。


前半の貯金でこの評価点にさせていただいたけれど。
ちょっとモヤッとしたかなぁ。



 





【今回のMVPは?】


「赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。(2022年10月20日 双葉社) 青柳碧人 85



死体ミステリーシリーズの3巻目。
3巻目も赤ずきんの一人旅の道中の出来事が綴られている。


この本は出来たら全2巻も読んでいたほうが面白い。
まあ単独で読んでもつながるけどね、でもなぜ赤ずきんが旅をしている理由や探偵役を務めているのかがわかるから、そっちのほうがおススメ。


なお、過去2冊に比べ、本作品はファンタジー要素が強く、個人的にはやや萎えてしまった。
特に、最後の最後に至るシーンでは、


「いやぁ、それやっちゃうと・・・ミステリー要素も薄れませんか?」


という流れだったように思うので。
そもそも童話の世界を借りてミステリーと置換しているから、ストーリー上はありなのかもしれないけど。


まあ、それでもさすが伏線の鬼。
しっかりチャッカリ回収してくれる青柳碧人作品の真骨頂は、バッチリ反映されているのでご安心を。



 




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最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(14)

2022年12月10日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

<これまでの紹介作品はコチラ>


【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第十四弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は似鳥鶏次作品1つ、中山七里作品3つ、歌野晶午作品1つの合計5作品について読書感想文として紹介しよう。



「迫りくる自分(2016年2月 光文社文庫 ) 似鳥鶏 56


設定は”もしかしてどこかにあるようなもの”のようでそうでないような作品。
中盤くらい以降は、展開にスピード感が出てきて急に話も進み始めるところが面白い。


だけど、スピードが出てきたのと時を合わせるように登場人物でグチャグチャになってしまうのが難。
何度か読み直して整理したのだけど・・・。




 





「首切り島の一夜(2022年9月 講談社) 歌野晶午 45


同窓会中に起きた殺人事件がテーマ。
参加者全員のひととなりにつおてそれぞれひとりひとりの行動を綴った作品。


歌野作品らしさは感じられたけれど、もしかすると題名負けだったような気もする。
だけど切り口は面白かったな、ラストは唸ったけれどwww

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「おやすみラフマニノフ( 2011年9月 宝島社文庫) 中山七里 78


「岬洋介シリーズ」の2巻目。
この作品も実写化は相当難しいものだが、手口が前作「さよならドピュッシー」と酷似のようにも。


そのため、演奏の描写や犯人が明確化した際はダレてしまうのが個人的に減点。
最終ラストも伏線はしっかり回収されるが、なんとなくズルいまとめ方に感じてこの評価に。


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「要介護探偵の事件簿~『さよならドビュッシー』前奏曲~(2011年10月 宝島社) 中山七里 92


「岬洋介シリーズ」のスピンオフ版。
第1巻の前の時代として、登場人物もそのままに展開。


作者しかできないキャラの使い方は面白いが、先にコレを読んじゃうと第1巻が間違いなくブレるので注意。
だから、必ず順読みすることを強く推奨したい。


そして肝心のメインストーリだが、基本短編集。
それぞれのストーリーは痛快で緊張感もあるものだから低評価の訳がない。



 





【今回のMVPは?】


「いつまでもショパン(2014年1月 宝島社文庫) 中山七里 97


「岬洋介シリーズ」の3巻目。
3巻目だけど、時代はチョット前後していて、2巻目(おやすみラフマニノフ)直後の時間設定になっている。


正直、登場人物の簡単な整理のため第2巻まで読み込んでおけば、3巻目のスピンオフ版を飛ばしてこちらを読み始めていい。
なお、舞台は極東から東ヨーロッパとなっている。


なぜ自分は、高評価としたのか?
それはだいぶメインストーリー中にグッとくる場面がいくつかあったからだ。


最終トリック(結末)も最高だったが、満点じゃなかったのはちょっとやりすぎじゃない?
って、思われた一幕があったから。


あそこの描写は、そこまで大きなものではない大きいことのほうが・・・


でも、ワタクシの推奨作品。
されど、一巻目から読んでないと、この本の良さが出てこないんだわ。


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