その居酒屋では、値段の出ていない寿司(握り)のメニューがある。
それは仕入れ状況によってスポットで、品書きにラインナップする魚だ。
いわゆる定番もののサーモンとかマグロだと固定値がついているのだが、季節魚の例えばサワラやカレイなどは、その日その日で価格が異なるため、あえて当日店側が用意する別書きのオススメメニューにも登場してこない。
まあ、それでもオーダーすれば片っ端から握ってくれるのだが、所詮は大衆居酒屋なのでブッ飛んだ価格設定の魚は、クエ(またはハタ系の魚)やノドグロなどを除き存在しないことくらい素人にもわかること。
ところが、今回の主人公は、よほどここの寿司が好きなのか、必ず単品ネタを握りでオーダーするのだけど、ここまでだったら良くある客。
しかし彼は、醸す雰囲気からして(常人と)違うため、オレにネタとされるのだ。
彼は来店の度に、まず単品握りのオーダーが出来る魚を片っ端から、板場にいるスタッフ(または店長)に一貫当たりの値段を確認し、その値段を紙に書いて確認するから普通ではない。
それがどんな繁忙時でも空気を読むことなく行われるのでイタイ光景に映る。
大体、所詮は一貫当たりで差が生じても精々100円も変わらないのだけど、目の色変えて大真面目にスタッフ等へ確認するため「ヤバイ奴がきたよー」の空気が流れる。
その光景は、相当異様で、板場のスタッフ等もそのイベントが始まると、他の客からのオーダー品を調理したり制作にかかる作業を止めて(手を止めて)一個一個解答することになり、ある意味(お店にとっても)立派な迷惑行為。
勿論、ひんしゅくを買っているハズなのに、全くお構いがないので本人どこ吹く風。
もう5回以上も彼とは遭遇しているが、おそらく年のころは40前後で、結構いい給料もらっている独身男性と見受けられる。
そんないい年なのに、その彼がその確認をする現場に遭遇するたび、オレが少し酔って気持ちいいところが萎えるんだよね。
こちらに危害を与えるようなことはないのは救いではあるけれど、こちらの酒がまずくなっちゃうので、問題が大ありなんだよなぁ。
PS
一般人なら、大体オープンな価格表と見比べれば多少はあたりが付けられるし、寿司一貫の金額が気になるのなら、回転寿司でもいけばいいのに、と考えちゃうのはオレだけ?
しかし、世の中いろんな奴がいるもんだ。
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