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1日三十品目を食べる

2007年02月28日 | 食の話題
1日に三十品目を食べよう、なんていいますが、それって結構大変です。私もよく朝から食べたものを数えてみたりしますが、昼までに15以上いってないと、だいたい達成できませんね。

体にいいものとか悪いものとか言われますが、いずれにしてもたくさん摂りすぎていいものは一つもなくて、万事バランスが大事です。いろいろな食品を摂ると、体に必要な栄養素もバランス良くとれるわけですから、私も三十品目を目標にしています。私の体はあちこちいかれていますので、食事を大事にしないとてきめん仕事や生活に支障が出るのです。

さて、今朝もサラダを食べましたが、中身は、レタス、キュウリ、トマト、水菜、ホウレンソウ、貝割れ大根、アボガド、アーモンドと8品目でした。そうそう、仙台に来てから、水菜を生でサラダで食べることを覚えました。外食するとサラダに水菜がよく使われていて、「なるほど、こっちでは生で食べるんだな」と知りました。私は今まで、水菜は薄揚げと煮たり、鍋に入れたりと、火を通す食べ方しか知りませんでした。

アメリカでは、こういった野菜の若菜を集めてバックに入れて売っていて、しかもプレウオッシュでそのまま食べられるんで、とても便利でした。日本でも売ってますが、ちょっとしか入ってなくて、すご~く高いです。ベビーホウレンソウなんかは生協でも売っていて、手に入りやすいのですが、この間、産直のコーナーにベビー水菜とのセットで売っていて、しかもお値段がリーズナブルでうれしくなりました。

ええっと、それで今日はここまでいくつだろう。
数えてみると、、、19品目でした!夕食で11品目食べられるかな?がんばります。
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分子生物学との出会いその2

2007年02月27日 | 仕事・研究
私は最初、PCRの原理もたいしてわからない状態で予研に行きました。そうしたら、こんな例題を出されたんです。

1ng/ul(ナノグラム/マイクロリットル)のプラスミドがあります。
プラスミドのサイズは14.9Kb(キロベース)。
1ul中に何コピーあるか計算しなさい。

PCRの陽性コントロールとして、あるウイルスの全長を組み込んだプラスミドを使うことになっていました。ウイルスを定量するため、このプラスミドを使って標準曲線を得ようというわけです。つまり、1コピー、10コピー、100コピー、という具合に希釈をしたかったのですね。

この計算はアボガドロ数を知らないとできません。1モル中に6.02x10の6乗コピーあるという計算です。また、1ヌクレオチドの分子量も必要です。ここでは330としました。二本鎖であることも忘れてはいけません。もし興味があれば計算してみて下さい。答えは6.1x10の7乗コピーです。

その時は必死でやってましたが、後で考えると「ウイルスのDNAをプラスミドに組み込むってどうやるんだろう?」まったくわかりませんでした。最低限の技術は習いましたので、さっそく自分の研究所で同じような実験を組むことは可能でした。でも、そのままやればなにか失敗しても解決できない。陽性コントロールはいつも誰かにもらわなきゃならない。自分で全部管理できるようにするにはどうしたらいいかと考えました。そこで、最初に予研に行くようにと言った上司にお願いして、阪大でさらに分子生物学の勉強させてもらうことになりました。そのことが後々の私の仕事を決定づけたのです。

本当にゼロから始めましたから、どこから手をつけていいかわからないほどでした。実験をやりながら、同時並行で本を読んで勉強しました。実際に手を動かしていなかったら、とうてい読めなかったと思います。そのときから後々まで、繰り返し読んだのが「ワトソン遺伝子の分子生物学」です。これから勉強する人にもお勧めします。

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分子生物学との出会いその1

2007年02月26日 | 仕事・研究
私がはじめて分子生物学のさわりを習ったのは、大学の時です。
生化学の時間に核酸の構造なんかを習いました。その頃は分子生物学だけの独立した講義はなくて、実験実習でもやらないし、ほんとに教養程度で終わってしまいました。でも、自分ではこの手の学問は「むずかしい」「興味が持てない」という領域でしたから、自分から進んで勉強などしませんでした。当然苦手意識の強い分野でした。

卒業して働き始めてしばらくしたとき、上司が一枚の新聞の切り抜きを持ってきました。そこにはPCR法という、DNAを試験管内で増幅する方法が発見されたので、微量なDNAも扱えるようになった、というようなことが書いてありました。その時は聞き流していましたが、すぐ、そのPCR法というのはものすごい勢いで広まることとなり、私の所属していた研究所でも、導入しなければならない技術の一つになりました。私の上司は、「こういう新しいことは若い人の方がいいから」と言って、卒業してまもない私を国立予防衛生研究所(現国立感染症研究所)での研修に派遣しました。

当の私は、「えええっ。核酸のかの字もわからん私にむちゃくちゃや」と思っていましたが、言われたとおり東京に出かけてその技術を習いました。その後、怒濤のように遺伝子解析の技術が一般に使われるようになり、私の研究は一変しました。

私は英語も苦手でした。分子生物学はきらいでした。
なのにどういうわけだかどちらにもどっぷりつかる生活になりました。
大学にいたとき、先生に勧められた「分子生物学の夜明け」という本、その当時は手に取っただけで読む気になりませんでしたが、仕事でDNAを扱うようになったとたん、その本がめちゃくちゃおもしろい本になりました。

この続きはまたあした書くことにします。

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海を渡ってピエトロのドレッシング

2007年02月25日 | 食の話題
アメリカに住んでいたとき、ベセスダという街の「ひなた」という日本食材店に毎週のように立ち寄りました。大将の作るお寿司がお値段リーズナブルな上においしかったし、奥さんがとてもいい方で、あれこれ買い物をするのが楽しみでした。そこで必ず買っていたのが「ピエトロのドレッシング」です。これは日本ではどこのスーパーにでもありますが、もとは福岡のレストランで作っていたもの。他のドレッシングよりかなり高いのですが、時々新製品を試してみるも、結局ピエトロに戻ってしまう私です。仙台に来てからもかかさず買っています。一言で言うといつぞやご紹介した「旭のポン酢」と同様、「完成された味」。しかも、一生これしか使えないとしても、おそらく飽きずにおいしく頂くだろうと思われるのです。

私が毎朝サラダを食べる話も以前書きましたが、野菜はいろいろ、でも決まって使うのがアーモンドのフレークと、ピエトロのドレッシング。本当に何年も同じパターンでよく飽きないなあと思いますが、ほんとにおいしいんですよ。

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酪農王国・北海道で実習をする

2007年02月23日 | 大学でのひとこま
私が大学生の頃は、夏休みに北海道などの農家さんに実習に行きたい、という人がけっこういて、私も大学院1年の時に北海道は浦幌に行くことになりました。私の場合は共済の獣医さんと一緒に歩いて診療の見学・実習をさせてもらうということでしたが、2週間ほどの間に本当にいろいろ体験させて頂き、楽しく、また勉強になった実習でした。その時お世話になった獣医のM先生とはその後も長くおつきあいさせて頂いており、今も連絡をとっています(本学学生の実習をお願いしたりもしています)。結局私は、卒業後大動物の診療には就けませんでしたが、北海道での経験が忘れられず、今も畜産の分野への興味は失われていません。

私は都会にある大学の農学部に行きましたから、現場とか実学とかいうものから非常に遠いところにいました。今も仕事の内容は基礎研究ですから、実験室にこもっていることが多いわけですが、でも、研究のための研究ではなくて、いずれは社会のどこかに役に立つものでありたいと思います。そのためにも、畜産の現場を知ることはとても大切だと思っています。

今年の秋の獣医学会は酪農学園大学で開催されるので、久しぶりに北海道へ出かけることになりそうで、とても楽しみです。

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スタイリッシュな獣医師を目指してます?

2007年02月22日 | 大学でのひとこま
私の大学時代の同級生は変わり者揃いでした。
最初はなんでこんなに個性的な人間ばかりがそろってるのか、とびっくりしました。しかしよく見ると、上級生も変わり者ばかりです。どうも、獣医師を目指す人というのはアクが強いらしい。人と違うことをするのが好きな人ばっかりでした。

同級生の一人は、将来はどうする、などと先生に聞かれ、「歌って踊れる獣医師を目指します」などとまじめに答えていたりしましたが、それは半分冗談でもなく、多方面で能力を発揮できる多才な人が多くそろっていたように思います。能力があって人にも厳しい。切磋琢磨していた学生時代でした。

さて、私は今でも「スタイリッシュな獣医師を目指してます」と言って学生に笑われたりしてますが、これはマジです。講義や学会では着るものを吟味してますし、動物の前では長靴が似合う、実験室では白衣が似合う、ということを重視してます。重ねて言いますが、マジです。農場で着る作業着、女性用ということでオレンジなんか着れません。男物のSサイズでいいから、断然黒です。学会なんかで若い女子学生がみんな同じような紺のスーツで並んで聞いていたりすると、「なんとかしてくれよ~」みたいな気持ちになります。いえ、人のことだからいいんですけどね。

ところで、私はひそかに、自分の研究を美容医学に応用できないかと妄想してます。まだ頭の中にあるだけです。うちの学部は「体にいい食べ物」「機能性食品」などの研究をする先生が大勢いますけれど、女性はやっぱり化粧品など、速攻きれいになれるものが好きです。じっくり内面からきれいになりましょうってコラーゲン飲んだりする人がいますけど(実際はやってますけれど)、コラーゲン飲んだからってお顔の弾力に効果があるなんていう確証はないわけで、まだまだ「?」な世界です。これ何とかできないかなあ、、、などと考えています。あ、どうして私の研究がそんなことに応用できるのかって?私は寄生虫に感染したときの免疫応答の研究もしているんですが、虫が感染した後にコラーゲンが多量に蓄積するんですよね。これはインターロイキン13とTGFベータの働きによるのですが、まあ本筋の話はまあいずれ。

とにかく。
そういうわけで、私は日々スタイリッシュであるべく努力しているというわけです。

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中国への旅行

2007年02月21日 | 日々の暮らしを楽しく
私が初めて海外旅行に行ったのは中国の桂林です。幻想的な墨絵の世界、中国の自然を満喫しました。その後とある国際学会が北京で開かれたとき、再び中国を訪れましたが、このときの学会はけっさくでした。国際学会とは名ばかり、中国人は中国語で発表をするので内容が全然わかりません。欧米から訪れた人は10人程度だったのではないでしょうか。仕方がないので、とりあえず英語でコミュニケーションできる人たちが連れ立って食事や観光に出かけました。中国で食べたものはたいていおいしかったけれど、特に印象に残ったのは、街角で売っているちまきやおかゆ、そしてとてもきれいな色の焼き芋。外国人価格は高いんだけど、地元の人に混じって買うととんでもなく安くて、おいしかった。おかゆに揚げたワンタンの皮を入れたのは特に美味でしたが、後になってアメリカでチャイニーズを食べに行くとよくそれがあって、でも中国で食べたのが断然おいしかったのを思い出します。北京は風が強くて、砂が舞って、歩くのも大変でしたが、紫禁城や万里の長城などを歩いたのもいい思い出です。

アメリカに行ってから、ラボには必ず中国人がいましたが、かれらはみなまじめでよく働き、祖国に帰らずグリーンカードを取得して永住を目指していました。毎日持ってくるお弁当がかならずご飯で、子供の教育に非常に熱心でした。

日本の文化のほとんどは中国からやってきて、お隣同士のご近所さん。でも近くて遠い国ではないでしょうか。もし機会があったら、ぜひ中国を訪れてみてください。
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中国で食べたおいしいもの

2007年02月20日 | 食の話題
平成7年あたりだったか、中国で開かれた国際学会に出席することになり、北京を訪れました。中国での学会、何が楽しみって、食べるものですよね。

そのとき、とあるレストランで、周りの中国人が次々にオーダーして食べていた「きぬさやの炒めもの」がとにかく青々としていておいしそうで、料理名もわからず、「あれ食べたい」と指さして頼みました。本当に絹さやしかはいっていないのですが、めちゃうまです。

帰国してから、あの味を再現してみたいと思いました。
普通に炒めて、塩こしょう、醤油で味付けしてみましたが、全然違います。もっともっとシンプルでうまみのある味だったんです。それで、ニンニクを加えました。味は塩だけ。これでずいぶん近づきましたが、まだ何か足りない。最後に試したのは「昆布茶」です。これでした。これであの北京の味が完全に再現されました。

春が来て、絹さやが出たら試してください。
最初にニンニクを炒め、それから絹さやを入れて、塩、そして昆布茶で味付け。ものすごくシンプルで簡単で、うまみの凝縮された料理です。

私の中国味体験の続きはまたあした。
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お昼はおそば

2007年02月19日 | 食の話題
今日のお昼はM先生と一緒におそばを食べに行きました。
たびたび書きますが、私は関西人なので、ソバというモノになじみがないのです。大阪では麺類を食べる場合、圧倒的にうどんが多いのです。たぶん仙台に来るまで、生まれてからこの方、おそばを食べたのは10回以内でありましょう。

しかしこの辺では、特に山形ではおそばが名産なのであります。
それで、わたしも昨年からおそばを食べ始め、おそらくこれまで生きてきた年月に匹敵するくらいはこっちへきてから食べたに違いないと思っています。

私がこっちへ来てからはじめたフラボノイドの研究も、実はおそばから始まった話で、ルチンというフラボノイドがソバに多量に含まれており、抗酸化作用があるのでカラダにいい、という話なのです。わたしはルチンの免疫関係への関与を調べているところです。

さて、今日いただいたおそばは「おろし揚げ餅そば」で、大変おいしゅうございました。また食べにいって、今度は天ざるなどを食してみたいものです。
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日帰りスキー、大学から40分?

2007年02月18日 | 日々の暮らしを楽しく
私は関西の人間なので、スキーというのはワンシーズンに一回行けたらいいほう、それもたいてい信州くらいまでは出かけないとまともにはすべれない、というわけで、実はあまり縁のないレジャーです。

仙台に来る前にスキーに行ったのはいつかな、と考えてみると、おそらく15年以上前、野沢かどこかに行ったのではないかと思うのですが、記憶定かではありません。子供のころのスキー教室、そして大学時代のスキー、就職してからの職場スキー、全部数えて4回か5回くらいのものです。

そういう私が、学生さんのサークル活動に誘われて、昨年からスキーに参加しています。今日は、日帰りスキーで、セントメリーに行きました。大学から4~50分というような距離で、朝から夕方まですべって、もう十分、という感じでした。

実はうちの大学は、仙台の奥座敷と言われる秋保温泉にも約10分、スキーも1時間以内で行けちゃうんですから、こんなところで大学生をやっているうちの学生たちは、もうめちゃめちゃ恵まれているわけです。自覚があるかどうかわかりませんが、仙台のようにそこそこ都会で、おいしいものがいっぱいで、だいたい何でもそろってて、しかもこれだけ暮らしにうるおいのある環境ってそうないと思うんですね~。う~ん、スバラシイ。



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