寄り道 まわり道 遠くへ行く道

新しいことを見つけるって楽しい!

後期が始まりました。

2008年09月30日 | 実習と講義
大学は後期が始まりました。
最近、月曜日に祝日が多いので、月曜日の講義の回数を確保できないため、今年は9月28日に後期を始めたのです。通常であれば10月からなのですが。
月曜日はさっそく2年生の必修の実習がありました。
私は形態の実習を4回受け持ち、衛生の実習を3回受け持っています。初回は豚の子宮の観察・スケッチを行いました。

スケッチは時間がかかりますが、対象を丁寧に観察するということを身につけることができます。丁寧に見れば、見えなかったことも見えてきます。生き物を飼う時にも、ちょっとした変化を見逃さない人は丁寧に見る人です。何か重要な変化があっても、見えない人には見えないのです。

そういえば、9月にあった親子講座でホルスタインの模様をスケッチしてもらいましたが、そのとき、お母さんの中に「ウシの模様ってみんなおんなじだと思ってました。」という人がいました。ひょっとしたらそんな風に思っている人がけっこういるのかもしれませんね。スケッチすると、よくわかるんです。模様で固体識別できるということ。ホルスタインの写真なんか、いくらでも見てきているはずなんですが、それでもみんなおんなじだと思ってたんですよね。

さて次は3年生のこれもまた必修の生理学。
準備、がんばります。
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すっかり秋です。栗ごはん。

2008年09月28日 | 食の話題

あまりにも立派な栗が売っていて、つい買ってしまいました。栗はむくのが面倒なので、「忙しいときに絶対買うまいぞ」と自分に言い聞かせていたのに、やはり買ってしまいました。とにかく、この季節には栗ご飯なのです。山口にいたときに、向こうでもとても栗が安くて立派なので、栗の皮むき専用のはさみを買ってありました。一年に一回か二回使うだけなのですが、このはさみがなければ栗ご飯ももっと難儀なものになります。このはさみのおかげで今年も季節を逃さず味わうことができました。



栗ご飯はシンプルです。
栗をむいて水につけ、あくをぬく。
米1:もち米1の割合で合わせ、酒少々と共に水加減をする。
米1合に対し塩小さじ半分から1杯、をいれる。

もち米を使うのはお好みですが、私は炊き込みご飯もこのようにもち米と普通の米を混ぜて使います。


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秋の獣医学会(宮崎)が終了

2008年09月26日 | 仕事・研究
獣医学会参加のため、宮崎に行ってきました。仙台はすでに晩秋のような気候ですが、宮崎はまだ「夏」でした。行き交う小学生の手には「虫取りあみ」と「虫かご」。温度も30度近い、いやこえていたかもしれません。パームツリーもうらめしい、亜熱帯体験の二日間でした。

学会では研究室の4年生が発表しました。多くの方に興味を持って聞いて頂き、よかったです。シンプルですっきり、きちんと発表できました。免疫のセッション以外では、実験動物の「安楽死」を取り扱ったシンポジウム、家畜への生菌剤の投与の効果についてのランチョンセミナーなどに参加し、いずれも学生にとってよい体験になったと思います。学会参加はなかなか学部生には難しいけれど、これからもなるべく機会を作っていきたいです。

ところで、獣医学会の楽しみは同級生や先生方との再会。今回も懐かしい面々とお話しできて楽しかったです。ただ、会場が広くて、「来てるはずなのに、、、」と会えずじまいの方もありました。次回は春。いつも春は東京ですが、今度は栃木です。
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子どものための一泊二日の出張準備

2008年09月23日 | 日々の暮らしを楽しく
明日から宮崎です。子どもたちを置いていく上に平日なので、一泊二日でとんぼ返りです。今日は一日あれこれと準備に追われました。留守中すぐ食べられる菓子パンや乳製品、バナナなどを買い足し。明日の夕食用のシチューの材料も買い、4時間かけて煮込み→完成。25日は次男はお弁当もちの日なので、サンドイッチを作って冷凍(冷凍のまま持って行くと、昼には自然解凍で食べられる)。洗濯と片付け。ムギ茶も新しく炊いたし、冷蔵庫にはジュースも入れたし、万が一寝坊してこどもが水筒にお茶をつめる時間がなかった場合も考え、500mlのペットボトルのお茶も冷蔵庫に。

これでだいたい終了のはず。あとは自分のかばんの中身をつめるだけです。でも一泊ですから、こっちはそれほど何にもいらないはず。

たった二日の出張でも、もっと子どもが小さいときは、大人の助けなしにはとてもできませんでした。しかし今でもまだまだ準備は手を抜けません。あと3,4年して次男が高校生になれば、私はもっと仕事できるな。それを楽しみにがんばっています。
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高校の理科の先生と研修会

2008年09月22日 | 仕事・研究
今日は宮城県内の高等学校の理科の先生方が集まっての研修会でした。私は解剖実習を担当し、豚の子宮と腎臓の観察をしていただきました。義務教育の指導要領があと数年で大きく変わる予定とのこと。10年前に3割減となった義務教育での理科教育がもう一度義務教育課程に戻るのだそうです。ということは、高等学校で教えていた内容もかなり変わるということなのですね。それだけ新しいこと、高度なことを高校で教えることが可能になるというわけです。というようなこともあって参加の先生方は大変熱心に実習に取り組んでいらっしゃいました。

生物学としての解剖学ではあると思うんですが、昨今食の問題が噴出している我が国において、食材となる家畜の生態をよく知るということは、学問としての知識だけにとどまらず、我々が生きる上で重要なことではないかと思います。また、人間の解剖学なら一通りの形態があるだけですが、動物は種によってずいぶん形態が違います。生命の多様性を理解する上でも非常に有効な教材ではないかと思います。

高校生にとっても、教科書で読んだランゲルハンス島や糸球体を顕微鏡で見れば、非常に強いインパクトで記憶に残るでしょう。やはり実際にものを見るということは、大事なことだと思います。

本学の2年生の解剖実習もいよいよ来週から。
その前に、今週は獣医学会に行ってきます。
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子どもと一緒に勉強

2008年09月21日 | その他もろもろ
今日は絶対に読まなきゃいけない論文を読もうと思っていたのですが、朝からの用事が終わって帰宅したら2時半。4時からまた別の用事(子ども会の仕事)が入っていたので、とにかく1時間きっちり集中しよう、と机に向かいました。でも、長い論文なので半分も読めず。そのまま子どもと子ども会へ。作業が長引いて結局帰宅したら夕食の時間。食べ終わったら篤姫の時間になってしまい。そしてようやくパソコンを取り出し、関連資料を確認していたら子どもたちがやってきて勉強に付き合い、、、とまだまだ全然読み終われないのですが、でも、子どもの勉強を時々みてやるのは、私は結構好きです。数学の問題を解いてやったり、経済の問題をだしてやったりしながら、今習っていることや子どもの理解度を理解できますからねえ。私が普段大学生に教えている生理や免疫を、小中ではどの程度教えているのかということも参考になりますし。最近は小学生への理科支援も行っていて、小学生に授業をすることもありますし、公開講座で子供向けの講座もやるので、今の子どもの現状を知ることは私の仕事にも役に立つんですよね。昨日書いたリンボウ先生の本にも書いてありましたが、仕事や日常生活や趣味が連動するっていうのが一番よいと。私の場合はまさにそれです。何事も、全部つながるし、全部役に立つ。

ところで、これを書いたらまた読もうと思っていますが、今日わたしが読んでいた論文は、久しぶりにじっくり読みたい、わくわくするような論文です。Cellに載っていたものですが、頭の中がぐるぐるまわって(活動して)、点と点が一気につながるような気分を味わっています。しかしこんなに楽しい論文なのですが、それでも日常生活の中で「さてじっくりと」と読もうとするととても敷居が高い。普段空き時間にさらっと読めるような論文とは全然違いますし、頭もいっぱい使います。辞書も引きますし(普段私はあんまり辞書を引かないので、、、単語の一つや二つわからなくても一気に読みたいもんですから)。でもね、思うんですが、たぶん私が今日朝から用事がなくても、午後子ども会がなくても、今日のうちに全部読めはしなかったと思うんですよ。私はいつも思うんですが、時間があってもね、敷居が高いのは同じ。それより集中しなくちゃ終わらんぞと思ってしまう状況を作るほうがはかどるんじゃないかなと。だってどうみたって私より時間のある人がどしどし論文を読んでるか、あるいは子どもときっちり向きあってるか、というと、そうでもなさそうなんですよ。まあだからね、私はやっぱり万事恵まれていると、思いますねえ。

さあ油を売るのは終わり。
わくわくと論文を読むことにします。
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知性の磨きかた

2008年09月20日 | レビュー
知性の磨きかた」 林望 著

だいぶ前にブックオフで偶然見つけて買って、そのまま寝かせておりましたが、昨日から読み始め、おもしろくて今日読み終わってしまいました。『よい教育者は手取り足取り教えたりしない』というところに深く共感。今の大学は面倒見のよいところがもてはやされるが、細かく教えては弟子が大きく育たない。教育者は遠くから見るだけにし、弟子に好きに勉強させ、しかし大きく道をそれないようにだけ気をつけてやるのがよい。そうでなければ弟子が師を越えることはない。というような話です。私も、これまで周囲から自由に育ててもらったと思います。こまこま教えられたら、教えられたことしかできなくなっちゃいますし、応用も利かない。やっぱり自由に考え、自由に計画する中でしか見えないことがあると思うんですね。しかしそうはいっても、まったくはずれた道を歩いて「自分なりにがんばってる」と満足されても困ります。ですから、遠くから大きく指導することで弟子を育てるということに、非常に共感しました。

それから、この本の冒頭に学問をきちんと修めるということは方法論を身につけることで、それさえ身につけば、対象が変わっても対応できるということが書いてあります。これは本当にぜひ学生の皆さんに知ってほしいことです。答えをひとつずつ覚えるような応用の利かないやり方(筆者はこれをカルチャーセンター的と書いており、まさにその通りと思いました)をいくら積んでもだめです。対象へのアプローチの仕方を身につけてほしいのです。そして、どこまでやれば身についたといえるような知識となるのか、それを学生のうちに体感してほしいです。このくらいやったらいいかな?これで十分かな?と中途半端なところで満足せず、これ以上できません、というところまでやってみる体験が大事だと思います。

そういえば、昨日紹介した「切羽へ」という本の、切羽という言葉は、「これ以上進めない」という地点を表す言葉です。そこまで行く。それがとても大事だと思います。

これまでに読んだリンボウ先生の本の中では一番おもしろかったです。
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最近のレビュー

2008年09月19日 | レビュー
Steve JobsのiCONを聞き終わりました。
以前ここでも紹介したスタンフォードでのスピーチは本当に素晴らしかったのですが、iCONを聞くと(読むと)、どろどろの暗い部分がいっぱいあって、ちょっと(かなり)げんなりします。まあでも、そりゃあこういう「時代を作った」人ですから、一筋縄ではいきませんわね。自分の生き方の参考になるかというと、スタンフォードでのスピーチの方がずっと力になりましたが、あれだけを聞いていたらSteveを英雄のように思ってしまうと思うんですが、それだけではない、ということがわかりました。それから、昔いろいろな機械(シーケンサーやPCR)がみなMacで動いていたのも納得。ちなみに、Steveがガレージで売ってた頃のMacがアメリカ歴史博物館に展示されています。

今年の直木賞受賞作の「切羽へ」を読みました。恋愛小説、なのでしょうが、ちょっと普通の恋愛小説とは違います。評価も分かれるかもしれません。小説全体に流れる空気が、にごりのない透明感にあふれています。

ミスチルのHANABIを買いました。
私は前からミスチルが好きですが、最近特によいですね。北京オリンピックのギフトも良かったし(この夏アメリカでずうっと聴いてました)、このHANABIもとても好きです。アマゾンに山ほどレビューがのってますから、深くは書きませんが。最近の私は英語のオーディオブック以外はミスチルしか聴いてないかもしれません。
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機械が故障で実験はストップ

2008年09月18日 | 仕事・研究
昨日、あんなに決意を固めて実験を始めたのに、なんと機械がいきなり故障しました。大学というところは、学期中は講義、実習、会議、学生対応と息つく間もなく忙しいんです。だから春休み、夏休みに集中して実験をしないといけないんですが、この機械、春休みに壊れ、そしてまたこの時期に故障。新しい機械なので、こんなに不具合あるなんてちょっと考えてもいませんでした。「実験するな」という天の声かと思うほどです。

おかげで時間ができたので、早く用意しなければと思っていたプレゼンテーションや資料を作成することができましたが、しかしこの調子で実験がストップしていては、本当に後が怖いです。

そうこうしていたら、学生が呼びに来て、今度は組織ブロックを作るためのパラフィン恒温そうが故障したみたい。温度が上がらないようです。全く、どうなってるのでしょう。こちらは相当古い機械だからしょうがないですが、でも困ったなあ。とりあえず今日は別のオーブンで代用するしかなさそうです。昨日サンプリングした組織、パラフィン溶けるの間に合うのかなあ?
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予定を大きく崩さずいくには?

2008年09月17日 | 仕事・研究
連休明け、丸一日くうような実験の予定を入れていました。しかし、その前にちょっと「ゼミ」をやろうと思ったのが間違いの元。さらに、ついでに来週の学会の予演会もやって、それから実験しても終われるよね、と思ったのがまた間違いの元。いずれも必要なことで、はずせはしないのですが、しかし、その後まだ次々と用事が入り込み、結局昨日は予定した実験をキャンセルせざるを得ませんでした。

実験の代わりに片づけた仕事も、どれも「雑用」ではなく、大事な用事ばかりで、じゃあ無理に実験していたらこれらの仕事はいつやったんだろう?と思うと、やっぱり結局どこかに押し込むしかなかったんだという気はするのです。でも、まるっきり、丸ごと実験をキャンセルするのが日常茶飯事で、どうしても優先順位を下げられがちなのを、本当に何とかしたいなあと思っています。

しかし4年生が、学部生ながらよく育ち、独立して実験できるようになったので、任せられることも増え、その点は非常に助かっています。あと2週間もすれば今度は3年生が入ってきます。人手は増えるので、これからはもうすこし「研究」にシフトできるようにしたいものですが、そうはいっても、新人さん達の教育にまたしばらく時間をとられることでしょう。

実験の予定はとにかくカレンダーに入れてしまう、というスタンスでやっていますが、最近はそれをホワイトで消したり、赤線で全部ばつ、と書いたりするので本当に手帳は悲惨な状態。なんとか予定を大きく崩さずに進めていけるよう、精神的にもっと集中していきたいと思います。

ああ、なんか単なる決意表明で、全然具体的な問題解決の方策は書けなかったなあ。
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