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新しいことを見つけるって楽しい!

手のひらの音符

2018年01月30日 | レビュー
手のひらの音符 (新潮文庫)
藤岡陽子
新潮社


この人の本、初めて読みました。
近所の本屋をうろうろしていたら、本屋さんのコメントがついたこの本が目に留まり、買ってきました。
最近は本屋さんのつけるポップに非常に秀逸なものがありますよね。本を選ぶときに助かってます。

人間っていうのはいろんな人の言葉に支えられているんだなということを思いました。
その人が死んでしまっても、言葉は残り、残された人の中でまた育つということを感じました。


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北から目線

2018年01月23日 | その他もろもろ
雪が降って首都圏が大変な状況であった昨日今日、報道は雪一色でした。
雪でこれだけニュースになるなら北の地方はどうなるのと思ってみてましたが、これって北から目線というのだそうです。

しかしわたしは雪国に住む人がけして雪でも平気というわけじゃないことを知ってもらいたいと思います。
備えているから対応できるというだけで、大変さや不安さや怖さは全然変わりません、というか、もっと怖いくらいです。

わたしは雪の日の運転はできたらしたくなくて、バスで行きたいなと思うけれど、バスのダイヤが乱れていて全然バス停にやってこないということも想定されるのでそう簡単に自家用車をあきらめられないわけですが、しかしすごい怖さの中を運転しております。ただし冬タイヤは11月上旬に装着しておりますし、雪の予報は毎日丁寧にチェックしており、ひどい目に合わずに済むようできる限りの手は尽くしております。

私はもともと運転が好きじゃない、というか、苦手なのでたぶんほかの人はそれほどでもないのだろうと思っていましたが、周りの話を聞いてみるとやっぱりだれもが雪の中の運転に不安はもっていて、平気な人などいないんです。

雪の地方から別の地域へ受験に行く受験生は、雪で飛行機が飛ばない、列車が遅れるという想定を当然しており、二日も前に出発することもあります。そこは自分の責任であり、失敗のいいわけにはできない部分です。


そんなことをつらつら考えながら首都圏の「人が殺到して電車に乗れず」というニュースを見ると、「ちょっと考えたらわかりそうなもんだよな」と思うのは私だけではないはず。命にかかわる場合もあるはずで、そういうときに「一斉行動」がどれだけ危ないか考えてみたらどうかなと思います。都会には地方にはわからない事情もあるんでしょうけど、「なにかがあって公共交通で帰れない」ときにどうするか?ということを考えてみることはそれほど無意味でもないと思うんです。

雪道だけでなく、これをこのまま行ったら危ないんじゃないのかな、やめておいた方がいいんじゃないのかな、という判断は自分自身でしなきゃいけないこと。危機に瀕したときに判断を間違うと大変なことになります。ニュースを見ながらそんなことを思いました。

とにかく事故にはお気を付けいただきたいと思います。
#今日は割と大きな道路の真ん中で前の車がハザードつけていきなり停まり、運転手が出てきたのを体験し、肝を冷やしました。が、当然ながら低速で走行中でしたので事なきを得ました。別の交差点で右折しようとした私の前で直進車がやはりいきなりハザード出してとまりました。雪の日の運転時の集中力はとんでもないレベル。これがいつも発揮できたらすごい仕事ができそうです。

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やっとちょっと書く感じになってきた

2018年01月19日 | 仕事・研究
年末に依頼された論文執筆。
やっと書き始めたら、構想が固まってきて、やや波に乗りつつある感じ。
論文書くには、最初はある程度まとまった時間が必要だし、自分の中の雰囲気というかなんというかが書くイメージにならないといけない。
でないと日々の仕事に埋没してしまってなかなかリズムが生まれない。
机に向かっていても、突然学生が何か聞きに来るし、すぐ済まない用事も降ってくるので、リズムをつかみ損ねるとまったく進まないということになる。
正月からリズムをつかもうと躍起になっていたけど、今週はやっと少し動き始めた。

とはいえ、楽観はできない。
このリズムはすぐ失われる。
だから気を付けていかないといけない。
論文を書くという作業は、あっという間に日常の用事の中で後回しにされる。

昨日も書いたけど、1月はまだ講義と実習があり、卒論もある。
絶対に気を抜かず、意識を強くもって書き続けなければ。
とにかく、数千wordsを数時間~数日で書くなど不可能なのだから、将来の自分を信じてはいけない。
明日やろうは厳禁である。
私にはほかにもやることがいっぱいあり、それだっておろそかにできないのだ。
というわけで今日はもう帰る。
金曜日はジムに行って運動することにしているのだから。健康は後回しにしちゃいけないのだ(と言い聞かせないと仕事の方が好きだからどうしても仕事を優先させてしまう)。
だけど昨日依頼されたreviewは持って帰って週末にかけてやろう。
絶対に絶対に気を抜かず。
だって今月は学会抄録も2つ書かなきゃならないし、それにとにかく卒論だ!

書いて意識への刷り込みをして、そして切り替えて次の行動に移ろう。





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講義と実習の木曜日

2018年01月18日 | 大学でのひとこま
ここ数週間の木曜日は1,2限講義、4,5限学生実習となっていて、辛い曜日だったのですが、今日もその木曜日でした。
1限:動物衛生学(3年生)、2限:生体分子解析学(研究科)、4,5限:動物実験及び実験法(3年生)というスケジュールです。

昨日もとなりの研究室の3年生にサンプリングのやり方を教えたんですが、なにせゼロベースの年代ですから、それこそチューブの名前から教えるようなわけで、とても時間がかかります。わたしはサンプルのラベルとか冷凍庫冷蔵庫への整理の仕方とか細かいところまでうるさいのですが、それもこれも実験を失敗したく(させたく)ないからです。何十年もやってきて、こういうことで失敗するという事例を数限りなく知っていて、だからそれを避けるために細かいことをいっぱい言います。だけど、それがまったく学生さんの頭に残らないということも知っています。実際にやらかしてから思い出すのです。

そうはわかっていても、やっぱり細かく細かく言います。
自分でもうんざりするくらいですが、最初に教わるときが肝心と思っているのです。
しかしそれだけ言うのですごーく疲れます。
木曜日だけでもへとへとなのに、昨日の指導もあったので今日はもうぐったり。

このほぼフルコマの木曜日は後一回で終わりで、やれやれなのですが、今度は卒論の締め切りが迫ってきました。
1月はいつもこんな調子で、ぼろ雑巾のようになります。
「教える」ってエネルギー使うんですよね。
身を削ってる感じ。

でも今年は毎日をもっと大事にして、流さないようにしていきたいと思ってるので、しっかり踏みとどまって一日を過ごしていきたいです。
時間を無駄にしないようにというとちょっと違う気もするんですが、1分1秒を流さないで意味を持たせていきたいと非常に強く思っています。
とはいえ、なかなかできてないんですが、こうして書くことによって意識が明確になりますから、たぶん明日はもっと成果を出せるはず、と思います。



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こわいもの知らずの病理学講義

2018年01月17日 | レビュー
こわいもの知らずの病理学講義
仲野徹
晶文社


今年最初の本は「こわいもの知らずの病理学講義」。仲野徹先生の本です。
わたしの大学では病理学の講義はないですが、病気やその診断の勉強はするし、病理組織を扱う実習もあるので、この本は授業改善のために大変参考になりました。まず概念をしっかり理解し、根幹を身につけてから枝葉について覚えていくというやり方をもっと意識してやっていこうと思います。概念の叩き込みが足りないことが「個別の事象を次々覚えて試験は何とかやり過ごせるけど、1か月たったら全部忘れている」という、典型的な学生を生み出すことにつながってるかもな~と思いました。最近はかなり諦めが入ってたんですが、新学期に向けてしっかり準備していきたいと思います。今年はカリキュラムが変わったので、新しい組み立てを考えてみます。

さてこの本ですが、一般向けらしいんですけど、たしかに一般の方がこれを読んだらかなり病気になった時に役に立つなと思いますけど、すんなり読むのは難しいかも?口調は軽いんですけど、中身はかなり骨太です。うちの学生、読めるかな??今度2年生の講義で紹介してみましょう。

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女性活躍推進事業の発表会

2018年01月13日 | 仕事・研究
昨日、とある企業さんの女性活躍推進事業の各支店からの発表会なるものに審査員として参加しました。
小さな支店から大きな支店まで、様々な工夫をこらし、目に見える形での取り組みについて発表があり、大変おもしろくまた参考になりました。女性活躍と言ってはいますが、男女関係ない働き方改善、職場環境の改善ということを通して、(ここが一番大事ですが)「企業体としての有益な成果」を収めているかどうかが問われます。

女性活躍事業というのは、「女性は家事育児介護を担わなくちゃいけないから職場でもっと配慮を」みたいな考えだけで進むとたいていつまんなくなります。そうではなくて、女性が働きやすい職場とはひいては誰しもが働きがいがある職場であり、そのことから仕事の効率化がはかられ全体の成果も上がり、企業体はさらに発展し個人はもっと収入を得られるという流れを目指すべきではないでしょうか。だから、女性が輝く社会とかいいながらそもそもの考え方を勘違いすると、残念な結果に終わります。

今回は管理職の手腕が非常に大事だなーと改めて思いました。
また、個人的にも最近労務管理についていろいろ考えるところがあり、管理職とは、

*働いている人の能力を最大限に引き出し、足し算じゃなくて掛け算の結果を出せること。
*うまくいってないところを切り捨てるのじゃなくて、うまくいく仕掛けを考えること。
*管理対象の部下に全体を見渡せる視野を持たせること。

などが大事じゃないかと思ったりしています。
そのためには人の話をよく聞くことや人とよく話すことが基本になると思いますが、多くの管理職が忙しすぎ、そういう部分が足りなくなってるように感じます。実はこういうのは女性が得意とするところなので、女性の管理職が増えればたぶんいろいろ変わってくると思います。

昨日おじゃました企業さんでは女性を対象とした管理職を目指すための研修などにも力を入れておられるそう。
学生には、ぜひそういう企業を見つけて就職していってもらいたいな~と思いました。



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あけましておめでとうございます。

2018年01月03日 | その他もろもろ
新年あけましておめでとうございます。
昨年末、またもや忙しすぎて2017年を振り返れなかったので、新しい年を始める前にちょっと歩を戻してみたいと思います。

2017年は本を44冊読みました。
2016年度に比べて6冊減で、もうちょっとがんばらないといけません。
読みたい本がいっぱいあるのに、うっかりつまらないことに時間を使ってしまうのを反省。
友人から、電子書籍の方がたくさん読めると聞いたので、紙の本の方が好きではあるんですがものによっては電子書籍も使っていきたいと思っています(これは新年の目標)。2017年に読んだ本でベスト3は

水木サンの幸福論 (角川文庫)
水木しげる
角川書店


スタンフォードのストレスを力に変える教科書
ケリー・マクゴニガル
大和書房


卵の緒 (新潮文庫)
瀬尾まいこ
新潮社


です。

映画は15本。ベストワンは「ドリーム」かなあ。

仕事では、原発後の福島の家畜の調査についての論文を、やっと出せました。これは2016年3月に卒業した加藤さんががんばってくれた研究です。
Gene expression analyses of the small intestine of pigs in the ex-evacuation zone of the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant.
Morimoto M, Kato A, Kobayashi J, Okuda K, Kuwahara Y, Kino Y, Abe Y, Sekine T, Fukuda T, Isogai E, Fukumoto M
BMC veterinary research 13(1) 337 2017

学会発表は6本。
外部研究費は科研費、加齢研共同研究費、受託1本でした。
また、2017年は講演に呼んでいただく機会が増え、おかげでいろんなところに出かけました。高校生の理科実験講座から企業の女性活躍事業の講師まで、講演の幅も広がりました。忙しかったですが、声をかけていただけることが幸せなことです。ありがとうございました。

さてそれで新年なんですが、今年は昨年より継続している書く仕事以外に、新たな依頼もきているので、やっぱり文章書きにまい進したいと思います。書く仕事は時間もかかるし、一定期間プレッシャーもかかるのでしんどいのですが、自ら書く論文以外に依頼されるものは積極的に書いていきたいと思っています。講演もしかり。忙しくなるとちょっと後悔することもあるのですが、やはりどんどんやっていきたいと思います。

それ以外に、ぜひとも着手したいのは、震災後にかかわった復興支援ボランティアの総まとめです。
文章で残しておきたいと思うので、これまでメモ書きしてきたものをきちんとした形にしていきたいと思っています。記録することで記憶をつないでいきたい。とくに、震災直後はいろいろな記録がありますが、何年もたって私たちがどうなってきたのかということも書いておきたいのです。

プライベートでは、仕事以外の旅行にもっと行きたいと思います。
昨年は佐賀で有田に行ったのと(これは仕事がらみ)、友達と伊豆・台湾に行けたのが非常に楽しく、思い出に残りました。仕事は楽しいけれど、自分のことも楽しくどんどんやっていきたいですね。









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