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新しいことを見つけるって楽しい!

小学校の理科支援活動

2014年06月28日 | 仕事・研究
毎年、小学校の理科支援活動を行っています。
小学校からの要請を受けて授業に行くのですが、今年はぜひ実習をという要望でしたので、鶏の心臓の解剖を行いました。
鶏の心臓はスーパーで購入できますので、おうちでもできます(今回は地鶏で値段が高かったと思いますがそれでも1個20円以下*)。
よく鳥類と哺乳類は心臓の構造が違うと思ってる人がいるんですが、小さいだけで同じですし、大きさも扱いやすいのでお勧めです。

まずは外観の観察。
脂肪を取り除いて大動脈を確認。簡単にスケッチ。その後右心室側からメスで半分に割って、右心室と左心室の壁の厚さがこんなに違うよ、というのを観察。
鶏の大きさを想像し、こんなちっちゃな心臓で全身に血液を送り出すのか!ということに気が付いたり。



時間はあまりなかったのですが、消化についても学習中ということで、最後に豚の小腸・大腸・肝臓の組織切片を顕微鏡で観察。



小学生、解剖はもちろん、顕微鏡観察もけっこう喜んで見てましたね。
本当は1コマ(45分)説明、さらに1コマ実習、くらいだとじっくりできるんですが、45分で全部こなして×3クラスだったのでちょっと十分できたとは言えないんですが、生命のしくみに興味をもつきっかけになってくれたらいいなと思います。さらに、普段食べている食材(畜産物)は動物の命をいただいているということ、みんなで観察した心臓が10個あれば10羽の鶏がいたんだよということも大事な視点です。

*鶏の心臓を購入する際の注意
お店によっては血管がついてると気持ちが悪いと思われるのか、心房のあたりから上を除いてしまっているところがあります。それだとほとんど観察にならないので、購入する際は上部から脈管が見えてるものを買ってください。

インターネットで調べるとわかりやすい解説報告もあります。私もこれまで中学校でやったことはあるんですが、今回はじめて小学校でやってみました。小学生だと心房心室の名称や大動脈・肺動脈・大静脈・肺静脈を習っていません。発展、という内容になるみたいですので、その話をしたらちょっと難しい、という顔をしていました。でも勉強することっていっぱいあるんだな!もっと知りたいな!と思ってもらえればいいと思います。
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1年生の農場実習

2014年06月22日 | 実習と講義
前期は木金の午後が農場実習です。(木曜日:ファームビジネス学科、金曜日:フードビジネス学科)

≪入ったばかりの子ブタたちのお世話≫





≪羊の毛刈りを見学しました≫



≪牛の聴診をしています。≫



1年生は5班に分かれ、乳牛、肉牛、草地、ブタ、聴診を順にやっていきます。

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大崎まちあるき(1週間遅れ)

2014年06月21日 | 大学でのひとこま
先週、新しいプロジェクトである「コミュニティプランナープログラム」の第一弾フィールドワークとして、大崎市を訪ねました。この新プロジェクトは今年から始まったもので、主な受講生は入学したばかりの1年生です。フレッシュな視点で大崎市の魅力を見つけ、新しいまちづくりを提案していこう、という目的で総勢150余名が古川の町を歩きました。

私はA班と一緒に行動。引率はすべてTAにおまかせ。

≪出発≫


≪地図を見ながら右往左往≫


≪昼食はちらし定食:700円≫


醸屋


≪ワークショップ≫


≪ゆるきゃら:パタ崎さんと≫


かわいいんです、パタ崎さん。グッズも買っちゃいました=地域貢献♪
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印象に残ったこと

2014年06月15日 | その他もろもろ
日々忙しいこの1週間の中で心に残ったこと。


夏木マリと澤穂希の対談をTVで見ました。と言っても部分的に見ただけですが、最初に映った画面でぱっと夏木マリさんを見て「ああもうずいぶん年を取られたんだな」と最初に感じたのが、話を聞いていくうちに全く正反対の印象になったのが驚きでした。夏木マリさんというと押しの強い派手なタイプの女優さんで、言葉も強いと勝手に思っていたのですが、全く逆で、言葉も体の動きもなめらかで柔らかく、非常に繊細で、でも意志の強い、自分に厳しい人なのではないかという気がしました。今62歳ということですが、お芝居のために体を鍛え、非常にストイックに励んで、自分の芸術を追及している姿に感動しました。でもその厳しさはまったく全面に出てこず、表面はあくまで静かで柔らかいのがすごいと思ったんです。澤さんの話もとてもよかったですが、今回は夏木マリさんの「年の取り方」「自分への向き合い方」が非常に印象に残りました。

また別の話題。

3年生が研究室配属を決めるために、各研究室を回っています。
最初に聞かれるのが「先生の研究室では就活と研究室活動が同時に進められるので、とても大変と言われるのですが?」という質問です。そうです、わたしは就活に集中していいですよとはいいません。だから3年から4年の春休みに全く研究室に来ないなどという選択肢はありません。学生さんのやりたい「集中」というのは試験の前は試験に。レポートの締め切りがあればレポート。その間は他のことは全部お休みです。しかし24時間寝食以外の時間をすべて勉強につぎ込んでいるかというと、そういうわけではないんです。ただ、頭を切り替えてあれこれ同時に進めるのが苦手なだけ。時間がない時こそ工夫がうまれるし、自分の能力が伸ばされるし、何より頭の違うところを使う方が頭をうまく使えるというのが私の考え方です。就活については、学校に来て友人と情報交換したり、キャリア室に行ったり、先生にESを見てもらうなど、一人で抱え込まない方がうまくいくと思っています。実際、うちの研究室の出身者が最後まで就職が決まらなかったというようなことはこれまでありません。もちろん学生本人のがんばりによるものですが、そういう「がんばり」は必ず就職後も生きてくると思っています。負荷をかけずに自分の能力を伸ばすなど、無理です。だから「大変」という環境をあえて自分に課すという意識が大事ではないかと思います。

最後は自分の話。

数年前から時々冬に首が回らなくなって接骨院に通う、というようなことがあったんですが、今年になってその首の調子が次なる段階になったような気がして、つまりかなりひどい状態になってきたということで、また接骨院に行きました。が、今回はどうも治らないんです。このまま放置すると今後さらに悲惨な状況になりそうだなと思っていたところ、友人にヨガを勧められました。わたしはジムに通ってますが、スタジオプログラムは震災前にエアロを多少やってたくらいで、あとは筋トレしかやってませんでした。時間がないというのが一番の理由ですが、若い人みたいにだらだら汗をかくような運動はやれるという気がしないし、できそうなプログラムは自分のスケジュールに合わず、という状況でした。ヨガは最初の頃一度だけやってみたことがあったのですが、体が硬いし、「リラアアアックス~」とか言われてだらーとするのが自分に合わないと思ったのです。でも首は放置できないと思ったので、スタジオプログラムを真剣にながめて、木曜日夜のハタヨガならいけるかなと、手帳に「ヨガに行く」と書いて、時間を確保しようと努めました。が、木曜日になると時間までに帰れない、というのがずっと続き、やっと今週決死の覚悟で帰宅し、行ってきました。平日にジムに行くってすごいな~と思いながら行きましたが、ロッカールームは若い女の子でいっぱい。会社帰りでしょうかね。で、ヨガですが、大変よかったです!自分の体のバランスが全然ダメダメだということもしっかり確認できましたし、これからしばらく通いたいです。しかし使ってない筋肉をめっちゃ使ったな~。あとの筋肉痛がすごい。けして激しい運動じゃないのですが、筋肉を使いますね。仕事をきちんとコントロールして時間を作り、自分のメンテナンスをしっかりやっていかないといけないと思います。





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3年目の支援を考える

2014年06月08日 | 震災・災害関連
震災から3年3か月が経とうとしています。

わたしは2011年暮れから仮設住宅入居者支援、というのを続けてきました。当初は被災地支援の助成金の公募がたくさんあり、その一つに採択され、資金面ではそのファンドに支えられてここまできました。最初は、震災前に自分の畑をもって野菜なんかを作っていた人たちに、農業の場を提供し、体を動かすことで元気になってもらいたいというようなことで、大学の付属農場で毎週栽培の実習を行ったりしていました。それとは別に栄養面での支援ということで加工棟を使った加工実習も月一回実施していました。これまで参加いただいた方の中には、途中で「そろそろ区切りをつけます」と言っておやめになった方もいらっしゃいますが、長い間ずうっと続けてこられている方もたくさんおられます。昨年からはハウス園芸を中心にすることに方向転換し、実習も月一回としています。当初考えていたような本格的な農業よりも、楽しみのために野菜やイチゴを栽培するということに皆さんの方向性が進んできたからです。そして毎回とても楽しく活動しています。学生もボランティアとして活動に加わり、多くのことを学んでいて、教育の場としても大変貴重な機会です。

この活動に、最近、新しい方の問い合わせが増えてきました。
みなさん同様におっしゃるのが、「3年たってようやくなにかやろう、という気になってきた」ということです。お問い合わせいただいてよかったな、ぜひ来てください、とご案内しながら、今こそ新しい支援が求められているのではないか、と思うのです。ボランティア団体の多くは撤退し、助成金も終了になり、行政の支援も次の段階に移りつつあるこの時に、もう一度被災地と被災者の支援ということを、多くの方に考えていただけないか、と思うのです。3年前とは違うニーズがあります。復興住宅への入居がこれからどんどん進められます。まちづくりはまさにこれからなのです。

被災者の方も今なら自分の車で移動できるので、ちょっと離れた場所でも「行ってみようかな」って思っていただけますし、花や野菜について実習してみると、「苗をもらってかえってうちでも植えてみようかな」ってなりますし、パンを焼いたら「今度はうちで作ってみる!」とおっしゃるのです。仮設ではちょっと無理があったことも、これからは違う状況になっていきます。だけど、ご高齢者でご家族のない方、経済的に困難の中にある人も大勢いらっしゃいます。だから新しい支援の形を、今だから必要とされることを、ぜひとも多くの方に考えていただけたらと思います。




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いろんな価値観にふれるってこと

2014年06月03日 | その他もろもろ
子どもというのは一人で大きくなるのではなくて、親・兄弟、近所の人、学校の友達、先生など、周囲の人のサポートの中で育ってきます。その中で、非常に小さい集団、あるいはあまり変化のない集団の中で大きくなることの不安を、最近よく感じます。実はわたしは子供を外国で育てる中で、多様な文化・多様な言語の中で育つことの意義は大いに認めながらも、日本の比較的単一な社会の中で育つことの優位さも感じていました。アメリカでは英語と日本語のたった二つの言語の習得にも子供は微妙なバランスを要求され、文化の違いの中で不安定な状態を余儀なくされました。日本で育っていれば地域の小学校に6年間通い、そのまま地域の中学校に進学し、友人関係も安定して、、、という可能性(あくまで可能性ですが)があるんですが、アメリカにいたとき、うちの子どもたちは絶えず変化の中にあり、安定とは程遠い生活の中で、大変な苦労をして日々を過ごしていたのです。その結果、たしかに二言語を習得し、多様な文化への理解を身につけ、変化への耐性ができたと思いますが、そのために払った代償は大変大きなものでした。

しかし、同じ文化の中でゆったりと大きくなっている日本の一地方の学生たちの中には、非常に小さい集団の中で大きくなったために、そこで身についた価値観が絶対のものとなり、身からはがそうとしてもはがれない状態になっている場合があるのではないか、という気がするのです。率直に言って、影響力が強いのは親の価値観です。素直に親にしたがっているという意味ではなく、たとえ反発しているとしても、子どもの心に絶対の力を及ぼしているという気がします。愛情が大きければ大きいほど、子どもへのコミットメントが強くなり、その分違う価値観に触れる機会が減ります。

わたしはうちの子どもの不安定を見てきたので、異国で異文化の中で育つこと、多様な価値観に触れることが無条件にスバラシイとはとても言えませんが、それでも、やっぱりあまりにも小さい固まった社会の中で育つと、後でその価値観を崩すのは至難の業ではないか、と感じます。価値観が固定されているので成長が限られてしまい、もったいなく思うのです。本人が幸せならそれでいいではないか、という考え方もあるでしょうが、やはり残念な気がします。

親というのは因果な存在ですね。
子どもの成長に欠かせない存在でありながら、その成長を限定させてしまう存在であるのかもしれない。
子どもは安定した愛情の中で大きくなりつつ、なるべく感性の柔らかい時代に親とは違う価値観に触れるようにしたい、と思います。
自分の可能性を信じられず、自信がない学生たちの多くは、親から「絶対に大丈夫。あなたならやれる。」と言われてきてはいないのですが、親は心配するからこそそういわないのであって、愛情の深さを示してもいるのです。けれど、親や育った地域も大事にしつつ、それとは違う価値観に触れることの意義を、親も意識していけばこの子たちはもっともっと成長できるのではないか、、、と考えたりしています。
コメント (3)
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