寄り道 まわり道 遠くへ行く道

新しいことを見つけるって楽しい!

花の名前

2016年03月31日 | レビュー
植物図鑑 (幻冬舎文庫)
有川浩
幻冬舎


私は大学受験の時、獣医学科を受けましたが、第2志望は園芸でした。獣医に落ちたらたぶん浪人したと思いますが(合格発表前に予備校の試験も受けていた)、植物も好きだったんです。だから、今、復興支援活動で土や植物に触るのは本当に楽しいです。

小さい時、道に生えてる草を集めて押し花にし、図鑑で名前を調べてまとめたりしていました。そのころ好きだった花が出てきて、懐かしいなと思いました。野生の動物や植物の名前を知っていると、見つけたときにすごく楽しいんです。でも、うちの学生でもあんまりそんなのに興味ない人も多いので残念ですね~。

この本は植物図鑑じゃありません、恋愛小説ですが、道を歩いて小さい花や生き物に目を留める楽しさを思い出し、楽しく読みました。あ、ちなみにこの本もうちの図書館にありまして、移動中に読む軽めの本、のキーワードで選んだ本です。アマゾンで見たらあんまりよい評点がついてないみたいですが、受け止める人によって評価は違うでしょうね。なんだ、雑草のレシピ本か?と思う人もいるというか、野草を食べることにフォーカスしすぎ、という感想も多いようでしたが、自分で採って料理して食べる、というのは野草じゃなくて園芸品種であってもすごーく楽しいことなんです。いっぺんやってみ。と、思います。
コメント (2)
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若き科学者への手紙

2016年03月28日 | レビュー
若き科学者への手紙: 情熱こそ成功の鍵
エドワード・O・ウイルソン
創元社


この間図書館で移動中に読む軽めの本、、、と思って借りたうちの一冊。昆虫学の世界的権威、エドワード・オズボーン・ウイルソンの本です。TEDでも見れます。

本業のアリの話もおもしろいし、どうやって研究の道を切り開いてポジションを確保していくか、という「科学者への道」についての記述は大変参考になります。私が付せんをはったのは、技術に固執するなというところです。新しい機器が開発され、非常に詳しい解析ができるようになった。でも自分のところでは買えないし扱えない、ということであきらめるのが私の常ですが、この本には「その技術を扱える協力者をつのれ」と書いてあります。ええ、本当にその通り。また、自分が習得している技術にも固執するなということだと思います。特殊な技術で身をたてようという誘惑に陥るな、技術は使うものであってほれこむものではない、と書いてあります。

ここが重要。
「君が最優先すべきはプロジェクトだ。利用できる方法は何でも使って、結果を公表することだ」(p70)

新しいことを勉強したり、研究したりすることは楽しいことですが、「結果を公表」には全然楽しくない苦行が伴います。わたしも自分の仕事の中で一番楽しいのは「実験して解析すること」で、一番しんどいのは「リバイスして再投稿」ですね。でも、がんばらないといけません。



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よそのラボで卒業生に会う

2016年03月23日 | 仕事・研究
今日は朝から県立がんセンターへ行ってきました。
先日の東北免疫研究会でご縁ができ、共同研究できるかも?ということで見学がてらお訪ねしました。がんセンターは名取にありますが、うちの学部からは比較的近く、道も混まないのであっという間に行けるということがわかりました。がんセンターにはこれまでにうちの卒業生が3名お世話になっています。現在は2名がテックとして働いているということで、ラボで二人に挨拶しました。

うちの大学にいたころと違い(すいません)、テキパキと実験を進めており、感心しました。そうかあ、こんなにできるのね。がんセンターの先生方のご指導の賜物でしょうが、ちょっとショック、、、。2名のうち1名は経緯をよく知りませんが、もう1名はわたしが担任をした学年の卒業生でもあり、4年生のころの彼女もよく覚えています。ラボワークが好きとか、研究の仕事につきたいとかは当初言ってなかったと思います。だけど、最終的にはご縁があってがんセンターに来て、今やこんなにちゃんとラボワークをしてるというのを見ると、「私は学部生の指導をもうちょっと考え直さないといけないんじゃないか?」「うちの子たちはホントはもっとできるんじゃ?」という気がしましたねえ。

さて、今日の本来の目的である共同研究のお話は、大変ありがたいことに現実にできそうな感じで、大変喜んでいます。わたしのやりたいことのうち、環境的に不可能であったことが、これからできるかもしれません。でもそのためには、私自身がもっとがんばらなければいけません。先方の先生とお話をして、気合が入りました。

その後、昼頃帰ってきて、会議、学生との打ち合わせ、今度入る機器のスペースを作るため一人で実験室の片付け、、とやってたら、またもやあっという間に時間がすぎて先ほどの「気合」がどっか行っちゃいましたが、夕方からやっと座って論文書きの続きをやって、ちょっと自己満足。

明日も会議がありますが、午後は論文書きに集中したいです。





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はたらくお母さん時代にほしかったもの

2016年03月21日 | その他もろもろ
最近、保育園の待機児童の話が非常に注目を集めていますが、わたしが子供を育てながら仕事していた時、保育園はもちろん不可欠ですがそれ以外にこんなのがあったら本当に助かったのにな、、、と思うことがいくつかあります。

たとえば、ちょっと大きくなっても子供だけで留守番ってなかなか難しい。とくにごはん。
わたしは帰りが遅くなるとか出張の時はいつも出かける前に晩御飯を用意していましたが、忙しい時は本当に大変だった。そのころ、もし今のようにお弁当屋さんの配達、とかあったらそりゃあ助かっただろうなあと思います。都会だったらあるのかもしれないけど、今だって配達してくれるお弁当ってご年配の方向け、がほとんど。しかも単発の申し込みとかできません。

あともっと困ったのが、泊まりの出張で翌日子供が遠足でお弁当がいる、というシチュエーション。
今だったら「学校に行くときにコンビニで買ってね」もありなのかもしれませんが、わたしはサンドイッチを凍らせて「持っていく途中に解凍される」というやり方を試したことがあって、だけどあとで子どもに「溶けてなかったから食べられなかった(涙)」と言われ(仙台は寒いので)、本当にかわいそうだったなと今も忘れられません。

子どもが小さいうちは泊まりの出張なんか行くな、というご意見もあろうかと思いますが、子ども中心の働き方を選べない時や場合もあるんですよね。

あと、長男が入院したときに術後の付き添いが必要なのに下の子がまだ小学校低学年、、で一人で置いておけず、さりとて病院に一緒にいるわけにもいかず、で長男に我慢して一人で入院してもらったことがあって、ああいうときに下の子を預けられるサービスとかあったら助かったなあ、、、。

あと、自分の入院・手術ですかね。
これは困りました。
実家の母に来てもらう、以外の選択肢はありませんでしたねー。

今から思うと綱渡りの連続でした。
行政として保育園の整備って当然必要ですけど、それ以外に民間にさまざまなサービスがあるといいですよねえ。シッターさんとかって地方にはほとんどいないんですよ、あんまり知られてないけど、、。わたしが山口にいたころ、保育園の送迎で「え?4時に来れないんですか?おじいちゃんおばあちゃんは?」と聞かれて絶句したことがあって、地方だと祖父母の応援が当たり前、それが織り込み済みの行政サービスになってるとこがあって、都会ではわからないような難儀があるんです。

こどもとの生活はとにかく楽しい。
だから乗り越えられると思いますが、もっとみんながうまくいく方法をどんどん考えていかなきゃいけませんね。
子どもを育てるということには日本の将来がかかっているのですから。




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平成27年度宮城大学卒業式

2016年03月19日 | 大学でのひとこま
昨日、卒業式でした。
うちの研究室からは2名が卒業。うち1名がファームビジネス学科の総代として卒業証書を壇上で受け取りました。彼女は学課の成績はクラストップで卒業研究も計画的にきちんと進め、これまでの森本研4年生の中ではおそらく一番早く卒論を提出しました。

≪授与式≫


≪研究室のみんなと。おそろいの袴がかわいい≫


さて、卒業式では学生表彰式も行われます。
今年は私と一緒に被災者支援活動をしてくれている「@グリーン」が学長奨励賞を受賞。

≪大階段で記念撮影≫


学長や学部長のあいさつに登場した学内の河津桜もこんなにきれい。




そして夜は謝恩会へ。

≪実行委員の伊藤さんあいさつ。すごくしっかり準備してくれました。≫

≪テーブルにはそれぞれメッセージが≫

≪私もお花をいただきました≫

≪ファームビジネス学科全員集合!≫


ご卒業、本当におめでとう!
これからの皆さんの活躍に大いに期待しています。



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実験室で

2016年03月14日 | 大学でのひとこま
今日は人手不足のため、実験室でサンプリングを手伝い。
学生は今就職活動でなかなか全員そろわないので、わたしがお助けマンに。

今週は、そのほかの実験もいくつか予定しています。
こう忙しいと実験の時間を取るのは大変なんですが、でも完全に離れちゃうと感覚がなくなっちゃうでしょうしね。

感覚がなくなっちゃうと学生の実験の失敗の原因を突き止めるのも、今みたいにばしっとできなくなるでしょうし。だからできる間はなるべく実験室で過ごすようにしたいなあと思っていますが、時間の確保が問題ですねえ。

今も、組織をアルコール系列で脱水中の学生が、あんまりきれいに見えないエタノールのびんに組織を入れようとしているところを発見。液を交換させましたが、「毎回新しい液で」とか「用事調整」の場合と違い、「時々交換」とか「へたったら交換」とか「まとめて作ってしばらく使うけど、ダメになったら新しく作り直す」とかいうような場合の見定めはむずかしいみたいで、大体の場合、全然交換せずになってしまうようです。

4年生が今週卒業式を迎えますが、世代交代の3年生はまだラボワークを把握しきってはいないので、実験室は一番危ない時期。私もまめに実験室にいるようにしないといけません。

≪たまにはネコのようすもup(本文に関係ありません)≫


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入試終了

2016年03月12日 | 大学でのひとこま
本日、後期日程の入試でした。
無事終了しました。
毎年のことですが、この時期まで気力を持ちこたえて最後まであきらめずにがんばる生徒さんたちは、それだけでもすごいことだなと思っています。支えるご家族も然りです。

合格発表後も、入学式まで間がありません。
アパート探しなども大変です。

でも納得の春を迎えられますように。最後に大きな喜びがありますように。
心からお祈りしています。
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ブックレビュー

2016年03月08日 | レビュー
最近読んだ本。

賛否両論ありましたが、先の戦争について考えるきっかけになると思います。
永遠の0 (講談社文庫)
百田尚樹
講談社


永遠のゼロを読んで、続いて戦争の本を読みたいと思って手に取った一冊。これ、めちゃくちゃ面白かったです。っていうか、すごい。水木しげるはすごいです。げげげの女房をもう一度見たいなあと思いました。朝ドラでやってた時、ところどころは見たんですが、ちゃんと見ておらず。
水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)
水木しげる
筑摩書房


次は松本清張。
うちの本棚にあり、でも読んでなかったので。内容より、主人公の品の良さにちょっとびっくり。このころの年頃のお嬢さんってみんなこんな感じだったんですよねえ。いつのまにか、品というものはどこかにいっちゃったなあ。
蒼い描点 (新潮文庫)
松本清張
新潮社


最後は、金曜日に大阪出張に行くのに軽くて読みやすい本はないか、、、と図書館に行って借りた一冊。今更?という感じもありましたが。
この本、書いてあることには納得なんですが、どうしたらしがみつかずに済むか、、、という掘り下げがないので、「うーむ」という感じ。ただ、この本が出たころは自己啓発のブームが最高潮のころですから、そうじゃない方向性もいいんじゃない?という提案をしたことに意義があるんだと思います。「勝たなくては」「勝ち残るんだ」という考えにしばられても疲れるだけよ、ってことですね。
しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
香山リカ
幻冬舎



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復興支援活動の学生ボンラティア、ラジオに出演(3月9日)

2016年03月03日 | 震災・災害関連
私がずっと続けている復興支援活動に参加してくれている学生ボランティア団体の学生が、来週ラジオに出演します。

3月9日 11時半
FM仙台 「コレカラみやぎ」

タイミングが合う方はぜひお聞きください。
話の内容は、これまでの支援活動についてです。

また、3月は15日に学生企画の「ちらしずし」と加工実習の「だんごづくり」をしますので、初めての方もぜひご参加ください!
(申込先は復興定期便にあります。または、morimotoアットマークmyu.ac.jp(アットマークは@にかえてください)にメールください。)

ボランティアの学生たちです♪
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