この間、大阪の実家に帰って押入れの整理をしたら、大学時代のノートが出てきました。衝撃のノートでした、、、。ものすごく細かいことを丁寧に習っており、それをきれいに整理して書いてあるので、今見ても全く遜色なく使えるような内容でした。その前に実家に帰ったときに発見した組織学実習のスケッチも、びっくりするような丁寧さでした。私が特別なのではなくて、あのころ私たちはそれほど丁寧な教育を受けていたのだと思います。私たちは国家試験がありましたから、大変な量の勉強をしなければなりませんでした。効率的にやっていかないと終わらないということもあり、学生で手分けして自分の専門分野をまとめ、勉強会を毎日やって試験に備えました。その、学生が作ったまとめ資料も出てきたのですが、それも非常に丁寧に作られていました。
そして現在。わたしも、学生にもっと深く学んでほしいと思っているのですが、あまりに厳しく指導すると教員としても学生としてもつらい。また、難しいことも何とか勉強していこうという意欲があるならまだしも、本人が望んでないのにあまりにも専門的なことを教えてもやはりお互いつらい、というのが現実です。最終的に劇的に成長する姿を見られることが多いので、耐えに耐えて私もがんばってますが、わからなさすぎはやっぱりいけないと思うんですねー。
今年も3年生の研究室配属の相談に乗る日々ですが、いかに楽しくしかし深く自主的に学ぶ姿勢を身に着けて、新しい世界を見ることができるかどうか、わたしも精進の日々です。学生の頃、私はすごく勉強しましたが、楽しいことがいっぱいあって、大学時代はとても充実していました。今から考えたら未熟でしたが、研究も楽しく、新しいことを知る日々は本当に刺激的でした。その後アメリカで過ごしたときも、しんどいことが山のようにあったけれども、その分達成感は極まってました。ただ、自分の経験を今の学生に当てはめてはいけないと思ってます。どうしたら最善を尽くせるか、考えていかないといけないと思っています。