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忙しいときのごはん

2018年10月26日 | 食の話題
ずうっと忙しかったんですけど、毎日お弁当を持ってきて、晩御飯は家で食べてました。わたしは子育て時代に時短調理のくせがついているので、どんなに遅くまで働いても自炊です。それに、どっちかというと忙しい時に昼食を買いに行くとか、帰りに何か買って帰るとかの方がしんどい。もう一刻も早く家に着きたい、って感じ。

先週末はひじきを炊いて、レンコンのきんぴらを作ったので、それをアルミカップに冷凍し、お弁当には凍ったまま入れて使いました。サラダは3-4日分いっぺんに作って大型のタッパーで保存。あと、汁物があれば夕食は楽なので、野菜をダイスに切ってトマト缶でスープに。台湾で買ってきた緑豆を入れたらとろりとした仕上がりになりました。これにパプリカとチリパウダーを入れてきりっとぴりっとした味付けに。主菜になる魚やお肉もいろいろ冷凍してあり、マリネにしたりして帰ったら焼くだけ。ほんとにあっという間に晩御飯が食べられます。まああんまり凝ったものはできませんが、忙しい時におうちですぐ食べられるほどうれしいことはないから。

これからの季節は寒くなりさらに献立の幅が広がるので楽しみ。
ちょっと前倒しで準備さえしておけば後が楽、っていうのは仕事と一緒ですけど、若い人を見ているとあんまり自分でごはんを作らないみたい。ごはんは元気の源だから、大事にしてほしいなと思います。とくにここは食を学ぶ大学なんですしね。日々の調理は実践の場ですから。



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心の余裕

2018年10月25日 | 仕事・研究
今期は新しいカリキュラムが走り始めて講義・実験実習が立て込んでおり、日々必死にこなしている感があります。特に先週と今週はスケジュールに空きが全然なく、ぎりぎり感満載でした。しかし科研費も終わり、今日やっと2年生の実験実習が一段落しました。これまで後回しにしてきた小さな作業が膨大になっていますが、明日それをブルドーザーのように片付けるつもりで、明日の作業を書き出し、スケジュールに落とし込みました。スケジュールに落とし込んだことで、かなり頭がすっきりし、これからやるべきことが明確になってきました。やはり、心に余裕がないと新しいことは考えられません。余裕、大事ですね。時期的にどうにもならない時はあるのですが、それに押し流されないようにしたいです。

最近のわたしの悪循環は、夜遅くまで仕事して疲れすぎ、自宅に帰った後もテキパキ動けずに寝る時間が遅くなり、本を読んだりインプットしたりする気力もなく、そのため精神的に充足できず、元気をどんどん失う、ということでした。今年は、1-3月にものすごく根を詰めて論文を書いていて、その時もこういう状態だったかなと思うんですが、その論文が仕上がったことで達成感があり、さらに前期は今よりずっと講義が少なく春ごろは余裕があって、元気だったような気がします。

さて明日からは。
まずはどんどんインプット作業をしよう。
後は、実験。だけど今後はもっと終わりの時間を意識し、どんどんやってさっさと帰る、感じでいきたいですね。

【本日の2年生実験:糞便検査のひとこま】
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科研費、終了。

2018年10月23日 | 仕事・研究
9月から取り組んでいた科研費の申請書がやっと完成しました。最後の方は細かい直しだけだったんですが、そこを詰めに詰めて、詰め切ったつもり。やはり本当に最後の段階になると、これ以上ないというくらいの詰めになりますが、それができるのも、もっと前の段階で「完成」というレベルまで持っていっているからこそ。その段階での「完成」からさらに精度が上がってやっと「提出」、というレベルになります。しかし今年も大変でした。やっと終わったのでちょっとは休んで寝不足解消したいです。

後期は講義と実習(学生実験)の数が多いし、研究室のゼミ、1,2年生のゼミもあって平日昼間の空き時間があまりありません。10月は本当に堪えました。科研費がおわったので、やっと他のことに手を付けられます。そんなわけで、細々準備を始めていた「節足動物が媒介するウイルス性感染症」の調査研究にやっと着手しました。これも本当に長い長い道のりで、いろいろな方の協力を得てやっとスタートできたのですが、最初にPCRが立ちあがった日は、本当にうれしかったですね。この仕事を始めてそれなりに長いわけですが、新しい実験系が立ちあがってきちんとデータが取れたときは、本当に本当にうれしいです。これは自分で実際に手を動かしてこその喜び。年をとってデスクワークや会議に押しつぶされそうになっても、これからもラボワークの時間を失わないでやっていきたいもんですね。とはいえ、まとまった時間を確保するのが本当にむずかしくて、今回のこの「最初のPCR」も、よほど日程を先に延ばそうかと思ったんですが、無理やり時間をこじ開けてやりおおせて本当に達成感がありました。

若い時は実験だけやってればよかったのでこういうしんどさは知りませんでしたが、今は実験をしたらしたで後回しになってる文章書きの締め切りが心配になるし、実験を放置して物書きをしていると「年度末までに結果を出さないといけないのに、間に合うのか?」というプレッシャーがかかるしで、精神的な重圧は切れ目なしです。今も、まだ全然手を付けられていないプロジェクトが一つあるし、、、。

というわけで、次が待ってはいるんですが、今日は早く帰って寝よう!と思っています。すべては明日から明日から!


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祝ノーベル賞

2018年10月02日 | 仕事・研究
本庶先生がノーベル賞を受賞されました。
おめでとうございます!!!

私は、大学を卒業して最初に勤めた大阪府立公衆衛生研究所で、ウイルスの遺伝子解析をすることになりました。当時は分子生物学が躍進し始めた時期。私は大学でほとんど分子生物学を習わずに卒業したので、いろんな本を読んで自分で勉強しました。そのころ、当時の國田所長から、「わしはこれを読んで勉強したんや」と勧められたのが本庶先生の「遺伝子が語る生命像」。どうも國田所長はご本人に聞いて、読んだらしかったです。

遺伝子が語る生命像―動く遺伝子をさぐる (ブルーバックス)
本庶佑
講談社


この本、もう手元になくて、すごく残念なんですが、もし私の記憶間違いでなければ、先生が最初に研究を始めるとき(たぶん学部生?)、半年くらい山のように論文を読んで今何がわかっていて何がわかっていないのかということを突き詰め、そこから研究を始めたということが書いてあったと思います。←記憶違いかどうか、図書館にある蔵書であとで確認します(他のキャンパスにあるので今すぐ見られない)。

今回のノーベル賞は、先生の研究が臨床=病気を治すことにつながったというところに対する評価が大きいと思いますが、先生のこれまでの粘り強い基礎研究が結びついた結果ですから、学生達にもぜひその理論を理解してもらいたいと思い、明日の私の生理学ではPD-1の話を紹介しようと資料を変更しました。わたしも免疫老化の研究の中で、PD-1の解析をしています。ですから、うちの研究室の学生にも今回のノーベル賞にはもっと湧き上がってもらいたい感じです。

がんの免疫療法は、不幸な過去があって(今もですが)、非常に怪しげに感じている方も多いと思います。今回のノーベル賞をきっかけに、今、免疫療法がこれほど進歩しているということもぜひ知っていただければと思いますね。

【2011年夏、蔵王での免疫学会サマースクールにて】
コメント (2)
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