寄り道 まわり道 遠くへ行く道

新しいことを見つけるって楽しい!

しゃかりきに

2017年09月28日 | 仕事・研究
今週末にかけてちょっと忙しく、今日中になんとかしなければならない仕事をしゃかりきになってやっているのですが、今日は講義も二つあり、まだ夕方ですけどバテバテであります。やはり学期が始まると想像以上に忙しいですね。しかし忙しくなるとスピード感が上がってきますので、心配するほど仕事は停滞せず、何とかやっていけるのが通常ではあります。

今日の仕事の中に、「学生が書いた文章の直し」もありましたが、大学生でまともな文章を書ける人がいたら、それはかなりの人材ではないかと思うくらい、今の学生は文章が書けません。どういう文章が「いい」のかということをわかっていないので、書きようがないんです。インプット不足。本を読もう、本を。

そしてそれは読解力がないということとも同義でありまして、書いたものに限らず人が言ってることについても十分理解できていないことが多々ありますので、注意が必要です。

学生の「はい、わかりました!」はラインのスタンプのようなものです。

今日は、JSTのマッチングプランナーさんの来訪もありました。いろいろな研究費について教えていただきました。がんばって応募しないとね。しかしその前に書かなきゃいけない原稿があるので、バランスを取りながら。今年はまだ科研費があるからよいけれど、来年はまた申請しなきゃならないので、エネルギーレベルを上げて集中力も上げていこう!と思います。



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スタンフォードのストレスを力に変える教科書

2017年09月25日 | レビュー
意志力について強い示唆を与えてくれた「スタンフォードの自分を変える教室」の著者がストレスといかに向き合うかを説いた本。

スタンフォードのストレスを力に変える教科書
ケリー・マクゴニガル
大和書房


アドラーの心理学にもつながると思うんですが、物事が起こった時に自分がそれをどうとらえるか、によってそのことから生まれる結果が異なってくるということです。辛い経験の中に意味を見いだせるかどうかで、将来の耐性や幸福度が変わってくる。わたしは、著者の考え方に非常に納得いくものを感じましたが、同時に、著者も書いているようにこれは自分に向き合う場合に当てはめるのはいいが、他人にアドバイスするには注意の要ることだという視点を持っていなければいけないと感じました。ですから、この本を読んで自分自身が「納得できる」と思われる場合には、非常に意義があるけれど、誰かに無理強いしてはいけません。

この本を読んで、私がこれは有効だ、実践したい、と感じたのは、「自分が大事にしたいと考えている価値観を忘れないように、いつも思い出せるようにしよう」というところです。とくに、具体的に言葉として挙げられているものの中から、自分が大事にしたいと思えるものを選ぶエクササイズがあり、これによって自分の思いを見直すことができました。さらに、最近わたしは組織や社会の中で、自分が利他的にものを考え、社会や組織としての大きな目標をもとうとすることについて、そんなことは無駄ではないのか?とか、自分がどんなに利他的に考えて行動しても誰も感謝をするわけでもないし、逆にそのような行動や配慮に気が付いてくれる人はないではないか?と思ったりして失望し、もうそのような行動はやめてしまおうか?自分が消耗するだけではないか、と思ったりしていたのですが、思いとどまることができました。著者の研究結果によれば、利他的な行動や社会的に大きな目標をもつことは、自分自身の高いパフォーマンスを引出し、ストレス耐性を産み、より遠く・高みへ到達する力となるということが示されていて、私は自分の価値観に希望を持つことができたのです。

ちなみに、私が選び、そして書き出した言葉は以下の3つです。
【感謝】【情熱】【喜び】
チャレンジとか勇気とかも惹かれましたが、選んだのはこの3つでした。
再確認したというか思い出したというか、以前はもっと意識していたのに、最近投げ出しそうになっていたのです。でも、とにかく思い出しました。
ここにもしばしば書いていますが、やはり「言葉」というのは大切ですね。
自分の意識・思索を明確にし、目の前にはっきりと見せてくれるのが「言葉」です。
手帳にも貼りましたが、これらの言葉はいつも見えるようにしておきたいと思っています。








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後期が始まりました。

2017年09月22日 | 大学でのひとこま
大学では後期は10月1日からというのがこれまでの常識でしたが、最近は講義日数を確実に半期15回確保するなどの理由でどんどん休みが減り、とうとう今年は今日9月22日に後期が開始されました。というわけで、本日学生がキャンパスに戻ってきて、一気ににぎやかになりました。

わたしは来週月曜日から実習が始まるので、講義資料以外に実習の用意もあり、今日は非常に忙しく過ごしました。また、新しく研究室配属になった3年生が3人研究室にやってきました。さっそく朝から先輩のサンプリングを見学。教えなきゃいけないことが、いーーーーっぱいあります。まあこれからぼちぼちと。

明日は祝日の土曜日ですが、サテライトキャンパスで公開講座をやります。今日はその準備もありました。しかし、夜8時を過ぎてようやく本日の予定がだいたい終わりました。今日は午前中に4年生のサンプリングを手伝ったし、その後冷凍サンプルの整理もしたので、ホントに盛りだくさんな一日で、充実していました。

今日のような一日は、よい一日です。
やるべきことをきちんとやり終え、Happyな夜です。

明日の公開講座はサイエンスに基づく健康講座のような感じ。
腸管粘膜バリアのお話をするんだけれど、受講者の生活改善に役立つようにお話する予定です。
講演ってライブだから、楽しみです。
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水木サンの幸福論

2017年09月16日 | レビュー
鹿児島の獣医学会から戻りました。
道中読んだ本。

水木サンの幸福論 (角川文庫)
水木しげる
角川書店


実は、古本屋で水木しげる氏の本を見つけたら全て買う、ということにしております。
この本も、「すべての日本人に読んでもらいたい!」と思うくらいすばらしかったです。水木しげるさんは、とても豊かな子ども時代を過ごしておられて、それが後年才能を開花させる基礎となったことは間違いありません。今の世であれば、もしかしたらへし折られたかもしれない特異な力が、そのまままっすぐに伸ばされたことは本当にすごいことだと思います。ひるがえって、現代の私たちは、子どもの育て方について少し考え直さなければならない部分もあるのではないか、と思わされます。また、わたしは水木さんの妖怪の絵は怖いなあと思って幼少時代には鬼太郎のアニメくらいしか見てなかったと思いますが、妖怪について膨大な資料を集めて研究され、それを漫画として表現されたのだということが、この本を読んだらよくわかりました。もし水木さんがあれほど妖怪に固執されなかったら、今の私たちは妖怪についてほとんど知らなかったんじゃないか?と思えるくらいです。たぶん、断言してもいいと思いますが、私の世代の人であれば、ぬりかべも子泣きじじいも、みな同じ絵を思いうかべるはず。そして、他の本でも必ず出てきますが、戦争の話が非常に印象的です。水木さんのラバウル戦記とともに、ぜひ多くの方に読んでもらいたい本です。


死ぬほど読書 (幻冬舎新書)
丹羽宇一郎
幻冬舎


空港で目に留まって買った本。
学生に読んでもらいたい本ですね。
読書することの意義、について非常に明確にしてくれる本です。
本なんか読まなくても困らないさ、と思う人はぜひ読んでみてください。



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学会に行く直前

2017年09月11日 | 仕事・研究
明日から学会で鹿児島行くんですよ。
帰って来た後も用事続きで、次に研究室に来るのは20日になるんです。
というわけで、留守にする前に片付けるべきこと、提出するべき書類等々があるのは、朝からわかってたんですが、これほど大変な一日になるとは、、、。

今日は学会のスライドの見直しや、発表の練習をしようと思っていたのに、そんな時間は1分もなく、食事をとる間もなく、水を飲む間もなく。
しかし今から気を取り直して、まずは出発できる状態にしなければ。
スライドの見直しは道中でもできる。

しかしいつものことながら、出張直前というのは地獄ですね。
出かけるのは楽しいけど、そのための準備は、、。
昔はこれに留守中の子どもの算段があったので、本当によくやっていたなあと思います。

それにしてもどうしてこのタイミングでこういうことになるの?というくらいアクシデントが次々と。
まったく参りました。

さて、とにかくやり始めよう。がんばるしかないんだ、、、。
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レビュー(査読)終わりっ

2017年09月07日 | 仕事・研究
締め切りまでまだ日はありましたが、もう終わりにしたくて、コメントをさっさとuploadしてしまいました。
今日はそれでなくても煩雑で、しかしたいしたことない(考える必要はない)ペーパーワークで疲弊しており、この査読をTo Do Listに残したまま日を終えたくなかったのであります。

今日はしかし実験のディスカッションを2件、割と生産的にやることができたのは、よかったです。
いつも並行していろんなことが走っているので、さらに新しいことを流れに乗せるのはエネルギー的に大変なんですが、でもやらないとね。
常に新しいことが加わっていかないといけないのです。

来週は鹿児島で獣医学会なので、移動の間ちょっと息抜きできるかな。
仙台からだと直行がなくて、大阪で乗り換えなのが難儀。
移動に丸一日取られるんですけど、その間「読む」あるいは「考える」ことができるでしょうから、楽しみにしたいと思います。
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本を読む日々

2017年09月06日 | レビュー
忙しすぎる日々を過ぎ、ちょっと余裕ができました。
学会や公開講座のスライドを作り、講義の用意を始め、論文の査読をしつつなので軽い本ばかりですが、最近読んだ本。全部大学の図書館にあったので読んでみた本です。
朝井リョウさんは、映画の「何者」をWOWOWでやるというので、本も読んでみようかなと思ったら図書館になくて(貸出中)、しょうがないのでこれ↓を読みました。

少女は卒業しない (集英社文庫)
朝井リョウ
集英社


ちょっと既視感のあるストーリーで、どこかで読んだようなって感じなのと、びっくりするような気持ちの掘り下げとかもなかったので、文体は軽いのに読むのにやや力がいりました。高校生~大学生ならたぶんさらっと読めちゃうでしょう。しかしこれを読んでる間に「何者」を映画で見て、それはよかったですね。映画評はよくなかったんだけど、就活大学生を毎年見てる身としては、とてもとてもよく理解でき、つらさが身に染みました。

瀬尾まいこさんはこの間も書いたように「気持ち」を丁寧に掘り下げる人。
今回読んだ2冊もよかったです。しかしたぶんこれまで読んだ中では「幸せな食卓」、か「卵の緒」、が私は特に好きですね。

図書館の神様 (ちくま文庫)
瀬尾まいこ
筑摩書房


天国はまだ遠く (新潮文庫)
瀬尾まいこ
新潮社


もっと本を読みたい。
暇な時にうっかりネットサーフィンに時間をかけちゃったりすると後で本当に悔やむ。
人生の時間は限られているのに、読みたい本はまだまだいっぱいあります。
読み終わる前に図書館で借りちゃうし、新しいのを買っちゃうしね。
だけどそれって本当に幸せなことですよねえ。本を読むって本当に楽しいです。

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論文のreview

2017年09月05日 | 仕事・研究
reviewの依頼が来て、さてコメントを書こうとし、「この論文はこんなことについて調べていてとても興味深い、が、しかし、以下についてさらなる検討が必要である。」というどんなコメントレターにも必ずついてくる「導入文」、前のときはどんなの書いたかな~と思って以前のものを開いて見ました。で、ついでに自分が投稿してきた論文を最初に投稿したときにもらっているreviewerからのコメントも改めて開いて見てみました。たしか、今の大学に来て最初の論文は初めてコレポン(責任著者)で書いたので、すごく苦労したんです。そして最初に投稿したときはものすごく辛辣なコメントがいっぱいついたので、リバイスをせず、withdrawして他の雑誌に出したのでした。今回の論文はあの時くらい辛辣なコメントになりそうだから、参考に見てみようと思ってひらきました。

が、しかし、あらためて読んで我ながら笑ってしまいました。
当時、「こんなこと書かれてとてもリバイスなんかできない。こんな追加実験はとても無理。」と思ったはずなのに、今だったら、たぶんできないことはできない、理由はこれこれ、って反論できるだろうと思えたからです。最近投稿している論文だってやっぱり辛辣なコメントがいっぱいつくけれど、何とか論破しているのでした。だって、ダメなら最初からrejectなわけで、コメントをくれているということは、それに応えろと期待されてもいるわけなんです。わたしもたぶん鍛えられてきたってことですね。

しかしこのpeer reviewという仕組みは本当にすごい。よく成り立っているものだと思います。時間もそれなりにかかるのに、すべてボランティア。自分の勉強になるということは間違いないけれど、今回わたしが読んでいる論文のように、根本的に実験をやり直したり書き直したりしなきゃならない論文にも丁寧に対応しなきゃいけない。査読を受けて世の中に出る論文だって最初の稿よりずっと洗練されて印刷されているはずで、その陰には必ずreviewerがいるということです。

論文に限らず、文章を書くとき、ヒトの目を経るということは大事なことです。
客観的に見てもらって改訂することで質が上がります。
だからこういう精神的にも非常につらい行程を経ていかねばならんのですね。

にしてもやっぱりショックだな~。最初の論文、もっと頑張ればよかったのに>自分



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「臨床獣医」9月号に掲載されました。

2017年09月01日 | 大学でのひとこま
臨床獣医 2017年 09 月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
緑書房


↑アマゾンではまだ表紙が出てないんですけど、「臨床獣医」9月号に当研究室が紹介されました。
うちの学生達も写真で出てます~。



すごくきれいな雑誌なんですよ。
写真がいっぱい。紙が上等(笑)。
臨床の獣医さん達(=友達とか先輩後輩)買ってくれてるかなあ(期待)。

あと、すっかり遅くなりましたがこんなのにも出てます。
宮城県予防医学協会 広報機関誌「Smile

9月23日に宮城大学サテライトキャンパスで↑この内容の公開講座をいたします。





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