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どういう研究をするか

2007年02月11日 | 仕事・研究
うちの学部では、3年生の後期に研究室に配属になります。新3年生は、この時期、自分の進路を考えていろいろ悩んでいるはずです。卒業後の就職も気になるけど、卒研くらいは好きなことをやりたいなと思ったり、いやいや就職に有利なほうがいいんではと思ったり。

私自身は、大動物の研究がしたかったので繁殖学の講座を選びましたが、就職がどうなるかははっきり言って未知数でした。だいたい、女子の就職は氷河期以前。求人票には「男子のみ」の文字が並ぶ時代です。そういうわけで、研究室を選ぶときには、純粋に自分の「やりたいこと」で選びました。

それがよかったかどうかは以前の記事にも書きましたが、1年半を過ごす研究室では、やはり自分が興味の持てる方向の研究をするのがいいのではないかと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、では研究室でどのような研究テーマを選ぶか。これはけっこう大きな問題なのですが、学生の皆さんにはわかりにくい点であるかもしれません。

以下は私の考えですが、まず大前提として学生の皆さんの研究の目的は「新しい事実を発見する」、あるいは「新しい技術の開発」または「既存の技術の新展開」、そしてそれに伴うスキルの獲得ということだと思います。そのために必要なのは、「今わかっていることはなんなのか」「どこまでわかっているのか」「どこまでできているのか」そして「わかってないことはなんなのか」「できていないことはなんなのか」の見極めです。

つまり、研究テーマを決める前には、膨大な資料や文献を調べて現在地点を探すことが必要になります。そうでなければ、大変な努力の末にすでに知られている事実を得るだけというような悲しい結果が起こります。ここをなまけたりいい加減に済ませてはいけません。最初が肝心です。走り始める前に、まず、自分の位置を知りましょう。

コメント (1)
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