私のなべ四器(規矩準縄)

今、自分の周りで起きていること。ご近所のトマソンもそんなに、気にしてない。深めにかぶった帽子で、年内不定休営業中。

甘汐たら

2011-02-22 07:56:26 | ご飯ですね
一つ目の大きな仕事がお終わり、ちょっとしたお祝をする。これは儀式でもあり、次の仕事に対する意気込みでもある。早い話が一杯飲む。(家飲み)

刺し身を買いに、「まちの達人」の店に行く。奥様連中のお買い物が終わった頃を見計らって行くのだが、刺身関係は殆ど売り切れている。

ショーケースの中を探し、マグロの「かま」を見つけた。早速購入。

「甘汐たら切身」のポップ書きが湯どうふから始まり、店の一押しの調理方法かと思う。鱈と言えば鍋だと思っていただけに、この展開は脇腹を人差し指で突っつかれた感でくすぐったい。

早速達人に調理の仕方を聞くと、湯豆腐鍋の真ん中に醤油ベースの汁の入った壺(器)があり、湯豆腐をそこに潜らせてから食べるらしい。豆腐と一緒に鱈も鍋に入れて食べていたそうで、初めて聞く食べ方にちょっと興味が湧くが、鱈が苦手なので二の足を踏む。

達人は鍋に残った食材(豆腐、鱈)を汁の中に入れて翌日食べるのが好きだったと子供の頃を思い出している様だった。味が沁みて旨くなっていた事は容易に想像できる。

まな板も綺麗に掃除が終わりごみの処理も終わった所に、鯵の刺身の注文をするのは我儘この上ないのだが、快く作ってもらえて嬉しかった。鯵の刺身が美味かった事は言うまでも無い。この味を知ってから、スーパーの刺身を食べた事が無い事も事実だ。

帰宅後、家人に湯豆腐の話をすると、家人の実家(清水区興津)でも湯豆腐鍋の真ん中に汁の器が入っていたそうだ。もしかすると、清水に昔から伝わる食べ方なのかもしれないと新参者は思う。
コメント (6)
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