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私のなべ四器(規矩準縄)

今、自分の周りで起きていること。ご近所のトマソンもそんなに、気にしてない。深めにかぶった帽子で、年内不定休営業中。

大人とは

2010-04-10 08:02:30 | Bの壺
金曜日の夜。陶芸教室の帰り道、いつもの様に行き慣れたコンビニに寄り道をする。
今週の反省をする時の友を買うのだった。

レジで清算しようと待っていると機械が「年齢確認が必要です」と勝手に喋り出す。悪戯に「50歳代です」と答えると「大丈夫、分かってますから」と言われ歳相応に見られている事にホッとする。

見た目が二十歳位のお客には証明書の提示を求めるそうで、先日も車で来た客に免許証の提示を求めたのだが「他所では買えたのに」と言って買えずに帰ったそうだ。
「車で来た事は見ているので分かっていたから、免許所が無い筈がない。見ていない様で見ているんです」と女性店員が言う。
小生がママチャリ出来た事も見られていたらしい。

コンビニで酒類を販売する以上、きちんと背筋の通った対応に感心する。しっかりした大人が居なければ、良い子は育たないのだょ。
そんな話をしていたらレジが詰まってしまった。年寄りは話好きなのだ。(笑)



今週から現役女子高生が教室教室に通って来る事になって、華やかな感じになっていた。
若い人はそこにいるだけでエネルギーが有る。それを少し頂いて、今週は新しい事を始める。

器の表面にひび割れを作って造形する。
乾燥が強過ぎてひび割れが思ったよりも大きく深く出来てしまった。
これは難しい。



山野草の植木鉢。太郎の鉢が優しい感じだったので
武骨な鉢が面白い。
後は釉薬とそこに植える草花で完成。

この抹茶茶碗の様な大きさがいいと思います。(笑)

褒め上手

2010-03-27 09:05:39 | Bの壺
先週作ったワインカップとペアーにするつもりで今週もワインカップを作る。
前回はカップの部分と台を別々に作ったのだけど、今回は一体の粘土で削りだす事にした。

カップの部分の形が出来たのだけれど、先週の様な形が出て来ない。これ以上触っていても良くなりそうも無いので、下部の削りだしに移る。

まず大まかに削り、大体の形が出来た所で乾かす。時間短縮のためドライヤーを当てる。
そうする事である程度の強度が出るので、そこから削りだすのだった。それにしても今回は武骨で楽しくない。



内側も入念に作り込む。まあ、丁寧に引いた感じです。
内側に気を取られ、全体の形が悪い。



スッキリ見せる様に足の部分に穴を開けたいと講師の小割氏に相談すると、
削り方によっては強度が落ちるので注意が必要との事。
そこで捻り出したのは、縦にスリットを入れる事だった。
それと階段状に模様を追加してカップ下を賑やかにしていく。ちょっと楽しくなってきた。

窪んだ所に織部焼の濃紺の釉薬が溜まるだろうから出来上がりが楽しみだ。

「いい感じに出来ましたね」と小割氏に褒められる。
この教室でだめ出しをされた事は一回も無い。
一週間の解毒作用が有る様で、教室を出るとスッキリしている。

ただ、唯一頭を悩めるのは溜まりつつ作品をどうやって仕舞って置くかなんだけど。

完成した作品を、以前の記事に追加掲載しました。

個性とは

2010-03-21 10:41:25 | Bの壺
手回し轆轤で土を触っていると、紐作りよりも作品に愛着が湧いてくる。手の中から生まれてくる感じがするからだ。少しずつ変化していくカップが妖艶に見える。(ちょっと変?)

今回はワインカップを作る事にした。以前も作ったのだけど、焼き上がりでは70パーセントに縮むので思っていたより小さくなってしまった。そこで、思いきって大きく作って見る事にする。今回は織部焼になるらしいので、楽しみが一つ増えた。

カップの感じが徐々に出来てきて、さあどう変化させようかと思った所でカップ底の処理が甘かった。講師の小割氏は「どうしても直したいと言うなら仕方にけれど、外形がいい感じだから…」と遠回しに手直しをしない方がいい様に指導が入る。ここは素直にそのままにする。

「ところで、今日は何を作って言うんですか」と質問され、始めにワインカップと宣言したと思ったのですが忘れられていた。「ワインカップを止めて、フォルムを生かして、そのままにしてはどうですか」と二回目の指導が入りましたが、ここはワインカップ作りに変更はない。



陶器で作るにはワイングラスの様に足を細く出来ない。
焼き窯に入っている時に柔らかくなり形が変化するそうだ。
足が細いと耐えられず、倒れてしまう事が有ると聞いて、
ギリギリの細さにしてみた。

カップの周りに付着している土が、
焼きでどう変化するか楽しみだし、
自分の作りたい形が見えて来た様な、来ない様な。

講師が積極的に指導しない陶芸教室なので、
生徒の作品がまちまちで面白い。
昼間の教室で出来た作品を、誰が作ったか当てるクイズを一人でやる。

突然作風が変わって方が有り、心境の変化を知る。

代表

2010-02-22 10:29:39 | Bの壺
バンクーバーオリンピックジャンプ団体の選手に岡部が外れた。
現地に入って調整を続けている事はニュースで聞いていたけれど、ノーマルヒル、ラージヒルと出て来なかった。そうか、団体の隠し玉かと思ったけれど、調子が上がらなかったのだろう。

先日NHKの番組で長野五輪ジャンプ団体の時、テストジャンパーをしていた西方選手を取り上げていた。知らなかったのだけど、団体で三番目を飛ぶ原田は西方のアンダーシャツを着ていたそうだ。当日原田が西方から借りた物で、それを見た西方は目頭が熱くなったと言う。

原田は、控えに回った葛西のグローブも借りていてジャンプに臨んでいた。親友と一緒に飛ぶと言うよりも、プレッシャーに押しつぶされそうな気持ちを助けてもらいたかった様な気さえする。そんな話は原田の口からは出なかった。

葛西は岡部のアンダーシャツを着るだろうかと思ったけれど、体格が違い過ぎてそれは無いなと思った。(笑)


粉々になった植木鉢の代わりの植木鉢を作った。大昔、ウイスキーのおまけで貰ったグラスの底にTAROの太陽の顔が有り、型を取ってダリの時計風にくっ付けて見た。
今朝のニュースで、モンキーセンター(愛知)に有る「若い太陽の塔」を整備してまた公開すると聞いた。偶然ではあるが猿の序でに見に行きたいとも思う。




3/27追記
植木鉢

小割氏が言う正面。
釉薬がこちら側に集中している。
小割氏はこの面が正面と思い釉薬を塗っている。
だから結果として事らが正面になったのだけど…



自分的にはこちらが正面のつもりで作ったのですが、
それにしては、足の位置が少し間違っている。(笑)

片口

2010-02-13 09:23:33 | Bの壺
先日、NHKの教育テレビで世良正則がろくろを回している番組を見た。初めて土に触ると言いながら番組的に作品が出来上がり、なるほどと思っていた。手び練りの陶芸教室に通っているのだが、手回しで似た様な事が出来るらしい。今回はそれに挑戦した。

番組内でも「土を殺す」と言って、ろくろの中心に土を決めるのだが手回し轆轤でもこれがなかなか難しい。小割氏の(陶芸作家)見本を見ながらやってみるが出来ない。番組の世良氏と同じようにここはプロにやってもらう。

手に水を付けろくろを回しながら中心に親指を入れる。徐々に広げながらぐい飲みに持って行こうとするのだが、「そこで締めないと切れますよ」と言われた瞬間、縁が切れた。
「初めからやり直しましょうか」

また、土が殺せない。時間も無い事だし、まあ、大体出来た所で親指を入れる。「締める」感覚が何となく分かって来て少しずつ広げる。ぐい飲み位なら片手で引きながら片手でろくろを回せるようになりますと言われ、来週も挑戦しようと思う。

この位の事を陶芸家は2分程度仕上げる。乾かしてから高台を作り完成。

片口は手びねりで原型を作り、ろくろを回しながら形を整えていく。綺麗な形が出来上がりここから手を入れて、自分の片口を作って行く。

ろくろを回していると技術に走る人が多くて、もっと高いレベルの感性まで行かないうちに飽きてしまうらしい。陶芸はここから楽しいのにと小割氏は残念そうに言う。でも、自分の感性を表現するにはある程度の技術が必要ではないでしょうかと質問を向けて見る。

そこが、花瓶が引けるようになりました。壺が引けるようになりました。と技術が向上してくると向上する方に目が向いてしまう。有る程度の技術は必要だけど、感性が大事なんだと言う。

デジカメで写真を撮っていると話すとそれも陶芸に通じるものが有るそうだ。先生に(小割氏の)カメラを持って歩く様に指導された事が有るそうで、自分が興味のあるものが客観的に映し出される。ただ、写真の撮り方もまた、感性が働くのだ。

今回は、いつも以上に楽しい時間だった。作品からもそんな感じがする。(笑)




3/27追記
  片口セット
作風が変わるきっかけになった作品。
いい色合いで日本酒が美味しくなりそうで嬉しい。

   片口


   ぐい飲み
軽くて持ち易い盃。これもお気に入りになりそう。

   ぐい飲み
小割氏が見本で作ったぐい飲み。(5,000円)