私のなべ四器(規矩準縄)

今、自分の周りで起きていること。ご近所のトマソンもそんなに、気にしてない。深めにかぶった帽子で、年内不定休営業中。

片口

2010-02-13 09:23:33 | Bの壺
先日、NHKの教育テレビで世良正則がろくろを回している番組を見た。初めて土に触ると言いながら番組的に作品が出来上がり、なるほどと思っていた。手び練りの陶芸教室に通っているのだが、手回しで似た様な事が出来るらしい。今回はそれに挑戦した。

番組内でも「土を殺す」と言って、ろくろの中心に土を決めるのだが手回し轆轤でもこれがなかなか難しい。小割氏の(陶芸作家)見本を見ながらやってみるが出来ない。番組の世良氏と同じようにここはプロにやってもらう。

手に水を付けろくろを回しながら中心に親指を入れる。徐々に広げながらぐい飲みに持って行こうとするのだが、「そこで締めないと切れますよ」と言われた瞬間、縁が切れた。
「初めからやり直しましょうか」

また、土が殺せない。時間も無い事だし、まあ、大体出来た所で親指を入れる。「締める」感覚が何となく分かって来て少しずつ広げる。ぐい飲み位なら片手で引きながら片手でろくろを回せるようになりますと言われ、来週も挑戦しようと思う。

この位の事を陶芸家は2分程度仕上げる。乾かしてから高台を作り完成。

片口は手びねりで原型を作り、ろくろを回しながら形を整えていく。綺麗な形が出来上がりここから手を入れて、自分の片口を作って行く。

ろくろを回していると技術に走る人が多くて、もっと高いレベルの感性まで行かないうちに飽きてしまうらしい。陶芸はここから楽しいのにと小割氏は残念そうに言う。でも、自分の感性を表現するにはある程度の技術が必要ではないでしょうかと質問を向けて見る。

そこが、花瓶が引けるようになりました。壺が引けるようになりました。と技術が向上してくると向上する方に目が向いてしまう。有る程度の技術は必要だけど、感性が大事なんだと言う。

デジカメで写真を撮っていると話すとそれも陶芸に通じるものが有るそうだ。先生に(小割氏の)カメラを持って歩く様に指導された事が有るそうで、自分が興味のあるものが客観的に映し出される。ただ、写真の撮り方もまた、感性が働くのだ。

今回は、いつも以上に楽しい時間だった。作品からもそんな感じがする。(笑)




3/27追記
  片口セット
作風が変わるきっかけになった作品。
いい色合いで日本酒が美味しくなりそうで嬉しい。

   片口


   ぐい飲み
軽くて持ち易い盃。これもお気に入りになりそう。

   ぐい飲み
小割氏が見本で作ったぐい飲み。(5,000円)
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