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私のなべ四器(規矩準縄)

今、自分の周りで起きていること。ご近所のトマソンもそんなに、気にしてない。深めにかぶった帽子で、年内不定休営業中。

審判の時

2013-06-05 06:01:16 | 治療経過
二年毎に振り返る。
このブログの継続か否か。

始める時は終点を決めると良いと言われその周期を
二年間と決めていた。

この先二年続けられるだろうか。
また自分に問う。

*-*-*

家人の定期健診(3か月毎)でマーカー値が下がった。
これで前回の検診で見つかったマーカー値の上昇は骨の転移が原因であった事がはっきりして心から良かったと思った。

薬が効かなくなったとか、他の臓器転移が拡大したって事じゃないのだ。最悪の中にいる幸運の様で嬉しいような嬉しくないような…。
担当医に「ご主人によく言ってください」と言われてきたと家人は笑顔だったのでほっとした。

骨転移の薬が効いているので今後骨転移は考えなくていい事に成る。今回の骨への放射線治療の効果も有り変形していた骨が徐々に元の形に戻って来たらしい。放射線で焼かれた皮膚も徐々に治りつつあり一見健康体に成った様でなんだか嬉しくなる。

次にマーカー値が上昇した時は治療薬の効果が薄くなった時で新しい薬に切り替えるらしい。当然よく効く薬から使っているので次の薬が効くかどうかなど心配の種は尽きない。

それでも普段はあまり気にしない事にしている。完治できない以上延命に掛けるしかない。一つ目の薬の有効期間終了まであと9か月。また家人の主治医に会う事に成ると思う。

審判の日

2013-02-20 05:16:02 | 治療経過
家人の定期健診でマーカー値の上昇を確認した為骨転移の検査を実施。
その結果を家人と一緒に聞くために病院を訪れた。
家人は勤務先から直接来るのだがまだ来ていない。

この日ばかりは少し緊張していて雨天だった事を考慮したとしても早く着き過ぎた。
病院の駐車場が込み合う条件が把握できずに毎回外れている。

午後になると回転ドアーは停止するらしい。
横の自動ドアーから入る。



診察が遅れているらしくて予約時間を30分も経過しているのにまだ始まらない。
既に待合室に1時間は居る事になってしまった。(早く来すぎた自分の性)

*-*-*

医者の話
「いい話と悪い話があります」

そら来た。(覚悟は出来ている)ともう一度自分に言い聞かせる。

「ではいい話から。肺に転移している癌は大きくなっていません。(ここは医者の言葉を信じる)今使っている☆※◇▽(薬の名前)が効いているって事です。これはコントロール出来ているって事です。」

これは確かに嬉しい。癌に効く薬が5種類あって2年ずつ効いて10年生きられるって計算だったから1年で効かなくなったのでは余命も5年に短縮されると思っていたのだった。5本の矢の内一本目がまだ頑張っている。(一番効くはずの薬だからこれが効かなくなると厳しくなる)


「では悪い話。マーカー値が上がったって事は(上がり方が癌細胞の増殖と同じで検査する毎に倍に増えている)何処かに癌が出来たって事です。それが今回は胸骨にあります。」

歳を取ると血液を胸骨で作るそうでそこに癌が集まってきたらしい。血液に癌細胞が入ってしまった今となってはどこに癌が出来ても不思議はないと言い、癌が小さくて見えないだけと考えるらしい。

「今回は此処(胸骨)に放射線治療を施し「ゾメタ(薬の名前)」を点滴します。この薬は90%効くので骨転移を抑えることが出来ると思います」と言う。

これも新しくできる骨転移を抑えるだけで出来てしまった骨転移を無くす物ではないらしい。放射線で癌を焼き切りゾメタで穴を塞ぐって感じかな。
ただ骨粗しょう症に効く薬なので骨は丈夫になりますと付け足された。

ゾメタは何回投与するのか聞いてみると

「生きている間はずっとです。一か月に一度程度です」と言う。

まずは新しい薬が効果を発揮する事を期待して数か月後の検診に臨む。
その時にマーカー値が下がっていればいいのだけれど。




会計を済ませる家人と別れて出口に向かう。来た時は入口。
もう少し生きられるのだろうかと来た時とは違った光が見えたような見えないようなモヤモヤした気分で駐車場へ行く。

検査

2013-02-07 17:48:00 | 治療経過
家人の検査結果があまり芳しくない。
マーカー値が上昇し始めたらしいのだ。
2年効くと言われていた薬が結局1年しか効かなかった。
(医者は一年も効いたと言ったらしい)

単純計算で10年の余命が5年に短縮された事になり
家人の動揺は隠せない。

愚息の成人までは頑張りたいと言っていたのだが
それも叶わない夢物語となりどう生き抜くのか堪え処だ。
まあ、叫んでみても仕方の無いので叫ばないけど
「どうして?」と頭の中で繰り返すのだった。

残り

2012-07-30 13:21:49 | 治療経過
家人の主治医に来るように言われ二人で検査結果を聞く。
私まで呼ばれたって事は決して言い事では無いなと思って診察室に入ると案の定。

転移が見つかった。既に全身に転移していると考えて良いらしい。もう摘出手術は出来ないそうだ。これは完治しないって事で余命が決められたのだ。

後は今有る治療薬(延命薬)を投与し薬が効いている間だけは生きられる事に成るそうだ。主治医は治療中に新しい治療薬が出来れば更に延びるからなどと気休めにも成らない事を言う。

ああ、残りの時間をどう使おうか。何をしたら一番有意義なのかなどと思いつつ、今までどおり過ごそうと思ったりもする。

家人と約束を実行するための準備に入る。これにはちょっと時間がかかる。果たして間に合うのか。

天意鋸口

2012-07-03 08:30:51 | 治療経過
家人の余命を告知され、これからどの様に過ごして行ったらいいのか悩み続けている。
愚息や母にいつ伝えるのかも悩んでいる。

免疫の向上にはストレスが無く楽しい事が一番と聞いたのだけど、とてもそんな気分にはならない。残り数年を全力で生き抜けばなどと思うのだけど、直ぐに気持ちが折れてしまう。
じゃあ、何をすればいいのか。
何をして置かなければならないのか。

今一番思う事は、家人よりも先に死んじゃえばそんな苦痛から逃れられるのだが。