masaring

自己チューの進行形日記でshow。

ワーキングプア高学歴編。

2008年05月20日 | masaringの内緒話

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【その昔。博士課程を修了した人は雲上人だと思ってたニャー。】

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文部科学省と厚生労働省は今月16日、今春の大学新卒者の
就職率が前年度比0.6ポイント増の96.9%だったと発表した。

しかし。

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最終学歴は博士課程修了。そんな高学歴層に
今、ワーキングプアが広がっているらしいのだ。

時は就職氷河期。不況の真っ只中、大学卒業後の
行き場が決まらず、院への進学を選んだ学生たち。

しかし彼らを待ち受けていたのは、図らずも
状況の変わらない厳しい就職事情だった。

憧れの研究者への道は狭き門、企業の採用も少なく、
その結果、やむを得ずフリーターになった人も
少数派ではないというのが現状のようだ。

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水月昭道著「高学歴ワーキングプア」には、著者を
始めとする院進学者の厳しい実態が書かれているという。

同書は文部省が90年代の初めに打ち出した
「大学院重点化」を問題視していると言う。

この政策によって大学院の定員数が増員されたものの、
修了後の研究職は増えず、結果として
深刻な就職問題を招いた点を指摘しているらしいのだ。

この本が扱う問題の根は深いのだ。

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現在、大学院博士課程を修了した人たちの就職率は、
おおむね50%程度だということだ。

学歴構造の頂点まで到達したといってもよいであろう
これらの人たち。だが、その2人に1人は定職に就けず、

“フリーター” などの非正規雇用者としての
労働に従事しているのである。

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さらに“0.024%”。これは、平成16(2004)年9月時点の
日本における “自殺者” の割合だ(WHO発表)。

“11.45%”。これは、同じ年に文科省(文部科学省)
から発表された、日本の大学院博士課程修了者の
“死亡・不詳の者” の割合である。

10万人あたりの数値に直すと、前者は24名。
後者はなんと、1万1,450名。

つまり、博士課程まで進んでしまうと、
50%の確率でフリーターになり、
10%の確率で死亡(失踪)してしまうということだ。

なんて恐ろしい博士課程修了者の現実。

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でも、「高学歴ワーキングプア」問題も、
一般のワーキングプア問題と同じで
“若者 v.s. 既得権益者” の構図になっている現実。

難しいご時世です。

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ちなみに、私事ではありますが、我が家の子ども達も
就職氷河期世代であります。上の二人の子どもは、

修士課程を修了しております。
(今だったら私、教育費にかけるゆとりはありません。)

理由はどうあれ、就職活動に苦労したことは言うまでも
ありません。100社以上の説明会にチャレンジしたはず。

何とか職にありつけましたが、長男は全く専門外。
同じ研究室の仲間も全員専門外の職に就いたそうです。

娘は研究職一本に絞ったので、さらに狭き門。
何とか目的職種(○○○○研究所)につけたのです。

でも、この前帰省した時「結婚する時は辞める。」の言葉。
この世情に「なんと贅沢な」と親としては複雑な思い。

一番下は、いまだ就職しておりません。

上述したとおり、繰り返しますが難しいご時世です。

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【赤い実をつけるピラカンサスの白い花。今の若者も大変だ。】

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いとこ。故郷に帰る。

2008年05月19日 | masaringの内緒話

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【ピンクの花の横で、赤いヤブウツギも咲き始めましたね。】

Hana2rin

中学生時代から、文通していた父方のいとこ。
結婚して大阪に来た。和歌山と大阪。近いようで遠い。

子どもが同い年と言うこともあって、子どもが幼い頃
我が家を訪ねてくれた。いとこのお宅に訪問したことも。

彼女の旦那さんも出身は熊本。大阪での勤務だった。
だから、社会に出てからは大阪で住まわれていたのだ。

でも先日。「旦那も定年したので、ふたりの故郷」である
熊本へ永住の地を決め帰ると言う電話をいただいた。

彼女のお母上も昨年、亡くなった。
私を我が子のように可愛がってくれた叔母だった。

彼女の子どものひとりは、我が長男と同じ職種だと言う。
徹夜、徹夜で大変な仕事だ。親の心配はどこも一緒だ。

 

Haihana

熊本へ帰る前に、彼女からすれば亡き伯父である、
私の父親の墓参りということで、我が家へ昨日、
日曜日に訪れてくれた。久々の再会だ。

でも、今度はほんとに住む場所は私の家からは、遠くなる。

何度も書くが、私の亡き父は、熊本出身なのだ。

戦後、シベリア抑留生活の後、最後の引き揚げ船で帰国。
縁あって、和歌山へ。縁あって、私が生まれた。

和歌山と熊本。地理的に昔は遥かに遠かった。
中学時代、彼女から手紙が初めて届いた時はビックリした。

でもとても嬉しかった。何か懐かしかった。

今のように、メールなんか無い時代。
何日もかかって届いた封書。

亡き父の兄妹の近況も手に取るように見えた。
こちらも、和歌山の様子を頻繁にお知らせした。

Haihana

時代は流れ、父の兄妹も1人だ。他4人はすでに他界。

生命のバトンタッチから言うと当然の事だが、
時代は川に例えられるようにほんとにあっと言う間に
流れていくのをまたもや実感したのだ。

仏壇に手を合わせ、お墓参りをして
いとこ夫婦は大阪へ帰った。そして明日、熊本に帰る。

我が家での滞在時間約2時間。
でも、会ってなかった空白の時間はすぐに埋まった。

Hana2rin

彼女達の乗った車を見送りながら

故郷の熊本で

幸せな第二の人生を送られることを祈った。

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【イキイキ、はつらつ、感動いっぱい、いのちいっぱい。】

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スロー・ライフ。

2008年05月17日 | masaringの内緒話

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【太古から植物も自分の生態系を守りながら生きてきたのだ。】

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「幸せって、なんだっけ」
いう本が出版されている。
この本は、「幸せとは何か」
という本ではない。

「幸せ」についてじっくり考えたり、
ゆっくり話しづらいこの時代に、

幸せの前に立ちはだかる「豊かさ」
という名のモンスターを退治して、
しかるべきところへ
引っ込んでもらおうという本だ。

そして、もう一度、
「幸せって、なんだっけ」とみんなが
考え直せるように、
地ならしをするための本だ。

著者は文化人類学者で環境運動家、明治学院大学
国際学部教授の辻 信一さんだ。

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今日の記事は本の紹介では無く、全く別のところにある。
彼は「100万人のキャンドル・ナイト」を呼びかけ
スロー・ライフという考え方を広く浸透させているのだ。

「100万人のキャンドル・ナイト」←はここに詳細あり。

そもそも、彼がスロー・ライフというコンセプトに
行き着いた経験談が、ある月刊誌に掲載されていた。

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彼は長年、学術研究とともに世界中の貧しいと
言われている地域で、植林などの活動に携わってきたが
彼はむしろ、行く先々で豊かさを教えられたと言う。

老人はやさしい顔をしている。
子どもたちは生き生きしている。

先進国に住んでいる人々は、何でも手に入れたような
気がしているけれど、その反面、彼らのような笑顔を

失っているのではないか。私たちが求めていた豊かさとは
実は時間をお金に替えているようなものではないか。

そんな疑問が沸き、今、本当に必要なのは

スローダウンなんだと実感したというのだ。

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彼はまた「ナマケモノ倶楽部」なるNGOも立ち上げている。

合言葉は、省エネで循環型のライフスタイルの
ナマケモノになろう!!。

辻さんが訪れた南米のエクアドルでは、大規模な
森林伐採が行われていたそうである。

木々が伐採されるとき、たいていの動物や鳥たちは一斉に
逃げていくが、逃げられない動物がいたのだ。

それがナマケモノだったのだ。

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0000000275逃げ足は予想どおり遅かった。
人間は、つかまえた
ナマケモノを食べたり

あるいは、抵抗しないのを
いいことに、非常に
暴力的な行為をする。

弱者を痛めつける人間の象徴的な姿をそこに見たのだ。

地球上のあらゆる動物は、弱肉強食の厳しい世界に
生きているのに、ナマケモノはどうしてあんなにスローな
進化を遂げてきたのか。

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辻さんは、パナマやコスタリカなど、
ナマケモノが生息している地域に出向いて
その生態系なども調べるようになったのだ。

ナマケモノは、もの凄く省エネで、循環型の生活をしている。
高い木の上で食事をしたり昼寝をしたりして生活をし、

週に1回下りてきて排泄する。木から食料を分けて貰っている
ナマケモノが、木に栄養分をお返ししているのだ。

調べるほどに、ナマケモノを守れでなく
私達人間がナマケモノに学べ、

ナマケモノになろうって思ったのだと言う。

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この忙しい現代社会。がむしゃらに豊かになろうと
するだけでなくスロー・ライフのコンセプトを考えながら
生活することも必要ではないかと感じた次第。

今日の私、まっちゃんの心境であります。

080518

【豊かさを追求してきた経済は、人を幸せにしたのだろうか?。】

※冒頭の写真は、私の部屋の前のハクチョウゲ。満開です。

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本日の果樹模様。

2008年05月16日 | 農業は、スゴイ!

本日の我が家の果樹園の状況です。

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【刀根早生柿。↑摘蕾をしたので1枝に1花が理想です。】

普通平核無柿も花が満開。と言っても摘蕾したので
華々しくはありません。でも摘蕾で見落としも
あるので次は摘果作業で落とすことになりますね。

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【大石早生。李の早生品種。日に日に実が大きくなってます。】

これも摘果の時期。でも強風で落果するので油断大敵。
先日の強い風雨で葉に擦れて傷がたくさんつきました。
こうなると商品価値が全くありません。デリケートな果物です。

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【ライムの花。真っ白だと思いがちですが、ほんのり紫色も。】

晩生柑橘系は今が花盛り。甘酸っぱい香りが漂っています。

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【南高梅。梅の中でも一番有名。この木には生ってますが、】

今年も気候の関係で我が家の梅は不作です。
今、小梅の収穫時期ですが、ほとんど生ってません。
出荷はおろか、自家用も危うい状況です。

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【八朔の花。真っ白です。樹勢が弱いほど花は多いのです。】

ミカンの花を掲載と思いましたが、裏番で花が少ない。不作。
かつて、我が家の収入源だった八朔。今は自家用程度しか
ありません。萎縮病でほとんどの樹は伐採しました。

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今年は全般に不作が予想されます。

我が家では、桃は栽培してません。
何しろ労力も栽培技術もありませんので。

ほんとに、農業は色んな意味でスゴイ!!です。

o〇o。。o〇o。。o〇o。。o〇o。。o〇o

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「相棒」大ヒットの理由。

2008年05月14日 | masaringの内緒話

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【赤柿の花。富有柿の受粉樹だ。言わば柿同士の相棒だ。】

Hana2rin

冷徹な杉下右京(水谷豊)と熱血漢の亀山薫(寺脇康文)
による警視庁特命係の凸凹コンビがヤマを追う
人気刑事ドラマを映画化した、

「相棒-劇場版-絶体絶命!
 42.195km東京ビッグシティマラソン」

5月の大型連休に独り勝ちだったたらしい。

興行収入50億円突破は確実な勢いで、苦境続きの
東映にとっては救世主になったということだ。
さて、その裏には、どんな仕掛けがあったのだろうか。

そもそも“ゴールデンウイーク”という名前の由来は、
1951年に当時の大映が「盆や正月並みの映画の書き入れ時」
として呼んだのが始まりということは周知のことだよね。

ところが、今年は、どの作品も興収10億円前後と
伸び悩む中で「相棒」だけが好調にスタートしたのだ。

1-6日には全国で125万5,000人を動員して、
興収15億2,377万円。客層はドラマの視聴者層の30、40代
だけでなく10代から60代まで幅広いということだ。

東映邦画系で過去最高の興収51億1,000万円を稼いだ
「男たちの大和/YAMATO」と比べ、
現時点での興収比で238.7%と50億円突破は確実。

東映は当初「まず30億円。50億円は理想」と控えめだったが、
この快調ぶりに、今回の映画の和泉聖治監督は
「相棒」のシリーズ化をぶち挙げているほどだと言う。

Haihana

ヒットを導く土台はあったのだ。もともとテレビ朝日の
看板ドラマとして人気が定着、最新シリーズの

平均視聴率は18.3%(ビデオリサーチ、関東地区)と
固定ファンが見込めた。

さらに、25年ぶりの映画出演となった主役の水谷豊さんの
「怒濤のプロモーション活動」映画関係者)が後押しして
浮動層をも取り込んだ形となったらしいね。

「シャイな水谷さんは若いころ、大のインタビュー嫌いで
 知られていた。だが、今回はスタッフの懸命の説得もあり、

 意気に感じて『覚悟した』と積極的に宣伝に協力。
 テレ朝はもちろん、NHKやTBSでは昔のヒット曲も
 歌ってみる大サービスぶりだった。

 めったにバラエティーや音楽番組に出ない
 水谷さんだからこそ効果も倍増。
 これで10億円は上積みした」

とライバル社の邦画宣伝マンは語ったらしい。

Haihana

何よりも作品自体にパワーがあったと
映画ライターのH.A.さんが語る。

「現実の事件を連想させる重厚なストーリーに
 ファンは満足した。重いだけでなく、水谷・寺脇(康文)の
 掛け合いが生み出す面白さとのバランスがいいし、

 人気先行の俳優ではなく西田敏行、津川雅彦ら
 芸達者を脇に起用したのも心憎い」

刑事ドラマの映画化ではフジテレビの「踊る大捜査線」に
一日の長がある。

「『踊る-』は軽妙さが持ち味の織田裕二さんムービー。
映画としての懐は硬軟のバランスが取れた『相棒』の方が深い。
刑事ドラマに手慣れているテレ朝の巧さ」
とH.Aさんが〆た。

さらに、刑事ものが流行る遠因にはヒーローの出現を望む
社会不安があるのかもしれない。

社会不安の時代には必ず、ヒーローが生まれるね。

Iro

この映画。全国ロードショーと謳いながら
地方ではシネコンでも上映されてない映画館が多い。

でも、あまりにもの大ヒットと地元からのリクエストが多く
急遽2週間限定の上映を決めた映画館もあるようだ。

Hana2rin

もちろん私、まっちゃん。まだ観てませんが
DVDでは無く、上映中に観てみたいものだと思っています。

ちなみに、水谷さん。手塚治虫氏原作のバンパイヤに
子役ながらの主演がデビューと思われがちですが、

私、まっちゃんは彼がもっと小さい時にテレビで拝見した
記憶がありますよ。(何せ、彼。私より1歳年上。憧れでした。)

Iro

ちなみに彼、5月14日にセルフカヴァーのCDを発売。
もちろん私、購入してしまいました。「やさしさ紙芝居」。

大好きな曲なんです。限定盤DVD付きCDが人気ですが
私は通常盤にしました。通常盤の方が2曲多く収録されている。

単なるそれだけの理由ですが。レコード会社も商魂逞しいわ。
2枚買わせる商戦に打って出た訳だ。「2枚揃えて相棒」だと。

Kiao

20080511_004

【我が家のギョリュウバイ。切花に重宝。奥さんの相棒だ。】

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