masaring

自己チューの進行形日記でshow。

『セカンドライフ四年生』。

2017年10月02日 | masaringの内緒話



6月に、私が所属している「退職◎◎◎の会」の事務局から
年2回発行している機関紙に掲載する原稿の執筆依頼があった。
会には所属しているが何も活動していないのに、と思いながらも
現役時代、お世話になった方からの依頼だったので快諾した。

定年退職して早いもので、もう四年目である。
大学生なら卒業を迎える年度である。
しかし、私の生活は毎日淡々としたものだ。

その生活の様子を、ありのまま伝えることにしたのだ。
以下、8月に発行された機関紙の私の文章。
800字程度の依頼を忠実に守った。
恥ずかしながら、原文そのままを下に掲載した。





『セカンドライフ四年生』

私、定年退職をして今年、四回目の夏を迎えました。
定年前に思い描いていた第二の人生は
①週二~三日勤務の仕事で現金を得る。
②本当の温泉ソムリエになる。同時に書と作曲活動を再開する。
③家業の農業にいそしむ。でした。
  
ところが平成二十三年にくも膜下出血で三度の手術を乗り越え
生還した母の認知症が、平成二十六年の正月頃から急に進行し
①母の介護と主夫をし
②家業の農業にも従事する。そして
③母の見守り介護をしながら出来る趣味を見つける。
に変更を余儀なくされたのです。
  
母が認知症だと診断され、見舞いに来た叔母の言葉。
「ガーデンセラピーが進行を遅らせるのよ。
   花を育ててお姉ちゃんに見せてあげてね。」
認知症の舅と姑の二人を介護した経験者の叔母。
「それじゃあ、やってみるか」と、
それまで全く花に興味の無かった私が農作業の合間に、
ガーデニングを始めたのです。
  
残念ながら母、花にも関心を示す状態には戻らないけれど、
何故か私が、庭木を含め、ガーデニングに嵌ってしまい、
通信教育で「庭園管理士」の資格を取得。
観賞庭園にチャレンジです。
  
我が家の主庭は、松を中心とした樹木を植栽していますが、
門から玄関までの前庭は「家の顔」なので、
元々の庭の景観を崩すことなく、
花の庭にするために
「垂直庭園防水プランター」で花のタワーを作り、
庭が立体的に見えるようにし、
花の状態をベストにするため
別庭で予備軍の花を常に準備。
  
定期的に庭を見に来られる方も増え、
楽しんでいただける庭づくりに努めています。
この春、ガーデニングに詳しい方が来訪し
「一つ一つのプランターは単品の花だけど、
   庭の花全体がひとつの寄せ植えになっているのね。」
という言葉を頂いた時は、
私の意図が伝わってとても嬉しかったですね。
  
介護をしながら、もうひとつの趣味も見つけました。
昨年六月から月二回「ヤマハ大人のピアノ教室」に
通い始めたのです。
シンセサイザー等での打ち込み音楽は得意ですが、
アコースティック・ピアノは右手、左手、
そして足のペダル、全て違う動きなので演奏はとても難しい。
でも、ストレスを解消し
自分自身の認知症予防にも効果的だと考えたからです。
  
教室に通い始めてまだ一年ですが、
生意気にもサロンコンートやカフェコンサートに出演し、
ピアノ演奏を披露しました。
演奏曲は、分野で言うと
ニューエイジミュージック【癒しの音楽】。
弾く私こそが癒しを求めているからでしょうね。
   
セカンドライフ四年生の今、
体験から、こう思うようになりました。
「夢を持つよりも大事なことがある。
   それは、しっかり生きることではないか。」と。





【10月。我が家のきんもくせいの花が満開だ。】

昭和62年9月に「きんもくせい」は、
我が町の町木に制定された。
 

私が子どもの頃、運動会の時期に、
この香りが漂い「運動会の花」と言ってたね。

今、小学校の運動会は春だ。

今の子どもには芳香剤のにおいが
漂っていると思っているのかな!!

コメント (4)
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