masaring

自己チューの進行形日記でshow。

名前書けた時、人間になった。

2009年04月29日 | この方のお話に感動!

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【この花の花言葉は「希望の実現」。レンギョウ。3/18撮影。】

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ある日のwebニュースの見出しに釘付けになった。
「夜間中学卒業し大学教員」という見出し。
「夜間中学はおれにとって生命線だった」の中見出し。

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夜間中学の廃止反対や増設を求める運動に
取り組んできたM.T.さん(69)が今春、R大学
大学院の特任教授=比較文明専攻=に就任したのだ。

彼自身も夜間中学の卒業生。10代後半になって
文字を獲得した経験から、「おれ自身が生きた文献となって、
差別や貧困、人間の尊厳について学生と考えたい」との
思いで今回、初めての講義をした。

1回目の講義には、M.T.さんの母校の中学校の
夜間学級の見学を盛り込んだ。

「当時は、校門の手前までやって来てもなかなか
 入れなかった。何か字を書かされるんじゃないかって。
 字が書けない自分にとってものすごい恐怖だった」。

M.T.さんは彼自身の体験をゼミ生らに語ったのだ。

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太平洋戦争前の旧満州に生まれた彼。
軍人の父親は戦死し、引き揚げ途中で母親ともはぐれ、
博多の闇市で生きた。盗みに恐喝――。
警察に捕まるたび、自分の名前が書けずに
「ふざけるな」と暴行を受けたという。

17歳ごろ初めて文字を覚えた。教えてくれたのは、
移り住んだ東京・山谷で廃品回収をしていた
朝鮮人のおじいさんだったという。

「初めて自分の名前が書けたとき、頭のてっぺんから
 つま先まで電流が走ったようだった。
 人間になったんだと感じた。
彼の新たな人生の始まり。

もっと読み書きができるようになりたいと、同中学の
夜間学級に21歳で入学。サンドイッチマンをしながら通い、
寝る間も惜しんで勉強した。

卒業から2年後の1966年、当時の行政管理庁が
夜間中学の廃止を文部省などに勧告した。
自分を救ってくれた夜間中学の支援活動に、
日雇い労働をしながら奔走した。

廃止に反対する夜間中学生たちの証言フィルムをつくり、
北海道や広島、京都などで上映。夜間中学の無かった
大阪市では市役所に日参して設置を訴えた。

69年、大阪市内で初めて天王寺中学夜間学級が設置され、
今も約80人が学んでいる。

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特任教授の定年は70歳。M.T.さんは
「在日コリアン、被爆者、そして夜間中学卒業生、
 時代の生き証人は次々と亡くなっている。 この1年、
 少しでも皆さんのお役に立てれば」と結んでいる。

Iro

識字。識字(しきじ)とは、ご存じのとおり
文字(書記言語)を読み書きし、理解できることだ。

識字率は初等教育を終えた年齢、一般には15歳以上の
人口に対して定義される。識字率を計算する場合、
母語における日常生活の読み書きができることを
識字の定義とする。全世界の識字率は、約75%である。

UNESCOが公開した2002年時点の日本の識字率は
99.8%というが、このデータの信頼性は低い。

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今も日本の全国各地で識字教室が開催されいる。
彼はその人達に希望を与えたに違いない。

勿論私もこのニュースに感動したひとりである。

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【キンセンカ。花言葉は、慈愛。そして静かな思い。本日撮影。】

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岩崎順子さんの講演会。其の弐。

2008年01月27日 | この方のお話に感動!

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【人はいつの世も、本当の幸せとは何かを模索してるよね。】

Huran

「母親というものは」という 葉 祥明さんの詩
彼女は講演の冒頭で、紹介してくれた。

「母親というものは」  by  葉 祥明さん

母親というものは
無欲なものです

我が子がどんなに偉くなるよりも
どんなにお金持ちになるよりも
毎日元気でいてくれることを心の底から願います

どんな高価な贈り物より
我が子の優しいひと言で
十分過ぎるほど幸せになれる

母親というものは
実に本当に無欲なものです

だから
母親を泣かすのは
この世で一番いけないことです

Huran

わが子が笑っていてくれること、生まれてきてくれて、
生きていてくれて、ありがとう。と感じる。

彼女は話始めた。彼女とは、、、。
「ガンが病気じゃなくなったとき」の著者、岩崎順子さん。

この方の講演会が、大好きである。
和歌山弁で語る。《正式に言うと海南言葉だと思う》

講師なのに「先生」と呼ばれるのを遠慮される。
まっちゃんは、岩崎さんの大ファンなのである。
近くで開催されるのを知ると、足を運ぶようにしている。

Kiao

今回は、「お金がある、地位がある、物があるなど
条件が揃ったから幸せ かと言うと、揃っていても、

いつも心にぽっかり穴があいていて、寂しかったり、
空しかったりすることがある。

幸せは、与えられるものでなくて、感じるもの。
そうだとしたら、感じるためには、、、?」がテーマ。

それを、持論で講演するので無く、参加者と共に考える。
彼女の講演方法である。だからよけいに親しみが湧く。

もちろん、主眼は人権である。彼女はこう言う。

「人権とは、すごく難しいことではなく、
 身近な人々を思いやれること、命、心を感じること。」
と。

Kiao

具体例として 自身の母親の闘病体験、母親との関わり。

生んでくれて、生まれてきてくれて、生きていてくれて、
ありがとうと続ける。

介護を必要とする人も、自由の利かなくなった身体を
私達に見せることにより、何かを伝えてくれている。

人間は、生きているのではなく「生かされているのだ。」
そうなんです。

「幸せは、モノやお金が、充分に揃うことではなく、
 今与えられていることに対して

 ありがとうと思えること、
 
感じとれることが幸せ。」 のである。

Kiao

今回も、“ 命”の大切さ“命”のバトンタッチが
とても大切であると、以前よりもさらに感じたのでした。

益々、岩崎ファンになった、まっちゃんなのでした。

なお、彼女を初めて知ったのは下の新聞記事なのです。

「某新聞記事の2005年9月14日(水)号の紙面」です。

今回もすばらしい時間を2008120_006_2
過ごさせていただきました。
あっという間の90分でした。

ありがとう。

これが幸せなんですね。

  

  

Huran

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【幸せは、感じるもの。まっちゃんは、お酒でも幸せを感じるんだ。】 

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「心を育てる」。(潜入編)

2007年12月14日 | この方のお話に感動!

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【幼稚園の教室。園児の目線で考える。大切だけど難しい。】

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国の家庭教育支援総合推進事業の一環である
「心を育てる」~安心と自信をあたえるために~
参加した。対象は幼稚園児を持つ父母。

それでは何故、参加?。すべては好奇心のなせる業だ。

【講 座 名】家庭教育学級「こころを育てる」

【参加対象者】幼稚園児の保護者および地域住民

講師に、教育相談主事を迎えパワーポイントを
使っての実践例と講話。そしてグループ討議。

あくまでも、草の根運動的に少人数で。大人数の講演より
少人数の方が、身が入るし、本音が出せるよね。

Ie

以下、内容の概略。

《◆ 講話「こころを育てる~安心と自信をあたえるために~」》

(プレゼンテーションを投影しながら)
教育相談主事の仕事と現場の紹介。

仕事の中で(不登校・園 児童とのかかわりの中で)
箱庭の例を紹介…それぞれの子どもが遊びの中に
メッセージが含まれており、それを読み取り、
対応していくことで、子どもが成長し、元気になっていく。

自分の気持ちを表現しにくい子ども

こころ(内面)からのメッセージ 
遊び      応答
こころ(内面)で受け止める 

送受信のくりかえしの中で成長する。Katei01_3

遊びはこころを育てる。
・遊びはコミュニケーションのはじまり 
・遊びは仲間づくり・感謝のはじまり
・遊びは社会性のはじまり

〔例〕うんていが上手な子…(うまいね)と思い見ていると、
   別の子もそこに来て(見て見て)とうんていをする。

★マズローの欲求階層論

生理的欲求安全と安定の欲求所属と愛の欲求
承認欲求自己実現

子どもたちは安全と安定の欲求⇒所属と愛の欲求で
社会性を育てる…折り合いをつける。ルールを守る。

「感性(センス)を育てる」。こんなことしたら(周囲が)
困るだろうなと思える子に、教えて効果があるのがこの時期。

ぼく・わたし(自分)の世界から→「ほかの人が困るでしょう。」
相手の言い分を聞ける子は自分の言い分を
聞いてもらっている子 →相手を大切にする感覚と自分を
大切にする感覚は、大切な人から大切にされた感覚が
ベースになっている。

《◆グループでおしゃべりしましょう。》

グループで「子どもはどんな時に大切にされていると
感じるでしょうか」をテーマに本音を出し合う。Katei02_2

○それぞれのグループから発表

・言葉かけが大切 ・一緒に考える 
・お姉ちゃんらしいね ・「お帰り」「はい」「う ん」
・「おはよう」「おやすみ」・話を聞いてくれることがうれしい
・ふれあい ・生まれたときの喜びを伝えたとき
  などの意見が出た。

《◆まとめ》 

「こころを育てる。その本当の正解は実は無い。
 (こんなのが大切だと思ったら、そ れが大切)
 自分のために手間をかけてくれている。

  時間を割いてくれている。犠牲を払ってくれている。
(今日のように仕事などの都合をつけてお母さんたちが
  参加してくれていることはきっと伝わっている)

 自分のために何かしてくれる、と感じる時が
 大切にされていると感じるとき
。」(講師談)

Ie_2

ニュースで報じられている今の親の子どもへの虐待とかは、
少なくとも、この親たちには関係は無い。

本当にこの会に参加したら良いと思う親の参加が無い。
このことが問題だよね。

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しかし、子育てを終えた今。
私の子ども達の幼児期にこんなことを考えていたか?

もちろん、No !。少子化だからこその事業だと思うが
大切なことだと思いました。

それじゃあ、孫に。当分いや?一生無い可能性の方が高い。

♪♪♪♪♪♪

今日の曲。私が園児の心に戻った気持ちで作った曲。
「海へ行こう。」山裾に住んでるから、海への憧れを歌にした。

聴いていただける方は、下↓をクリックしてください。

海へ行こう!!

 

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【↑これも柑橘。金柑と言います。小さい実ですが金色になるよ。】

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上田妙恵さんの講演会。

2006年12月10日 | この方のお話に感動!

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12月9日夜、上田妙恵さんの講演会を開催した。
これは、私達の地域に住むすべての人が、
人権にかかわる問題に対する理解と
すべての人が人権を大切にする意識
の向上を目指すために、そして、
今後各団体の啓発活動の指針と
なることを最大の目的として
開催した「人権教育研修会」。

_003_1今回は、海南市在住の
上田妙恵さんを迎え、
「母のいのち、今もなお」を
演題とする講演会。

上田さんは、寺の長女として生まれ、
在家に嫁がれたが、
兄の突然の死によって、
出家、得度。
平成10年より、住職となった方。

今回は、今は亡き実母の老い、
アルツハイマー型認知症と、
ともに歩んだ15年を振り返り、
その間の苦しみ、悲しみ、
そして、いつしか得ることができた、
心の安穏について、語っていただき、
その間の様々な出来事を通して、
私たちの『いのち』について、
深く考える機会となった。

_006_2「父と母のいのちを受け継ぎ
 私は今を生きている。」
「老いを大切にしたい。」など、
上田さんが語られる言葉に
会場の参加者の心が洗われた。

1_7そう、人は、この世に役割を持って
生まれてきたのだ。
そう考えると、自殺という
今の世の中の課題を考える
糸口がこのあたりにもあるのでは、と思った。

_002※老いはすべてを洗い流す。
※朽ち果てようとしたからだで、
 命、たましいの尊厳を教えた。
※死は、命の灯火を燃焼して燃え尽きたとき
 訪れる。
※自然のままが、一番良い。

上田さんの、凛として口を借りて
語られる、これらの言葉は
私に生きる勇気を与えてくれた。
人権思想の普及の大切さを考える
素敵な会であった。

A0032015_16412945しかし、お母さんの介護中に
結婚されて、11年、
お子さんに恵まれなかった上田さんが、
子どもを授かった。
これは、やはり母からの贈り物。
命のリレーにほかならない。
人生は、不思議の連続だ。

この講演には、関係ありませんが
上田さんを紹介するサイトを見つけました。
生でお話をされています。
一度、お聞きください。
http://www.mason-kitani.co.jp/houwa/houwa01.htm

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岩崎順子さんの講演会

2006年04月02日 | この方のお話に感動!

Harituke 1/21の夜、岩崎順子さんの

講演会に参加した。

「ガンが病気じゃなくなったとき」の著者。

夫の最期を家族で看取り、

死の直後、こどもたちが

お父さんのからだの上で遊んだ。

そして、お父さんを感じ取った。普通考えられないこと。

おとうさんは、亡くなったけど、生命はこども達にリレー

されている。それを、淡々と話される姿に皆、感動した。

               

私は、歌を作るのだが、そのテーマは命のリレーや

次の世代へ何かを残そうというメッセージを

内容とした歌が多い。

それを、このように克明に語られると

私の作った歌が、いかに軽薄か反省した。

               

3/25、別の会場で再び、岩崎さんの講演を聞いた。

テーマは、人権。普通、人権研修では

結論で、お互いに違いを認めあおう。

それが人権思想を普及させる基本であるのです。というのが多い。

ところが今回は、いきなり、違いを認め合おう。である。

なんといっても、聞きやすい。講師面するところがない。

そして、真実が語られる。

2回の講演で、大いに岩崎ファンとなった。

次回は、毎年6月に実施している文化講演会に

来ていただくことになった。

過去、バイマーヤンジンさんや、東冬彦さん、

小西達也さん、山田善春さん、木津川計さんなど

分野の全く違う方に来ていただいて、

毎回好評を得ている講演会。

地元の方も次は?と期待されている。

今回も充分納得していただけると確信する。

なぜなら、岩崎さんの話を聞けば

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今日が私の新しい人生のスタートだ。」

と、講演会が終わって帰途につく時

そんな気持ちになっているからだ。

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下↓をクリックすれば、岩崎順子さんの講演会。其の弐です。

「岩崎順子さんの講演会・其の弐。」もお読みくださいね。

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もうひとつ岩崎さんに関する記事があります。下↓をクリック。

「ぼくはぼくなのに。」岩崎順子さんの講演・文化講演会。

※なお、この3記事全て。岩崎さんの了承を得ております。

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