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自己チューの進行形日記でshow。

映画「大誘拐」のロケ地探し。其の弐。

2013年06月15日 | ちいさな旅。

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【和歌山県田辺市龍神村の山林。この周辺もロケ地だった。】
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昔、ブログで映画「大誘拐のロケ地探し」←を記事にした。
最近その記事に、コメントが入った。
ロケ地について、新しい情報を提供してくれたので
先々週その地を探索に行った。

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若い人は知らないと思うが、映画「大誘拐」は、
東宝/カラー/120分/脚本:岡本喜八/原作:天藤真
出演:北林谷栄・緒方拳・風間トオル・樹木希林・岡本真実。
1991年の作品である。
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「大誘拐」は、紀州の大富豪で山林王の刀自が
三人組の若者に誘拐されながら
逆に犯人を手玉に取り一大騒動を
巻き起こすサスペンス・コメディの名作だ。

巨匠、岡本喜八の監督作。
軽快なテンポと計算された演出、
身代金100億円!お婆ちゃん誘拐事件をめぐる
傑作ヒューマン・コメディ。

日本アカデミー監督・脚本賞、キネ旬2位。

ユーモアが話題となり、当時の邦画としては
異例の大ヒットとなった。

今も落ち込んだ時、
この映画のDVDを見ると元気を貰える不思議な作品だ。
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その理由は、システマティックな世界とは対局にある
田舎の山奥の物語で、とにかく登場人物のおもしろさ、
スケールの大きさで見せてくれるところが良い。

山林王で、警察署長とも顔なじみで、
誘拐犯なんてほんの子供にしか見えない、
そんなおばあちゃんが何とも頼もしく見える反面、
ラストの化かし合いでは、修理したほこらをめぐって
ちょっとだけびくびくするあたりが可愛らしい。

主人公の老婆に監督自らこの人しかいないと
惚れ込んだ北林谷栄が扮し、
人間味あふれる役を好演。

警察と老婆の頭脳戦が、観ていて心地よい。
ラストもいかしている。元気を貰える場面だ。

今は、すでに他界された俳優さんやスタッフも多いが
この作品。後世にまで語り継がれて欲しいものだ。

観れば観るほど、そう思うこの頃である。
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。山林王の柳川家のロケ地。やっと発見。

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今も誰かが訪れるようで表札等一切かかっていなかった。
有名になるのは反面、恐ろしいと思ったのだ。

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↓は映画の一場面と「ロケ地」の今。
映画公開からもう22年が経過したのですネ。

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【映画のワンシーン。100億円事件後、観光客が訪れる場面。】

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【上のシーンのロケ地の現在。山林と谷の間に邸宅があった。】

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ラストの化かし合いのシュールな場面。物語の佳境である。】

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【その場面の今。生垣の隙間から拝見させていただきました。】
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【紀州の大自然は、それだけでスケールの大きな物語ですネ。】
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コメント (4)
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