新国立劇場で

2008-12-07 22:56:33 | 演劇

「黒猫」を観る。某黒にゃんことの縁により。

 別役実風の作品。ポーの原作と共通するのは、「忌まわしいものを封印しても、それは何度でも立ち現れる」という一点だけ。ワーキング・プア、シングル・マザー、救急医療、臓器移植、土壌汚染・・・・・等々、現代的なエピソードを淡々となぞって、劇は終わる。ある大きなテーマの周辺を巡っているのだが、それが何なのかは最後まで明示されない。

 いわゆるせりふ力に難のある人が多かった。こんなことなら、もっと黒にゃんこのリズミカルなせりふを増やしてほしかったにゃ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする