「七五三」「四十八願」……日本全国難読地名~漢数字編~

2014年06月28日 05時17分36秒 | Weblog
http://news.livedoor.com/article/detail/8980951/

この地名、一体なんて読むの? 由来ってなに?? 日本全国にあふれる難読な地名。前回の「動物編」に続き、今回は「漢数字編」を用意してみた。超難問ばかりを集めたのだが、あなたはいくつ読めることができるだろうか? それではさっそくスタート!

七五三(岐阜県)
まずはこちらから。普通に読めば「しちごさん」だが、答えは「しめ」。明治時代「第七大区、第五小区に属した三つの村」が合併し、この地名になったそうだ。ちなみに新年に玄関などに飾る「しめなわ」は、漢字で書くと「七五三縄」(あるいは注連縄)。三筋、五筋、七筋と順次に藁の茎を捻ることが由来だという。縁起を担ぎ、この読み方をあてたと考えられている。

四十八願(栃木県)
なんとなくご利益がありそうなイメージのこの地名。読み方は「よいなら」。かつて阿弥陀如来が「菩薩」と呼ばれていた頃、この地にある寺で四十八の誓願を立て、それを実行したことにより、晴れて「如来」になったという話が由来となっている。読み方の起源は不明だが、なんともありがたい土地である。

五香六実(千葉県)
千葉県北部には、数字にまつわる地名が多い。明治維新後、同地に政府が入植者を募り、開墾順に地名をつけたためだ。「初富」(はつとみ/鎌ヶ谷市)、「二和」(ふたわ/船橋市)、「三咲」(みさき/船橋市)、「豊四季」(とよしき/柏市)……などなど。五香六実は「ごこうむつみ」と読み、松戸市にある。ちなみに最終開墾地は十三箇所目の「十余三」(とよみつ/成田市)。

二十六木(秋田県)
数字の「二」の線を移動すると、漢字の「十」になる。書き変えると「十十六木」、ということで答えは「とどろき」! 少々強引なこの地名だが、山形県や新潟県の「廿六木」(廿は二十の意)など、同様の地名が日本各地に存在する。もともと河川の激流を現す「轟」の当て字であるためと考えられているようだ。

一口(京都府)
鎌倉時代にはすでに存在していたというこの地名。答えは「いもあらい」。読み方通り「芋洗」と表記された時代もあったようだが、「一口」が定着した。由来は、三方を沼で囲まれて、入り口がひとつだったためや、豊臣秀吉が宴席で詠んだ和歌を宇治川に流したところ、大きな鯉が短冊を一口で飲み込んだことなど諸説ある。

十八女(徳島県)
徳島県にあるこちらの読み方は「さかり」。少々、「ドキッ」としてしまう読み方だが、実は悲しいエピソードが。昔から「さかり=坂里」という地名であったこの地で、高貴な姫君が18歳の若さで亡くなった。その供養のため「さかり」に「十八女」という漢字をあて、この地名になったそうだ。,/

十二月田(埼玉県)
最後は、「なるほど!」 と思わせる読み方のこの地名。答えは「しわすだ」。その名の通り「12月=師走」ということからきているようだ。この土地では、12月に神様の使者といわれるキツネが、田植えの真似事をして遊んでいたという伝説があったそう。これが縁起のよい「豊作のお告げ」と捉えられ、地名となったという。想像すると、なんともかわいらしい光景である。

さて、あなたはいくつ読めただろうか? 飲み会や合コンなどの時に、ちょっとしたトリビアとして、ぜひ活用してみて欲しい。ちなみに由来には諸説あり、必ずしも正しいとは限らないため、その点はあしからず!

(波多野友子+ノオト)

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