混迷を極めるフランスの様子から

　フランス国内におけるエマニュエル・マクロン大統領の支持率は壊滅的です。

　３割を切るその支持率の挽回に、ルノーと日産の今後が焦点になるというのであれば、僕らとしても注視しないわけにはいきません。

　高い失業率と度重なる増税に、首都パリだけでなく他の都市住民も不満を抱えていると言われています。

　あの、フランス代表のワールドカップ獲得で喜びにあふれたフランス国内の様相は、完全に過去のものとなりました。

　パリ・サンジェルマンの選手たちは、リーグ１でも随一の高給取りが集まっています。

　とりわけネイマールのスニーカー好きは有名ですが、嫌な言い方をしますと選手たちの趣味は余暇が、パリ市民から

　「彼らは僕らがこんなに節制しているのに、お金をたくさん使っている」
　「パリのチケットは高すぎる」

　とそっぽを向かれはしないでしょうか。

　今、ナイキが手掛けるジョーダン・ブランドの評判が良好で、日本でもフランスに強いエディフィスとの関連性もとりだたされています。

　それだけパリ・サンジェルマンはリーグ１の枠を超え、知名度だけでは欧州の名門にひけを取りません。

　チャンピオンズ・リーグでパリに遠征してくるクラブも、安全面を心配するのではないでしょうか。

　特にエール・フランスが従業員全体が「真剣」にストライキを起こすことは有名ですし、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあるでしょう。

　よく外務省が内戦や疫病の流行で、渡航先を制限することがありますが、まさかフランスという国連の常任理事国でこのような非常事態が起こるとは、予期急いていなかったと感じます。

コパ・リベルタドーレス優勝クラブが決定する

　フットボール・ウエブマガジンで、９日にようやく決着をみたコパ・リベルタドーレスの模様が確認できます。

　何だか皮肉な結末ですね。

　本来ならば、１１月下旬にこの決勝戦はアルゼンチン国内で決着がつく予定でした。

　しかし、第２戦のリーベル・ファンの投石によるボカの選手が負傷、バスの窓ガラスも破損の事態となり、この決勝戦はスペイン、マドリードで行なわれ、しかも暴力行為をファンが働いた側が優勝したわけですから。

　ボカからすれば、マドリードへ何のために向かったのか、わからない心境でしょう。

　しかし、驚きなのがサンティアゴ・ベルナベウに集まった、リーベルのボカのファンです。

　彼らに限らず南米王者がトヨタカップ時代、いかにしてお金をためて来日をするか、どの動向が常に追われていました。

　今回はスペイン開催ということで、クラブ・ワールドカップを見ることよりも、同じスペイン語の国ですし出かけやすかったのかもしれません。

　ボカのファンはリーベルと当たるクラブを、心の底から応援するでしょう。

　近年はＪクラブが南米クラブと対戦、打ち負かすことも多く、勝利した暁にはボカ・ファンの心の叫びが日本に届くくらいの大音声で鳴り響くに違いありません。

　鹿島アントラーズは、２０１６年開催国枠での出場でした。

　今回は堂々のアジア王者としてＵＡＥに乗り込みます。

　現行のクラブ・ワールドカップ、既にスーパー・クラブ・ワールドカップへと変更するのですよね。

　アントラーズが躍動する姿を見たいものです。