理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄500 喜怒哀楽をコントロールできる経絡

2015年07月08日 | Weblog
6月27日の日曜、28日の月曜で沖縄に出張していました。27日は「感謝の気持ちを大切な方に伝えよう」というイベントの中で午前中に会員勉強会を開催してきました。

「喜怒哀楽を豊かにコントロールできる経絡って何?を体感してみよう!」という勉強会のテーマに多くの方が参加されました。一般の方もかなり参加されていたようです。

参加者の中には経絡について分からない方もいらしたので、簡単に経絡と経穴について説明し、本題の経絡と喜怒哀楽には深い関わりがあることをお話してまいりました。

最近、イライラして子どもにヒステリーを起こしたりすることが多くありませんか。もしかすると肝経や胆経のエネルギーの滞りがあるかもしれません。「怒り」は五行の「木」のエネルギーの低下が考えられます。

「木」のエネルギーが低下すれば目が疲れやすくなり、中々目の疲れが取れません。同時に脚がつりやすくもなります。爪を良く見ると縦に割れた線が入っていませんか。この様な状態が起きてくれば肝経や胆経のエネルギーの滞りが考えられます。

勉強会の中でも実施したのですが、筋肉の状況を確認してみましょう。肝経、胆経共に脇腹の筋肉の外腹斜筋と関連があります。そこでこの筋肉の働きをチェックしてみます。

まっすぐに力を抜いて立ちます。両腕を前に水平な位置まで持ち上げ、上半身をゆっくりと、息を吐きながら左右に捻ってみます。腰は回さないように注意します。どちらの方が回しやすいですか。

もし、右側に回した時、回し難いようでしたら、左足の第1趾の肝経の井穴「大敦」と第4趾の胆経の井穴「竅陰」を強めに刺激します。その後、もう一度同じように上半身を左右に回してみましょう。

勉強会でもあちこちで「アレー」「アレー」と驚きの声が上がっていました。先ほどは回し難かった右側の方が楽に回せるようになり、逆に左側が回り難くなっていました。

足の指をちょっと揉んだだけなのに何でこうなるのと不思議な感じもしますが、筋肉のことを考えれば当然のことなのです。

滞っていた肝経と胆経の経絡の流れを良くするために井穴を刺激しました。その結果、エネルギーの流れが良くなり、関連する筋肉の外腹斜筋が正常な働きを取り戻したのです。恒常性が高まり、筋肉が充分に伸びたり縮んだりする筋肉に戻ったのです。

「木」のエネルギーの低下も改善され、目の疲れや筋肉のつりなども改善されていきます。同時に「怒り」の感情も和らぎ、イライラしなくなり、ヒステリーも落とさなくなってくることでしょう。

井穴の刺激以外にも経絡の滞りを改善する方法は沢山あります。五行表を思い出して欲しいのですが、「木」に関係する「五味」は酸です。酸味のある食べ物を多くとるようにしましょう。但し、好きなために摂りすぎてしまう傾向がありますので、摂りすぎには注意しましょう。

また「五色」では青です。青色の服やアクセサリーを身につけることで、不足している「木」のエネルギーを補ってくれるのです。

これから一歩を踏み出そうとしている方は「木」のエネルギーを高めておく必要があります。季節では「春」、人生では「誕生」「幼児期」といえ、すべてのものの始まりを意味します。

このエネルギーが高ければスムーズに一歩が踏み出せ、素晴らしい発展や成長につながっていくのです。「木」のエネルギーを高めるには肝経、胆経のエネルギーを流すことなのです。

ここでは肝経、胆経についてのみお話しましたが、勉強会ではその他の10経絡についても体験を交えながら楽しいひと時を過ごさせていただきました。沖縄の皆様ありがとうございました。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士