理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄432 今日は耳の日

2014年03月03日 | Weblog
早いもので、新年を迎えたかと思っていたら2ヶ月が過ぎて、3月に入りました。今日はひな祭りですね。桜の季節を感じさせる暖かい日があるかと思うと、東京の土日は雨で、冬のような寒さでした。

少しずつ春が近づいているようですが、気温の変化が大きいです。体調にも影響を与えますので、この変化に対応できる身体づくりをしておきましょう。

また、3月3日は耳の日でもあります。今回のテーマに迷っていましたので、今回は耳に関する情報をお伝えしたいと思います。

耳の病気は耳鼻科に行って診てもらうとして、日常生活で困っている耳のトラブルの予防法を検証してみましょう。良く聞くものに「耳鳴り」があります。いつも蝉が耳元で泣いているようだと言われとても辛そうです。

耳鳴りの原因としてはっきり分かっていないのが現状だそうです。耳鳴りがする方の90%に難聴があります。加齢とともに難聴になる方が多く、同時に耳鳴りがするという方は加齢による難聴が原因なのかも知れません。

また、ストレスによる突発性難聴も耳鳴りの原因になります。ストレスは自律神経に影響を与え、自律神経の乱れが原因になるとも言われます。

それでは、耳と「五行」の関係から見ていきましょう。耳は五行の「水」に関係しています。「水」のエネルギーが低下してくると、耳だけでなく、骨格や髪の毛にも影響します。同時に腎臓や膀胱の泌尿器にも影響を与えます。

「水」は季節では冬にあたり、冷えやすい環境で生活しています。冷えは腎臓や膀胱の機能を落とすことにつながります。また、耳のトラブルを引き起こしやすくなるので、予防するには徹底した冷え対策が必要です。低体温などにならないように普段から体温を保つように心がけましょう。
冷えの対策には「頭寒足熱」を意識した方法を取り入れることです。足元を温める足湯や下半身を温める半身浴は効果的です。同時に足趾のジャンケンや第2の心臓であるふくらはぎをミルキングアクションで揉むことで全身の血液循環を高めましょう。体温が上がるだけでなく、免疫力も高まります。

また、「水」に関係する経絡は「腎経」と「膀胱経」です。「腎経」は第5趾の「内至陰」から「湧泉」、内踝の当たりを通り、ふくらはぎの内側、太ももの内側、腹直筋の内側を通り、大胸筋まで通っています。腎経の流れが良くなれば、これらの筋肉の働きが改善されます。

「膀胱経」は目の内側から頭を通り、首筋の僧帽筋を通り、脊柱起立筋から大殿筋、ハムストリングス、ふくらはぎの中心を通り、第5趾の「至陰」までつながっています。

今回は手軽にできる2種類のフットセラピーを紹介します。二つの経絡は第5趾に集中しており、普段から第5趾を揉むようにしましょう。足趾の付け根から関節を緩めるように左右にぐるぐると回します。

その後、足趾を上下に挟んで付け根から足趾まで挟むように3点押します。左右からも挟むように3点押します。今度は痛いくらいにグリグリとしっかり揉んで、最後に爪の付け根の角にある「至陰」と「内至陰」のツボを刺激します。

もう一つは足首から膝下のミルキングアクションです。足首から膝下まで5点全体を包み込むように圧迫していきます。足首に戻るときに膝裏の「委中」のツボから足首まで押していきます。ミルキングと違い、二本の中指をツボに押し込むようにしながら足首まで5点押します。これを3回~5回行います。

フットセラピー意外に耳に直接刺激する方法も紹介しておきましょう。左右の耳を人差し指と中指で挟んでゴシゴシと擦ります。耳が熱くなると同時に身体も熱くなってきます。耳は腎臓と深く関わっていて、腎臓機能を高めることにもなります。

今度は耳の後ろに中指を当て耳で耳の穴をふさぐように中指で耳を倒します。耳の穴がふさがったところで、人差し指を中指の上から滑らせるようにして、ピンピンと鼓膜に響かせるようにします。耳の老化を防ぐのに役立ちます。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士